「AIO対策を外注したいけれど、どこに頼めばいいの?」
「『AIの回答に必ず載せます』と言われたけれど、本当?」
結論から申し上げると、AIO対策(AI検索対策)の外注先は「結果を約束せず、診断の方法と根拠を具体的に説明できるか」「検索の基本から整えてくれるか」「同じ質問で改善の前後を比べてくれるか」の3つを中心に選ぶと、失敗しにくくなります。AIの回答は、AIを提供する会社の仕組みで決まり、日によっても変わるためです。
この記事では、総合広告代理店フリーザロックエージェントが、AIO対策で外注できる範囲、外注先を選ぶ7つのポイント、注意したい説明、契約の前に聞いておきたい質問をまとめます。
AIO対策の外注で任せられること
AIO(AI検索最適化)は、ChatGPTやGemini、GoogleのAI概要などの回答の中で、自社が出典として引用されたり、依頼先として紹介されたりする状態をつくる取り組みです。LLMO(大規模言語モデル最適化)、GEO(生成エンジン最適化)と呼ばれることもあります。基本の考え方はAIO(AI検索最適化)とSEOの違いで解説しています。
外注先に任せられる作業は、主に次の6つです。

| 作業 | 主な内容 |
|---|---|
| 診断 | お客様が実際に聞きそうな質問を用意し、複数のAIの回答を集めて、自社の名前が挙がるか、引用されるかを判定する |
| 原因の調査 | 自社が出てこない質問で、AIがどの会社・どのページを引用しているかを調べ、足りない情報を明らかにする |
| 技術の確認 | AIや検索エンジンのクローラー(サイトの情報を集めるプログラム)を止めていないか、構造化データが正しいかを確かめる |
| 表記の統一 | 社名、サービス名、料金などの表記がページごとに違っていないかを洗い出し、そろえる |
| ページ・記事の制作 | 料金、比較、事例、手順、よくある質問など、AIが回答をつくるときに探す情報のページを作る・書き直す |
| 再診断 | 同じ質問で回答を集め直し、改善の前後で何が変わったかを比べる |
すべてを任せる方法もあれば、診断だけを頼み、改善は社内や今の制作会社で行う方法もあります。依頼の前に、どこまでを任せるかを決めておきましょう。
外注する前に自社で決めておくこと
外注先と話す前に、次の3つを社内で整理しておくと、提案を比べやすくなります。
・どんな質問で名前を挙げてほしいか:お客様が「〇〇 おすすめの会社」「〇〇 料金」「〇〇 比較」のように、AIにどう聞いていそうか。営業やお問い合わせの窓口でよく聞かれる質問が、そのまま候補になります。
・どのAIを対象にするか:GoogleのAI概要・AIモード、ChatGPT、Gemini、Perplexityなど。お客様が使っていそうなAIから優先します。
・何をもって成果とするか:「依頼先として名前が挙がる質問の数」「引用されるページの数」「AIからのサイトへの訪問」など、見る数字を決めます。
いま自社がAIにどう紹介されているかを先に確かめておくと、外注先の診断結果と比べることもできます。調べ方は自社がAIにどう紹介されているか調べる方法をご覧ください。

AIO対策の外注先を選ぶ7つのポイント
AIO対策の会社を比べるときは、料金だけでなく、説明の中身と進め方を確かめます。

1. 「必ず載る」と約束しないか
AIの回答は、AIを提供する会社の仕組みで決まります。同じ質問でも、AIによって、また日によって答えが変わります。「必ずAIの回答に載せます」「1番目に紹介されるようにします」と約束する説明には注意が必要です。
検索の分野でも、Googleは「SEO 業者の利用を検討する」というページで、「Google で一番上に掲載されることは誰にも保証できません」と説明しています。同じページでは、掲載順位の保証や、Googleとの「特別な関係」をうたう業者に注意するよう呼びかけています。
2. 診断の方法が具体的か
「どの質問を、どのAIで、何回聞き、何を基準に判定するのか」を説明できるかを確かめます。質問の数や対象のAIがはっきりしていれば、改善の前後を同じ条件で比べられます。
Googleも、SEO業者を選ぶときに、過去の作業のサンプルや、期待される結果とその時期、成果の測定方法を聞くようすすめています。AIO対策の外注先にも、同じことを聞いてみましょう。
3. 検索の基本から説明しているか
Google検索セントラルの「AI 機能とウェブサイト」では、AI による概要やAI モードに表示されるために追加の要件はなく、特別な最適化も必要ないと説明されています。条件は、ページがインデックスに登録され、検索結果でスニペット(ページの説明文)を表示できることです。AI向けの特別なファイルを新たに作る必要もないとされています。
そのため、「このファイルを置けばAIに載る」といった説明よりも、クロールの許可、内部リンク、重要な内容をテキストで載せることなど、検索の基本から説明してくれる会社のほうが信頼しやすいといえます。AI向けファイルの考え方はllms.txtとは、GoogleのAI機能の仕組みはGoogleのAI概要・AIモードとはで解説しています。
4. 記事の大量生成をすすめないか
Googleの「スパムに関するポリシー」では、ユーザーの役に立つことではなく、検索順位を操作することを主な目的として大量のページを作ることを「大量生成されたコンテンツの不正使用」としています。生成AIなどを使い、価値を加えないまま大量のページを作ることも、その例に挙げられています。
生成AIを使うこと自体が問題なのではありません。Googleは、生成AIでコンテンツを作る場合も、正確さ、品質、関連性を優先し、公開前に事実を確かめるよう求めています。「AIで毎月〇〇本の記事を作ります」という提案は、本数より、1本ごとに何を確かめるのかを聞いてみましょう。
5. クローラーの設定まで確かめるか
AIのサービスに自社のページを読んでもらうには、そのクローラーを止めていないことが前提です。OpenAIは、ChatGPTの検索機能に表示されるために、robots.txt(クローラーへの指示を書くファイル)でOAI-SearchBotを許可するようすすめています。OAI-SearchBotを拒否したサイトは、ChatGPTの検索の回答には表示されないとされています。学習用のGPTBotとは別の設定です(OpenAI「Overview of OpenAI Crawlers」)。
Perplexityも、検索結果に表示されるためにPerplexityBotを許可するようすすめています(Perplexity「Perplexity Crawlers」)。robots.txtだけでなく、サーバーやセキュリティの設定で止まっていることもあるため、そこまで確かめてくれるかを聞きます。設定の詳しい考え方はAIクローラーとrobots.txtをご覧ください。
6. 表記と事実の統一まで見てくれるか
社名の表記や料金、対応できる範囲がページごとに違うと、AIの回答も揺れます。記事を新しく作る前に、今あるページの表記のずれを洗い出し、そろえてくれるかを確かめます。構造化データ(ページの内容を検索エンジンに伝えるための記述)の整備も、この段階で行います。進め方はAIに引用されるサイトのつくり方で解説しています。
7. 効果の確かめ方が現実的か
Google検索セントラルによると、AI による概要やAI モードからのアクセスは、Search Consoleの検索パフォーマンスのレポート(検索タイプが「ウェブ」)に含まれます。AI機能だけを分けた数字ではありません。
そのため、効果は「同じ質問での回答の変化」と「Search ConsoleやGA4の数字の変化」を組み合わせて見るのが現実的です。AIからの訪問の見方はAI検索からの流入を確かめる方法をご覧ください。
注意したい説明と、公式の考え方
営業の場で次のような説明を聞いたら、根拠を確かめましょう。

・「必ずAIの回答に載せます」:何を根拠にそう言えるのかを聞きます。AIの回答はAIを提供する会社の仕組みで決まり、日によっても変わります。
・「AI専用のファイルを置けば載ります」:Googleは、AI機能に表示されるための追加の要件はないと説明しています。ほかのAIで何が使われているのか、根拠を確かめます。
・「AIで記事を大量に作れば増えます」:1本ごとに事実を確かめているかを聞きます。価値のない大量のページは、Googleのスパムポリシーに反するおそれがあります。
・「Googleと特別な関係があります」:Googleは、特別な関係をうたう業者に注意するよう呼びかけています。
・「クローラーの設定は関係ありません」:OpenAIやPerplexityは、検索に表示されるためにクローラーの許可をすすめています。
契約の前に聞いておきたい質問
| 質問 | 確かめたいこと |
|---|---|
| 診断では、どのAIに、どんな質問を、何問聞きますか | 対象のAIと質問の数、判定の基準 |
| 同じ質問を何回聞いて判定しますか | 回答の揺れをどう扱うか |
| 改善の前後は、どう比べますか | 再診断の時期と、同じ条件で比べられるか |
| 具体的にどんな作業をしますか | 技術の確認、表記の統一、ページの制作など、作業の範囲 |
| 記事を作る場合、事実はどう確かめますか | 出典の確認と、社内の確認の流れ |
| 費用は、何に対していくらですか | 診断、改善、制作、継続の費用の内訳 |
| サイトの改修は誰が行いますか | 外注先が行うのか、指示書を受けて社内や制作会社が行うのか |
| 契約の期間と、途中でやめる場合の扱いは | 最低の契約期間と解約の条件 |

AIO対策の費用の考え方
AIO対策の費用は、主に次の4つに分かれます。会社によって、どこまでが基本の料金に含まれるかが違うため、内訳を書面で確かめましょう。
| 費用の種類 | 主な中身 | 比べるときに見ること |
|---|---|---|
| 診断 | 質問の設計、AIの回答の取得と判定、報告 | 対象のAIと質問の数 |
| サイトの改善 | クローラーの確認、構造化データ、表記の統一、ページの整理 | 改修まで行うのか、指示書までか |
| ページ・記事の制作 | 料金・比較・事例などのページや記事の制作、書き直し | 本数と、事実の確認の方法 |
| 継続の確認 | 定期的な再診断と報告 | 頻度と、報告の中身 |
弊社では、御社の商品・サービスに合わせた質問で、GoogleのAI概要・AIモード、ChatGPT、Geminiの4つのAIの回答を集める「AI検索診断」を無料で行っています。サイトの改善と、記事・ページの制作は、診断結果と内容に応じて個別にお見積もりします。改善のご依頼は、診断結果をご覧いただいてからご判断いただけます。
外注と社内の分担の考え方
AIO対策は、外注先にすべてを任せるより、社内と分担したほうが進めやすい取り組みです。料金や対応範囲、実績などの事実を知っているのは、社内の方だからです。

・質問の洗い出し:社内はお客様からよく聞かれる質問を出し、外注先はAIで聞かれそうな形に整えて一覧にします。
・事実の確認:料金、対応範囲、実績が正しいかは社内で確かめ、ページごとの表記のずれは外注先が洗い出します。
・技術と制作:社内はサイトの管理の権限を用意し、外注先がクローラーの確認、構造化データ、ページ・記事の制作を行います。公開前の最終確認は社内で行います。
・効果の確認:社内は問い合わせの中身の変化を共有し、外注先は再診断と、Search Console・GA4の数字を報告します。
WEB広告の運用代行と同じように、サイトや計測のアカウントは自社の持ち物にしておくと、外注先を変えるときも安心です。運用代行の選び方はWEB広告の運用代行の選び方でも解説しています。
よくある質問
Q. AIO対策とSEO対策は、別々の会社に頼むべきですか?
A. 土台は共通しているため、分けなくてもかまいません。Googleは、AI機能に表示されるために特別な最適化は必要なく、検索の基本がそのまま大切だと説明しています。別々に頼む場合は、両社の作業が重ならないよう、範囲をはっきりさせておきます。
Q. 外注すれば、AIの回答に必ず載りますか?
A. お約束はできません。AIの回答は、AIを提供する会社の仕組みで決まり、日によっても変わります。外注先にできるのは、AIに読み取られやすく、引用されやすい状態をつくり、その前後の変化を確かめることです。
Q. 効果が見えるまで、どのくらいかかりますか?
A. サイトを改善してから、AIや検索エンジンが新しい情報を読み込むまでには時間がかかります。弊社では、数週間から数か月の単位で再診断し、変化を確かめています。
Q. 社内に詳しい人がいなくても、依頼できますか?
A. はい。質問の洗い出しや事実の確認など、社内の協力が必要な部分はありますが、技術的な作業は外注先に任せられます。改修を社内や制作会社で行う場合は、具体的な指示書の形で受け取る方法もあります。
Q. WordPress以外のサイトでも外注できますか?
A. 多くの会社は、サイトの仕組みに合わせて対応方法を提案します。サイトの仕組みと、改修できる人がいるかどうかを、最初に伝えておくと話が早く進みます。
まとめ:約束より、方法と根拠を説明できる外注先を選ぶ
・AIO対策で外注できるのは、診断、原因の調査、技術の確認、表記の統一、ページ・記事の制作、再診断
・依頼の前に、どんな質問で名前を挙げてほしいか、どのAIを対象にするか、何を成果とするかを決める
・「必ず載る」と約束せず、診断の方法と根拠を具体的に説明できる会社を選ぶ
・Googleは、AI機能に表示されるための追加の要件や特別な最適化はないと説明している
・価値のない記事の大量生成はすすめず、クローラーの設定や表記の統一まで確かめてくれるかを見る
・事実の確認は社内、調べる・整える・作るは外注先、という分担で進める
AIOの基本はAIO(AI検索最適化)とは、サイトの整え方はAIに引用されるサイトのつくり方をご覧ください。フリーザロックエージェントでは、4つのAIでの紹介のされ方を無料で診断しています。


