ChatGPT広告の代理店の選び方|自社運用との違いと、依頼前に決めておくこと

最終更新日:2026年10月28日

「ChatGPT広告は、代理店に頼んだほうがいいの?」

「運用代行を依頼するなら、何を基準に選べばいいの?」

結論から申し上げると、ChatGPT広告は、OpenAIの管理画面「Ads Manager」から広告主が自分で出稿できます。代理店に頼む価値があるのは、新しい広告の仕組みに合わせた配信の設計、広告文の制作、計測の設定、結果を見た改善を、まとめて任せたい場合です。一方で、何を成果とするか、いくらまでかけられるかなど、代理店に頼んでも自社で決めなければならないことがあります。

この記事では、総合広告代理店フリーザロックエージェントが、OpenAIの公式資料をもとに、ChatGPT広告の運用を代理店に頼めること・頼めないこと、自社運用との分担、代理店を選ぶときの観点、依頼の前に決めておくことをまとめます。


ChatGPT広告の運用代行について詳しく見る>>

ChatGPT広告は、自社でも代理店経由でも出稿できる

ChatGPT広告は、広告主が自分で設定して出稿できる「セルフサーブ型」の管理画面、Ads Manager(ベータ版)から出稿します。OpenAIは2026年5月5日にAds Managerを発表しました(OpenAI「New ways to buy ChatGPT ads」)。OpenAIヘルプセンター「Ads Managerの利用可能状況」では、日本は提供中の国に含まれています。

つまり、代理店を通さなければ出稿できない広告ではありません。自社で運用するか、代理店に運用代行(広告の設定や改善を代わりに行うこと)を頼むかは、社内の人手と知識、使える時間で選べます。

明るい会議室で、広告主の担当者と広告代理店の担当者がノートパソコンを囲んで打ち合わせをしている様子
代理店に頼むか自社で運用するかは、人手・知識・時間で選ぶ

どちらを選んでも、出稿の手順そのものは同じです。全体の流れはChatGPT広告の出し方(アカウント開設から審査、効果測定まで)で、そもそもどんな広告かはChatGPT広告とはで解説しています。

ChatGPT広告の運用で、代理店に頼めること

ChatGPT広告の運用代行で頼める主な作業は、次のとおりです。検索広告と考え方が違う部分が多く、ここを任せられるかが代理店に頼むかどうかの分かれ目になります。

作業中身ChatGPT広告ならではの点
出稿の準備アカウント開設の手伝い、商材が広告ポリシーに合うかの確認金融・医療・法律などは、日本では出稿できない分野が多い
配信の設計目的、予算、地域、端末、広告グループの分け方を決めるキャンペーンの目的は、作成後に変更できない
コンテキストヒントの作成どんな相談をしている人に役立つ商品かを、短い文で書くキーワードではなく、文で文脈を伝える
広告文・画像の制作タイトル、説明文、画像、リンク先を用意する会話の流れの中で読まれることを前提に作る
計測の設定計測タグ(Measurement Pixel)やConversions APIで成果を測れるようにする成果を目的にするキャンペーンには、計測の設定が必要
レポートと改善結果をまとめ、広告文、ヒント、予算の配分を見直すベータ版のため、画面や機能の変更にも合わせる

なかでも、ChatGPT広告に特有なのが「コンテキストヒント」です。OpenAIヘルプセンター「Write Context Hints for ChatGPT Ads」では、ヒントはキーワードのような配信のルールではなく、広告がどんな会話に関係しそうかを判断するための情報だと説明されています。書き方はChatGPT広告のコンテキストヒントの書き方、広告文の作り方はChatGPT広告の広告文・画像の作り方でまとめています。

ChatGPT広告の運用で代理店に頼めることと、代理店に頼めない・自社で決めることを左右に並べた図
代理店に頼めること・頼めないこと

計測の設定は、思わぬところでつまずきやすい

計測の設定は、サイトの作りによって手間が変わります。弊社でも、自社の集客のために2026年10月にChatGPT広告を配信し、計測の設定を行いました。WordPressのサイト全体にタグを入れるため、フッター(ページ下部の共通部分)にタグを入れましたが、フッターを表示しない専用のテンプレートを使っていた一部のランディングページには、個別にタグを追加する必要がありました。

また、計測を始めたのが配信を始めたあとだったため、計測前の期間の成果は管理画面に出ません。数字を読むときは、計測を始めた日以降で見る必要があります。こうした点は、サイトの作りを知っている人と、広告の設定をする人が一緒に確かめると防ぎやすくなります。計測の仕組みはChatGPT広告の効果測定(ピクセル・Conversions API)で解説しています。

代理店に頼めないこと・自社で決めること

代理店に運用を任せても、代わりに決められないことや、約束できないことがあります。依頼の前に知っておくと、期待のずれを防げます。

代理店にも約束できないこと

・審査の通過:すべての広告は、配信の前にOpenAIの審査を受けます。代理店は事前の確認で不承認を減らす準備はできますが、通過を約束することはできません。審査の考え方はChatGPT広告の広告ポリシーと出せない業種をご覧ください。

・特定の会話への表示:コンテキストヒントを書いても、特定の会話や人への配信が約束されるわけではありません。

・成果の数字:OpenAIヘルプセンター「Frequently asked questions」では、現時点では、広告主や業種をまたいだ成果の目安(ベンチマーク)はまだないと説明されています。「この業種なら1件いくら」と言い切れる材料は、公式にもまだありません。

自社でしか決められないこと

・何を成果とするか:問い合わせ、資料請求、購入など。キャンペーンの目的は作成後に変更できないため、最初に決めます。

・いくらまでかけられるか:1件の成果にかけられる費用や、試す期間と予算は、事業の数字を持っている自社にしか決められません。

・商品の事実:料金、対応エリア、在庫、キャンペーンの内容など。ヒントや広告文は、正確であることが前提です。

・サイトの変更:計測タグの設置や、リンク先ページの修正をだれが行うか。社内や制作会社の協力が必要な場合があります。

自社運用と代理店の分担表

ChatGPT広告の運用を代理店に頼む場合の、分担の一例です。「全部任せる」か「全部自社でやる」かの二択ではなく、作業ごとに分けて考えると、依頼の範囲を決めやすくなります(弊社が考える一般的な分担の例です)。

作業自社で運用する場合代理店に頼む場合の主な担当
成果と予算を決める自社自社(代理店は考え方を提案)
アカウント開設・支払いの設定自社自社(代理店は手順を案内)
商材がポリシーに合うかの確認自社代理店が確認し、自社が判断
配信の設計・ヒントの作成自社代理店(商品の情報は自社が提供)
広告文・画像の制作自社代理店が制作し、自社が確認
計測タグの設置自社代理店が設計し、サイトへの設置は状況に応じて分担
日々の配信の確認・調整自社代理店
レポートと改善案自社代理店が作成し、自社と方針を決める
ChatGPT広告の運用で、自社が担う作業、代理店が担う作業、一緒に決める作業を3つに分けた分担の図
作業ごとに「自社」「代理店」「一緒に」を分けて考える

アカウントの名義と権限も決めておく

OpenAIヘルプセンター「請求と支払い」によると、ChatGPT広告の支払いは、広告の配信後に請求される後払いです。請求先には会社名と住所を入力し、請求情報と支払い方法は、アカウントを作ったときの法人や国と一致している必要があります。どの会社の名義でアカウントを作るかは、最初に決めておきましょう。

また、OpenAIヘルプセンター「Managing Ads Users in the Global Admin Console」では、広告アカウントごとに、管理者(Ad Account Admin)、編集できるメンバー(Ad Account Member)、閲覧のみ(Ad Account Viewer)などの役割を割り当てられると説明されています。代理店にどこまでの役割を渡すか、契約が終わったときにどう扱うかを、依頼の前に話し合っておくと安心です。

自社運用と代理店、どちらが向いているか

・自社運用が向く:社内にWEB広告の運用経験者がいて、毎週の確認に時間を割ける場合

・自社運用が向く:まずは少額で、管理画面の操作に慣れたい場合

・代理店が向く:運用する人手がなく、設定からレポートまで任せたい場合

・代理店が向く:広告文や画像、リンク先ページの制作もあわせて頼みたい場合

・代理店が向く:検索広告やSNS広告と合わせて、予算の配分を考えたい場合

・一部だけ代理店に頼む:設計と計測だけ手伝ってもらい、日々の運用は自社で行いたい場合

ChatGPT広告の代理店を選ぶときの7つの観点

ChatGPT広告は始まったばかりの広告で、運用の経験の長さだけで代理店を比べるのは難しい状況です。次の観点で、提案の中身や説明の仕方を確かめましょう。

・1. 出せる商材かを最初に確かめてくれるか:広告ポリシーに照らして、出稿できるか、表現に注意が必要かを、提案の前に確認してくれるか。

・2. キーワードの発想のままになっていないか:コンテキストヒントを、単語の羅列ではなく「何を・誰に・どんなときに」の文で設計しているか。

・3. 計測の設計まで説明できるか:どのイベント(申し込み、購入など)を成果とし、どのページにタグを入れるか。管理画面とGoogleアナリティクスの数字が違う理由も説明できるか。

・4. 成果の目標を一緒に決めてくれるか:公式のベンチマークがまだない中で、自社の数字から目標と判断の基準を決める進め方か。

・5. ほかの広告との配分を考えてくれるか:ChatGPT広告だけを勧めるのではなく、検索広告やSNS広告などとの役割分担を提案できるか。

・6. 費用の内訳がはっきりしているか:広告費、運用の費用、制作費が分かれて示され、何に対する費用かがわかるか。

・7. アカウントの権限と最新情報の扱い:アカウントの名義と役割の分け方を説明してくれるか。ベータ版の変更点を、公式の情報で確かめているか。

ChatGPT広告の代理店を選ぶときの7つの観点をまとめたチェックリストの図
代理店を選ぶときの7つの観点

予算の決め方について説明を受けるときは、OpenAIの仕組みを前提にしているかも確かめます。たとえば、1日の予算は7日間の平均で運用され、1日に使われる金額は、最大で予算の2倍まで増えることがあります(OpenAIヘルプセンター「Daily Budgets」)。予算の仕組みはChatGPT広告の予算と入札の決め方でまとめています。

ChatGPT広告を依頼する前に決めておくこと・用意するもの

代理店に相談する前に、次のことを決めたり、集めたりしておくと、提案と見積もりが具体的になり、配信までの時間も短くなります。

明るいデスクの上で、ノートとノートパソコンを使って広告の相談前の準備をしている手元
相談の前に、目的・予算・商品の情報をそろえておく
決めること・用意するもの内容
広告の目的と成果名前を知ってもらう、サイトに来てもらう、問い合わせを増やす、のどれか。何を1件の成果と数えるか
予算と試す期間月の広告費と、何週間・何か月で判断するか。1件の成果にかけられる費用の目安
商品・サービスの情報何を、誰に、どんなときに役立つか。料金、対応エリア、ほかとの違い。ヒントや広告文の材料になる
リンク先のページ広告の内容と合ったページがあるか。OpenAIの広告用のクローラー「OAI-AdsBot」をブロックしていないか
サイトの管理の状況計測タグをだれが入れられるか。使っているCMS(WordPressなど)やフォームの種類
ほかの広告の状況検索広告やSNS広告の予算と、1件あたりの費用などの数字。比べる物差しになる
社内の確認の流れ広告文や画像をだれが確認し、承認するか
アカウントの名義と支払いどの会社の名義で開設し、どのクレジットカードで支払うか。代理店に渡す役割
配信開始の希望時期準備と審査の期間を見込んで、余裕をもって決める

予算について、OpenAIヘルプセンター「Create campaigns for ChatGPT ads」では、日本円の1日の最低予算は2,500円とされています。ただし、少ない予算ではデータが集まりにくく、良し悪しの判断が難しくなります。弊社で運用代行をお受けする場合は、結果を見ながら改善するために、広告費は月30万円から(税別)をおすすめしています。

計測について決めておきたいのが、個人情報の扱いです。ChatGPT広告の計測タグには、フォームに入力されたメールアドレスなどを、元に戻せない形に変換して送る「自動の詳細マッチング」の機能があります。弊社では、自社の配信で個人情報を送らない方針としたため、この機能をオフにしました。また、成果の設定は作りましたが、はじめはキャンペーンの最適化には使わず、計測だけに使う設定にしました。どこまでの情報を送るか、計測をどう使うかは、社内の方針と合わせて代理店と決めておきましょう。

代理店への相談から配信開始までの流れ

弊社でChatGPT広告の運用代行をお受けする場合の流れです。広告は配信の前にOpenAIの審査を受けるため、準備と審査の期間を見込んで、余裕をもってご相談ください。

ChatGPT広告の運用代行の流れ。お問い合わせ、ヒアリング、ご提案とお見積もり、広告文の制作と設定、審査と配信開始、レポートと改善の6つのステップ
相談から配信開始、改善までの6つのステップ

・1. お問い合わせ:商品・サービスと、広告で増やしたい成果をお知らせいただく

・2. ヒアリング:届けたい人、予算、ほかに行っている広告、リンク先のページなどを伺う

・3. ご提案・お見積もり:商材が広告ポリシーに合うかを確認し、配信の設計と予算、運用の費用をご提案する

・4. 広告文の制作・設定:広告文と画像を制作し、計測タグ、配信の条件、予算を設定する

・5. 審査・配信開始:OpenAIの審査(広告主の確認・広告の確認・掲載の確認)を経て、配信を始める

・6. レポート・改善:結果を定期的にご報告し、広告文や配信の設定、予算を見直す

配信を始めたあとは、数字がそろうまでの時間にも注意します。OpenAIヘルプセンター「Measure Results」では、広告によるコンバージョンがレポートに反映されるまで、24〜48時間ほど見ておくよう案内されています。配信直後の数字だけで判断せず、データがたまってから見直すことが大切です。

よくある質問

Q. ChatGPT広告は、代理店を通さないと出稿できませんか?

A. いいえ。広告主が自分で設定できるAds Managerから出稿できます。日本も、Ads Managerの提供中の国に含まれています(OpenAIヘルプセンター「Ads Managerの利用可能状況」)。人手や知識に合わせて、自社運用か代理店への依頼かを選べます。

Q. 代理店に頼めば、審査に通りやすくなりますか?

A. 審査はOpenAIが行うため、代理店が通過を約束することはできません。代理店ができるのは、広告ポリシーに照らした事前の確認や、広告文とリンク先ページの内容をそろえることなど、不承認の原因を減らす準備です。

Q. 少ない予算でも、運用代行を頼めますか?

A. 弊社ではご相談いただけます。ChatGPT広告は1日2,500円から配信できます(OpenAIヘルプセンター)。少ない予算で始める場合は、テストの期間と、何を確かめたいかを先に決めてからご提案します。結果を見ながら改善を続ける場合の広告費は、月30万円から(税別)をおすすめしています。

Q. 運用代行の費用は、どう決まりますか?

A. 弊社では、広告費と運用の内容に応じてお見積もりします。広告文・画像の制作費、リンク先ページの改修費は別途お見積もりです。ご相談・お見積もりは無料です。

Q. 代理店に頼んだあとで、自社の運用に切り替えられますか?

A. アカウントの名義と、代理店に渡す役割を最初に決めておくと、のちに自社の運用に移るときも、配信の記録を引き継ぎやすくなります。契約の前に、終了したときのアカウントやデータの扱いを確かめておきましょう。

Q. 社内に担当者がいなくても、代理店に任せられますか?

A. 設定や日々の運用は任せられますが、成果の目標、予算、商品の情報、広告文の確認など、自社で決めることは残ります。窓口になる担当者を1人決めておくと、やり取りがスムーズです。

まとめ:任せる作業と、自社で決めることを分けてから選ぶ

・ChatGPT広告は、Ads Managerから自社でも出稿でき、代理店に運用代行を頼むこともできる

・代理店に頼めるのは、出稿の準備、配信の設計、コンテキストヒントと広告文の制作、計測の設定、レポートと改善

・審査の通過や特定の会話への表示、成果の数字は、代理店にも約束できない

・成果の定義、予算、商品の事実、アカウントの名義と権限は、自社で決める

・代理店は、ポリシーの確認、ヒントの設計、計測の説明、費用の内訳などの観点で選ぶ

出稿の全体の流れはChatGPT広告の出し方、計測の考え方はChatGPT広告の効果測定をご覧ください。ChatGPT広告の運用を代理店に依頼するか迷っている段階でも、ChatGPT広告の運用代行のページから、お気軽にご相談ください。


ChatGPT広告の運用代行について詳しく見る>>

>CONTACT

CONTACT

広告や制作物などプロモーションに関わるお悩みは
なんでもお気軽にお問い合わせください!

CTR IMG