「InstagramやFacebookに広告を出したいけれど、何から始めればいいの?」
「Meta広告の管理画面は項目が多くて、どこで何を決めるのかわからない」
結論から申し上げると、Meta広告(Facebook・Instagram広告)は「キャンペーン」「広告セット」「広告」の3つの階層で作ります。最初に目的を1つ選び、次に届ける人・配置・予算を決め、最後に画像や動画を用意する、という順番で考えると迷いにくくなります。配信の前に、成果を数える準備(Metaピクセル)と、審査の時間を見込んでおくことも大切です。
この記事では、総合広告代理店フリーザロックエージェントが、Meta広告の始め方を、目的の選び方、広告セットの設定、素材のサイズ、計測と審査まで、Metaの公式ヘルプにもとづいてまとめます。
Meta広告とは
Meta広告は、Meta社が運営するFacebookやInstagramなどに表示する広告です。「Meta広告マネージャ」という1つの管理画面から、Facebook、Instagram、Messenger、WhatsApp、Meta Audience Network(Meta社と提携するアプリなど)の広告を作成できます(Metaビジネスヘルプセンター「Meta広告マネージャでの広告のレベルとは」)。
InstagramとFacebookは、使っている人の年代が違います。総務省情報通信政策研究所の「令和7年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」(2026年6月公表)では、全年代の利用率はInstagramが54.8%、Facebookが27.0%でした。年代別では、Instagramは20代が82.6%ともっとも高く、Facebookは30代〜50代で3割台です。1つの管理画面から両方に出し分けられるため、届けたい人の年代に合わせて配信先を調整できます。ほかのSNSとの比べ方はSNS広告の選び方をご覧ください。
この調査は、13〜79歳の1,800人を対象に、2025年12月に行われたものです。
始める前に用意するもの
Meta広告を始める前に、次のものを用意します。
| 用意するもの | 内容 |
|---|---|
| Facebookページ・Instagramアカウント | 広告の「名義」として表示される、自社のページやアカウント |
| 広告アカウント | 広告を作り、費用を支払うためのアカウント。支払い方法も登録する |
| 目的と目標の数字 | 認知、サイトへの訪問、問い合わせ、購入のどれを増やすか。1件あたりにかけられる費用の目安 |
| リンク先のページ | 広告から移動する先のページ(LP)。スマートフォンで読みやすく、申し込みまで迷わない作りにする |
| 計測の準備 | サイトでの問い合わせや購入を数えるためのMetaピクセルなど |
| 画像・動画と文章 | 配置に合う縦横比の画像や動画、短い文章を複数案 |
広告を見た人が、名義のアカウントを訪れることもあります。プロフィールや最近の投稿も整えておくと、信頼につながります。リンク先のページの作り方は成果が出るLP・バナーの作り方で解説しています。

Meta広告の3つの階層
Meta広告マネージャでは、広告を「キャンペーン」「広告セット」「広告」の3つの階層で作ります。1つのキャンペーンに広告セットが1つ以上、1つの広告セットに広告が1つ以上入ります。

・キャンペーン:広告の目的と購入タイプを決めます。購入タイプは、ほとんどの広告主がオークションを使っています。
・広告セット:オーディエンス(届ける人)、配置(表示される場所)、予算(1日の予算または通算予算)、スケジュールを決めます。
・広告:フォーマット(画像、動画、カルーセルなど)、クリエイティブ(画像、動画、テキスト、見出し、リンク)、名義を決めます。
同じ広告セットの中の広告は、届ける人、配置、予算、掲載期間がすべて共通です。Metaのヘルプでは、1つのキャンペーンの中に「18〜30歳向け」と「31〜50歳向け」の広告セットを作り、どちらの成果が高いかを比べる例が紹介されています。比べたい条件ごとに広告セットを分けるのが基本です(Metaビジネスヘルプセンター「Meta広告マネージャでの広告のレベルとは」)。
キャンペーンの目的の選び方
キャンペーンを作るときは、最初に広告の目的を選びます。Meta広告マネージャの目的は、次の6つです(Metaビジネスヘルプセンター「Meta広告マネージャで適切な広告の目的を選択するには」)。

| 目的 | 主な内容 | こんなときに |
|---|---|---|
| 認知 | 広告を覚えてくれそうな人に、できるだけ多く届ける | 新しい店や商品を知ってもらいたい |
| トラフィック | Webサイトやアプリ、Instagramのショップなどへ人を送る | サービスを説明するページを見てもらいたい |
| エンゲージメント | メッセージの送信や動画の再生など、広告やページへの反応を増やす | Messengerなどで相談してもらいたい |
| リード | メッセージ、電話、登録などで見込み客の情報を得る | 資料請求や問い合わせを集めたい |
| アプリの宣伝 | アプリのインストールや、アプリの中での行動を増やす | アプリを使ってもらいたい |
| 売上 | 商品やサービスを購入しそうな人を見つける | ネットショップでの購入を増やしたい |
Metaのヘルプでは、目的を選ぶ前に「何を達成したいのか」をはっきりさせることが大切だと説明されています。始めたばかりのビジネスでは認知を、時間が経つにつれて購入や登録を重視する、というように、目的は事業の段階で変わります。
BtoBのサービスや来店の予約など、問い合わせを増やしたい場合は「リード」、ネットショップの購入を増やしたい場合は「売上」が候補です。まだ知られていない商品なら、「認知」で届ける人を広げてから、反応した人に別のキャンペーンで呼びかける方法もあります。
広告セットで決めること:届ける人・配置・予算
届ける人(オーディエンス)。年齢や地域などの利用者層のデータ、興味・関心、行動、カスタムオーディエンス(サイトを訪れた人など、自社のデータをもとにした対象)で決めます。最初から細かく絞りすぎると、届く人が少なくなり、比べるためのデータがたまりにくくなります。
配置。Facebookのフィード、Instagramのストーリーズ、リールなど、広告を表示する場所です。配置によって画面の形が違うため、次の章で紹介する縦横比に合わせて素材を用意します。Metaには、AIでキャンペーンを最適化する「Advantage+」という機能群もあり、配信の調整の一部を任せることができます。
予算とスケジュール。予算は「1日の予算」と、期間全体の「通算予算」から選びます。あわせて、開始日・終了日などのスケジュールを決めます。
予算の目安について、弊社では、結果を見ながら改善するために、SNS広告を含む広告費は月10万円程度から(税別)をおすすめしています。WEB広告の費用の考え方はWEB広告の費用相場をご覧ください。
画像・動画の作り方とサイズ
Meta広告では、配置ごとに推奨される縦横比(アスペクト比)が決まっています。Metaのヘルプでは、Facebookフィードは4:5、ストーリーズとリールは画像・動画とも9:16が推奨されています(Metaビジネスヘルプセンター「Meta広告マネージャの各配置でサポートされるアスペクト比」)。

なお、Instagramフィードなど、画像と動画で推奨の比率が違う配置もあります。パソコンでFacebookフィードの動画を見ると1:1で表示され、両端に黒い帯が出る場合があることも、ヘルプで説明されています。使う配置が決まったら、作る前に公式の対応表を確かめましょう。
素材づくりでは、次の点を意識します。
・最初の数秒で伝える:指で次々に流し見されるため、商品名や伝えたいことは冒頭に入れる
・音なしでも伝わる:字幕や文字の入った画面で、内容がわかるようにする
・複数の案を比べる:写真、動画、言葉を変えた案を用意し、反応のよいものに予算を寄せる
縦長の動画の作り方は縦型動画・SNS動画広告の作り方で詳しく解説しています。

成果を数える準備:MetaピクセルとコンバージョンAPI
問い合わせや購入を数えられないまま配信すると、どの広告が成果につながったのかがわかりません。配信の前に、計測の準備をします。
Metaピクセル。Webサイトに置くコードです。サイトでの問い合わせや購入、カートへの追加などの行動(イベント)を記録し、Meta広告の効果を測るのに使います。記録したイベントは、サイトを訪れた人に再び広告を届けるリターゲティングなどにも使えます(Metaビジネスヘルプセンター「Metaピクセルについて」)。
コンバージョンAPI。サーバーやWebサイトの仕組み、アプリ、顧客管理のシステムなどから、Metaに直接データを送る仕組みです。Metaは、多くの連携方法は開発者がいなくても設定できると説明しています(Metaビジネスヘルプセンター「コンバージョンAPIについて」)。
あわせて、Metaのヘルプでは、健康やお金、子どもに関するデータなど、共有が禁止されている情報をMetaピクセルで送らないよう注意を呼びかけています。自社が所有していないサイトにピクセルを置くことも、利用規約で禁止されています。設定したら、イベント名やURLに個人の情報が入っていないかを定期的に確かめましょう。
計測を設定したら、次の点を確かめます。
・何を成果として数えるか(問い合わせの完了、資料請求、購入など)が決まっている
・テストで申し込みを行い、イベントマネージャで記録されていることを確かめた
・イベント名、パラメーター、URLに、送ってはいけない情報が含まれていない
・Meta広告の管理画面とGA4では、数え方の違いで数字がずれることがあると理解している
GA4との組み合わせ方はWEB広告のコンバージョン計測とGA4、サイト訪問者に再び届ける方法はリターゲティング広告とはをご覧ください。
審査と、配信を始めてからの見直し
FacebookやInstagramの広告は、作成や編集のあと、自動的にMetaの広告規定にもとづく審査に入ります。審査は主に自動の仕組みで行われ、一部は人が確認します。画像、動画、テキストのほか、届ける人の設定や、リンク先のページも審査の対象です(Metaビジネスヘルプセンター「審査中の広告について」)。

Metaによると、ほとんどの広告は24時間以内に審査が終わりますが、さらに時間がかかることもあります。公開したあとに再審査されることもあります。開始日が決まっている場合は、余裕をもって広告を作成し、スケジュールで開始日を指定しておくと安心です。
配信中の広告を編集するときは、次の違いを知っておくと便利です。
| 変更する項目 | 新たな審査 |
|---|---|
| ターゲット設定、クリエイティブ(画像、テキスト、リンク、動画など)、最適化、課金対象イベント | 行われる |
| 入札価格、予算、広告セットの掲載期間 | 行われない |
広告が不当に却下されたと考えられる場合は、Metaビジネスサポートホームから再審査を依頼できます。健康、美容、金融などの分野は表現に特に注意が必要なため、配信前に広告規定を確かめておきましょう。
配信を始めたら、配信直後は数字が安定しにくいため、細かく確かめながら調整します。そのうえで、反応のよい素材と届け先に予算を寄せ、反応の悪い広告を入れ替えていきます。WEB広告はデータをためながら改善していく広告のため、弊社では6か月以上の運用をおすすめしています。
よくある質問
Q. InstagramとFacebookで、別々に広告を作る必要がありますか?
A. 必要ありません。Meta広告マネージャでは、1つのキャンペーンから両方に配信できます。配置の設定で、どちらに出すかを選べます。
Q. Instagramのアプリから出す広告と、広告マネージャで作る広告は何が違いますか?
A. Metaのヘルプでは、Instagramなどで作る広告は、目的や最適化の設定を自動でまとめた簡単な形だと説明されています。広告マネージャでは、目的、成果の場所、最適化の目標などを自分で細かく選べます。届ける人や素材を比べながら改善したい場合は、広告マネージャが向いています。
Q. 審査に落ちたら、どうすればいいですか?
A. 却下の理由を確かめ、広告規定に合うよう画像や文章、リンク先を直して出し直します。不当に却下されたと考えられる場合は、Metaビジネスサポートホームから再審査を依頼できます。
Q. 動画がなくても始められますか?
A. 画像と文章の広告から始めることもできます。ストーリーズやリールに出す場合は、縦長(9:16)の画像や短い動画を用意すると、画面になじみやすくなります。
Q. どのくらいの期間で成果がわかりますか?
A. 配信直後から数字は見えますが、成果の出る届け先や素材を見つけるには、数か月のデータが必要です。目的と、何を成果として数えるかを最初に決めておくと、判断しやすくなります。
まとめ:目的、階層、計測、審査の順に準備する
・Meta広告は、1つの管理画面からFacebook、Instagramなどに配信できる
・広告は「キャンペーン」「広告セット」「広告」の3つの階層で作る
・目的は、認知、トラフィック、エンゲージメント、リード、アプリの宣伝、売上の6つから選ぶ
・Facebookフィードは4:5、ストーリーズとリールは9:16が推奨の縦横比
・配信の前にMetaピクセルなどで成果を数える準備をし、送ってはいけない情報がないかを確かめる
・ほとんどの広告は24時間以内に審査されるが、時間がかかることもあるため、開始日には余裕を持たせる
自社で運用するか、運用代行に任せるかを迷っている場合は、WEB広告の運用代行の選び方をご覧ください。フリーザロックエージェントでは、Instagram・Facebook広告を含むSNS広告の運用を、計測の準備からお引き受けしています。

