「生成AIを使っている人は、実際どのくらいいるの?」
「お客様がAIで調べるようになったら、会社は何をすればいいの?」
結論から申し上げると、総務省の「令和8年版 情報通信白書」(2026年7月)によると、日本で生成AIのサービスを使ったことがある人は58.8%でした。前の年の調査の26.7%から、大きく増えています。特に若い世代で多く、15〜19歳で91.7%、20代で78.2%です。お客様が商品やサービスをAIで調べる場面は、これからさらに増えていくと考えられます。
この記事では、総合広告代理店フリーザロックエージェントが、情報通信白書のデータから日本の生成AIの利用状況を整理し、企業が取り組みたいことをまとめます。
調査の概要
ここで紹介する数字は、総務省「令和8年版 情報通信白書」(2026年7月)に掲載された、日本・米国・ドイツ・中国の個人を対象にしたアンケート調査(2025年度調査)の結果です。インターネットでのアンケートで、2026年1〜2月に行われました。
2025年度の調査から、対象に15〜19歳が加わりました。前の年までの調査は20歳以上が対象です。2025年度の調査で20歳以上に限ると、生成AIを使ったことがある人は52.2%でした。
日本の生成AIの利用経験
| 調査 | 生成AIのサービスを使ったことがある人 |
|---|---|
| 2023年度の調査 | 9.1% |
| 2024年度の調査 | 26.7% |
| 2025年度の調査 | 58.8%(20歳以上に限ると52.2%) |
※「業務や日常生活において生成AIサービスを一つでも使ったことがあるか」という質問に、「使っている(過去使ったことがある)」と答えた人の割合。総務省「令和8年版 情報通信白書」より。
文章を作るタイプの生成AI(テキスト生成AI)に限ると、使ったことがある人は55.0%でした。前の年の24.0%から大きく増えています。白書では、生成AI全体の利用の伸びには、文章を作るタイプの利用の伸びが大きく関わっていると分析しています。ChatGPTやGeminiのように、質問に文章で答えるAIが広がっていることがうかがえます。
年代別の利用経験
| 年代 | 使ったことがある人 |
|---|---|
| 全体 | 58.8% |
| 15〜19歳 | 91.7% |
| 20〜29歳 | 78.2% |
| 30〜39歳 | 56.3% |
| 40〜49歳 | 49.0% |
| 50〜59歳 | 44.2% |
| 60〜69歳 | 33.5% |
※総務省「令和8年版 情報通信白書」より(日本、2025年度調査)。
若い世代ほど利用が多い一方、40代でも約半数、50代でも4割を超えています。企業の決裁者や、家庭で大きな買い物を決める世代にも、生成AIが広がりつつあることがわかります。
海外との比較
| 国 | 生成AIのサービスを使ったことがある人 | テキスト生成AIを使ったことがある人 |
|---|---|---|
| 日本 | 58.8% | 55.0% |
| 米国 | 75.6% | 65.4% |
| ドイツ | 75.6% | 66.0% |
| 中国 | 93.6% | 88.3% |
※総務省「令和8年版 情報通信白書」より(2025年度調査)。
日本の利用経験は、ほかの3か国より低い水準です。白書では、日本は「利用する必要がない」と答えた人の割合がほかの3か国より高いと分析しています。一方で、利用の便益やリスクの管理、具体的な使い方が知られていけば、利用が広がる可能性があるとしています。
何のために使っているか
白書によると、日本でAIを「定期的に利用している」「過去に何度か利用したことはある」と答えた人の割合がもっとも高かった目的は、「情報の理解」でした。次いで「文書作成や校正」「翻訳」が続きます。
年代別に見ると、若い世代ほど、さまざまな目的で定期的に使っている割合が高くなっています。日常の行動や判断にかかわる相談のために「定期的に利用している」と答えた人は、15〜19歳と20代で20%を超えました。専門家にするような相談のために定期的に利用している人も、15歳から39歳までの各年代で15%を超えています。白書では、若い世代を中心に、相談のためにAIを使うことが広まりつつあると分析しています。
データを読むときの注意
・対象の年齢が変わっている:2025年度の調査から15〜19歳が加わりました。前の年と同じ20歳以上でくらべると、26.7%から52.2%への変化です。それでも、利用は大きく伸びています。
・インターネットでの調査:調査はインターネットのアンケートで行われています。インターネットを使う人が対象になるため、ふだんネットを使わない人の状況は、数字に表れにくい点に注意します。
・「使ったことがある」の割合:58.8%は、一度でも使ったことがある人を含む割合です。毎日使っている人の割合ではありません。
・AIの種類を問わない:文章、画像、音声など、さまざまな生成AIのサービスを含みます。文章を作るタイプに限ると55.0%です。
データから見える、お客様の行動の変化
「調べる」から「AIに聞いて理解する」へ。もっとも多い使い道は「情報の理解」です。商品やサービスについても、検索結果のページを1つずつ見るのではなく、AIに質問して、要点をまとめて理解する人が増えていくと考えられます。
「選ぶ前の相談」にAIが使われる。若い世代では、日常の判断や、専門家にするような相談にもAIが使われ始めています。どの会社に頼むか、どの商品を買うかを決める前に、AIに相談する場面が増えていくと考えられます。
決裁者の世代にも広がる。40代で約半数、50代で4割超が使ったことがあります。BtoBの商材でも、担当者や決裁者がAIで情報を集める場面を想定しておく必要があります。
企業が取り組みたいこと
| 取り組み | 内容 |
|---|---|
| AIでの紹介のされ方を知る | お客様が聞きそうな質問をAIにして、自社が名前を挙げられるか、正しく紹介されるかを確かめる |
| 理解を助けるページを用意する | 料金、選び方、流れ、よくある質問など、AIが答えをまとめるときに使える情報をはっきり書く |
| 会社の情報をそろえる | 社名、サービス名、料金などの表記を、サイト全体でそろえる |
| 相談の場面を想定する | 「〇〇を頼むならどこがいい?」「〇〇の費用はいくら?」など、選ぶ前の質問に答える内容をつくる |
| AIからの訪問を測る | アクセス解析で、AIのサービスから来た人を確かめる |
AIの回答の中で、自社の情報が正しく引用・紹介されるようにする取り組みを、AIO(AI検索最適化)と呼びます。
業種別に考える、AIで聞かれそうな質問
| 業種 | AIで聞かれそうな質問の例 | サイトに用意したい情報 |
|---|---|---|
| 住宅・リフォーム | 「築30年の家のリフォーム費用はいくら?」 | 費用の目安、工事の流れ、期間 |
| BtoBのサービス | 「中小企業向けの〇〇サービスを比べて」 | 料金、対応範囲、導入の流れ、比べ方 |
| 教室・スクール | 「社会人が通いやすい〇〇教室の選び方は?」 | 時間帯、料金、体験の方法 |
| 旅行・宿泊 | 「子連れで泊まりやすい宿の条件は?」 | 設備、サービス、アクセス |
| 飲食・店舗 | 「〇〇駅の近くで個室のある店は?」 | 所在地、営業時間、席の情報 |
※弊社が考え方として挙げた例です。実際には、問い合わせの内容や、営業・店舗の担当者が受ける質問から洗い出します。
よくある質問
Q. AIを使う人が増えると、検索はもう使われなくなりますか?
A. そうとは言い切れません。白書の調査でも、日本では生成AIを使ったことがない人が41.2%います。検索とAIの両方で見つけてもらえるように、サイトの情報を整えることが大切です。
Q. 自社のお客様がAIを使っているかは、どうすればわかりますか?
A. アクセス解析で、AIのサービスから来た訪問を確かめる方法があります。問い合わせのフォームに「何で知りましたか」という質問を入れ、AIの選択肢を加えるのも1つの方法です。
「AIを使わない人」への備えも忘れずに
一方で、日本では、生成AIを使ったことがない人も41.2%います。特に60代では、使ったことがない人が66.5%です。AIでの紹介のされ方を整えるのと同時に、検索結果、WEB広告、テレビやラジオ、新聞などで、AIを使わない人にも届く方法をあわせて考えることが大切です。
まとめ:AIで調べて、相談するお客様が増えている
・日本で生成AIを使ったことがある人は58.8%(2025年度調査)。前の年の26.7%から大きく増えた
・15〜19歳は91.7%、20代は78.2%。40代でも約半数、50代でも4割を超える
・使い道でもっとも多いのは「情報の理解」。若い世代では相談のための利用も広がっている
・米国・ドイツ(75.6%)、中国(93.6%)より低く、日本の利用はこれから広がる余地がある
・AIでの紹介のされ方を確かめ、質問に答える正確な情報をサイトで整える
AIOの基本はAIO(AI検索最適化)とは、自社がAIにどう紹介されているかの調べ方は自社がAIにどう紹介されているか調べる方法をご覧ください。AIに相談している人に広告で届ける方法はChatGPT広告のページでご紹介しています。


