「WEB広告の運用を外に任せたいけれど、どこに頼めばいいの?」
「依頼してから『こんなはずじゃなかった』とならないか心配」
結論から申し上げると、WEB広告の運用代行は「目的と数字を共有できるか」「費用と成果の報告が透明か」「アカウントやデータが自社に残るか」の3つを中心に選ぶと、失敗しにくくなります。料金の安さや「必ず上位に出せる」といった言葉だけで決めないことが大切です。
この記事では、総合広告代理店フリーザロックエージェントが、運用代行に任せられること、依頼の前に確認したい7つのポイント、契約の前に聞いておきたい質問をまとめます。
運用代行に任せられること
| 段階 | 主な作業 |
|---|---|
| 計画 | 目的と目標の数字の整理、媒体の選定、予算の配分 |
| 準備 | 広告アカウントの設定、計測タグの設置、キーワードや配信先の設計 |
| 制作 | 広告文、バナー、動画、リンク先のページ(LP)の制作 |
| 運用 | 入札や予算の調整、キーワードや配信先の見直し、広告の入れ替え |
| 報告 | レポートの作成、定例での結果の共有と次の打ち手の提案 |
どこまでを任せ、どこを自社で行うかは、会社によって違います。依頼の前に、範囲をはっきりさせておきましょう。
依頼の前に確認したい7つのポイント
運用代行の会社を比べるときは、次の7つを確かめます。料金だけで比べると、報告の中身や対応の範囲の違いが見えにくくなります。
1. 目的と目標の数字から提案してくれるか
「とりあえず検索広告から」ではなく、何を増やしたいのか、1件いくらまでなら採算が合うのかを聞いたうえで、媒体と予算を提案してくれるかを確かめます。検索広告、SNS広告、動画広告など、複数の媒体を比べて提案できるかどうかも大切です。
2. 費用の内訳がわかりやすいか
WEB広告の費用は、媒体に支払う「広告費」と、運用代行の費用、制作の費用に分かれます。何にいくらかかるのかを、書面で確かめます。
Googleは、広告主に代わってGoogle 広告を購入・管理する会社向けに「サードパーティ ポリシー」を定めています。このポリシーでは、Google 広告の費用とは別に管理の費用を請求する場合は、広告主に知らせること、新しい広告主には最初の営業の前に少なくとも書面で伝えることが求められています。Google 広告の費用を報告するときは、Googleからの請求額を正確に伝え、代行会社の費用を含めないことも定められています。
3. 成果の報告が透明か
同じポリシーでは、契約などで月ごとのレポートの提供が定められている場合、アカウントごとの費用、クリック数、表示回数を含めることが求められています。広告主が自分でアカウントにログインして、数字を確かめられるようにする方法もあります。
レポートの頻度と中身、定例の有無も確かめましょう。弊社では、レポートの頻度を毎日から月1回までお選びいただき、月1回の定例で結果と次の打ち手をご報告しています。
4. アカウントとデータが自社に残るか
広告のアカウントや、計測の設定、蓄積したデータは、広告の資産です。契約を終えたあとも使えるかどうかを確かめます。Googleのサードパーティ ポリシーでは、広告主から求められた場合、代行会社はアカウントの「お客様ID」を伝える必要があるとされています。
5. 計測の準備から対応してくれるか
問い合わせや購入を正しく数えられないまま配信しても、改善ができません。計測タグの設置や確認、GA4との連携まで対応できるかを確かめます。
6. 制作まで一緒に考えてくれるか
成果は、配信の設定だけでなく、広告文やバナー、リンク先のページの内容で大きく変わります。広告とページをそろえて改善できるかどうかも、比べるポイントです。
7. 現実的な説明をしているか
Googleのサードパーティ ポリシーでは、代行会社が次のような主張をすることを禁止しています。
・Googleとの提携を偽って主張する
・Google検索結果での最上位への広告掲載を保証する
・Google検索結果で常に広告が掲載されると主張する
・無料のGoogleのサービスを有料のサービスとして説明する
「必ず1位に出せる」「必ず成果が出る」といった説明をする会社には注意が必要です。WEB広告は、データをためながら改善していく広告です。どのくらいの期間で、何を見て判断するのかを、現実的に説明してくれる会社を選びましょう。
契約の前に聞いておきたい質問
| 質問 | 確かめたいこと |
|---|---|
| 担当者は誰で、何社を担当していますか | 相談しやすさ、対応の速さ |
| レポートの頻度と中身は | 費用、クリック数、表示回数、成果が見られるか |
| 広告アカウントの持ち主は誰ですか | 契約終了後もデータを使えるか |
| 運用代行の費用と制作の費用は、何に対していくらですか | 費用の内訳と、追加で費用がかかる場面 |
| 最低の契約期間と、解約の条件は | 途中でやめる場合の扱い |
| 配信開始までにどのくらいかかりますか | 準備と審査の期間 |
| 成果が出ないとき、何を見直しますか | 改善の進め方の具体性 |
配信開始までの期間の目安として、弊社では、アカウントの準備に7〜10営業日ほどいただいています。LPを新しく作る場合は、さらに1.5か月ほどを見込みます。
依頼する側で準備しておくこと
・目的と目標の数字:増やしたい成果と、1件あたりにかけられる費用の目安
・届けたい人とエリア:年代、地域、どんな悩みを持つ人か
・過去のデータ:これまでの広告の結果、サイトのアクセスの状況
・社内の確認の流れ:広告文やバナーを誰が確認するか、どのくらいの時間がかかるか
・受注までの情報:問い合わせのあと、どのくらいが受注につながっているか。広告の評価に役立ちます
提案を受けたときに見るポイント
なぜその媒体なのかが書かれているか。届けたい人や目的から、媒体を選んだ理由が説明されているかを見ます。
目標の数字の根拠があるか。「問い合わせ〇件」といった目標が、どんな前提(クリックの単価、申し込みの割合など)で計算されているかを確かめます。前提が書かれていない数字は、比べようがありません。
最初の3か月の進め方があるか。準備、配信開始、改善の流れと、どの時点で何を見直すのかが示されているかを見ます。
リスクも説明されているか。審査に時間がかかる、配信の初めは数字が安定しないなど、うまくいかない場合の説明もある提案は、信頼しやすいといえます。
自社運用と運用代行の比べ方
| 項目 | 自社で運用する | 運用代行に任せる |
|---|---|---|
| 費用 | 運用代行の費用はかからない。担当者の人件費と時間がかかる | 運用代行の費用がかかる |
| 手間 | 設定、確認、改善、報告を社内で行う | 作業の多くを任せられる |
| ノウハウ | 社内にたまる。ただし身につくまで時間がかかる | 複数の媒体や業種での知見を活用できる |
| スピード | 担当者の時間次第 | 体制が整っていれば、変化に早く対応できる |
はじめは運用代行に任せて進め方を学び、社内に担当者が育ったら一部を自社で行う、という方法もあります。その場合も、アカウントとデータが自社に残る形にしておくと、移行がスムーズです。
よくある質問
Q. 広告費が少なくても、運用代行を頼めますか?
A. 会社によって受け付ける広告費の目安が違います。弊社では、結果を見ながら改善するために、広告費は月10万円程度から(税別)をおすすめしています。運用代行の費用は、ご予算と内容を伺って個別にお見積もりします。
Q. 今の代行会社から切り替えるとき、何が必要ですか?
A. 広告アカウントの権限、計測タグの設定、これまでの配信データ、広告の素材の引き継ぎが必要です。アカウントが代行会社の名義になっている場合は、引き継げる範囲を事前に確かめます。
Q. どのくらいの期間で成果を判断すればいいですか?
A. 配信直後から数字は見えますが、改善の効果を判断するには数か月のデータが必要です。弊社では、6か月以上の運用をおすすめしています。
Q. WEB広告だけでなく、テレビCMなどもまとめて相談できますか?
A. 弊社では、テレビCM、映画館のシネアド、交通・OOH広告、新聞・雑誌広告なども取り扱っています。WEB広告だけでなく、広告全体の予算配分からご相談いただけます。
Q. 契約のあと、最初の1か月は何をしますか?
A. 目的と目標の数字の確認、アカウントと計測の準備、広告文やバナーの作成、配信の開始までが中心です。配信直後は数字が安定しにくいため、細かく確かめながら調整します。
まとめ:透明性と、目的から考えてくれるかで選ぶ
・運用代行には、計画、準備、制作、運用、報告までを任せられる
・費用の内訳、成果の報告、アカウントとデータの扱いを書面で確かめる
・Googleのサードパーティ ポリシーでは、管理費用の事前の説明や、費用・成果の正確な報告が求められている
・「必ず1位」「必ず成果が出る」といった説明には注意する
・依頼する側も、目的と数字、過去のデータを準備しておく
費用の目安はWEB広告の費用相場、媒体の選び方はWEB広告の種類と選び方をご覧ください。今の広告費の使い方を見直したい場合は、広告費の無料診断AD Freeもご利用いただけます。


