バス広告とは|ラッピングバスの料金・審査と許可、車内・バス停広告

「ラッピングバスって、いくらで出せるの?」

「バスの車内やバス停にも広告は出せるの?」

結論から申し上げると、バス広告には「車体のラッピング」「車内のポスター・ステッカー」「バス停の広告」の3つがあります。ラッピングバスは、街を走りながら沿線の住民、歩行者、ドライバーに届く、地域密着の媒体です。公営バスの公開料金では、ラッピングは1台1か月6万円から40万円(税別)ほどで、ほかに制作費と貼り付けの費用がかかります。車体の広告はデザインの審査と自治体の許可が必要なため、早めの準備が大切です。

この記事では、総合広告代理店フリーザロックエージェントが、バス広告の種類、料金の例、デザインの審査と許可、効果を出す使い方をまとめます。

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バス広告の3つの種類

種類主に届く人期間の目安
車体のラッピング(全面・一部)沿線の住民、歩行者、ドライバー1か月〜1年
車内のポスター・ステッカーバスの乗客(通勤・通学、買い物、通院など)1週間〜1か月
バス停(シェルター)の広告バスを待つ人、歩行者、ドライバー2週間単位が多い

電通「2025年 日本の広告費」(2026年3月発表)では、バスは大都市圏で車体広告やバス停広告のニーズが強かった一方、地方ではバスの台数の減少で広告の出稿も減る傾向だったと報告されています。

ラッピングバスの料金(公開料金表の例)

ラッピングバスの料金は、走る路線(営業所)と期間で決まります。人の多い繁華街を走る路線ほど高くなります。

媒体(事業者)ランク・地域1か月1年
ラッピングバス(都営バス)特S(渋谷の指定2路線)400,000円4,000,000円
ラッピングバス(都営バス)特A(新宿・杉並・小滝橋・早稲田ほか)200,000円2,000,000円
ラッピングバス(都営バス)C(千住・青戸・江戸川ほか)80,000円800,000円
ラッピングバス(都営バス)D(青梅)60,000円600,000円
フルラッピングバス(仙台市営バス)営業所による88,000〜145,200円(1年以上の申し込みは月額が下がる)

出典:東京都交通局「TOEI AD MEDIA GUIDE 2026」(1台あたり・税別)、仙台市交通局「メディアガイド」(令和8年6月現在・税込)。いずれも、制作費と貼り付け・はがしの費用は別です。

都営バスでは、車体の一部だけを使う「パートラッピング」(10㎡まで)もあり、1台1か月30,000円〜100,000円(税別)です。仙台市営バスでは、車体の側面に自由な形で貼る「外側フリーカット」(5枚から、1年85,800円・税込)や、車体の後ろの広告もあります。

ラッピングバスの特長

街を走りながら届く。バスは決まった路線を毎日走ります。沿線に住む人や、同じ道を通る人の目に、くり返し入ります。

地域を選べる。営業所や路線を選ぶことで、届けたい地域を決められます。店舗や施設の近くを走る路線を選べば、来店につながる距離の人に届けられます。

大きくて目立つ。車体の大きな面に、写真やロゴを大きく出せます。走っているバスは、歩いている人の目を引きます。

注意したいのは、走る車両を選べない場合があることです。都営バスの媒体資料でも、故障や事故、点検などで運行が変わったり止まったりすることがあると案内されています。

デザインの審査と自治体の許可

バスの車体の広告は、屋外に出る広告(屋外広告物)として、自治体の条例の決まりを受けます。東京都では、車体利用広告は東京都屋外広告物条例の許可が必要で、許可の期間は1年以内、手数料は1台1,950円です(長方形の枠を使う方式は1枚610円)。

東京都の説明では、車体利用広告の許可申請の前に、東京屋外広告協会の車体利用広告デザイン審査委員会で、デザインの自主審査を受けます。デザインの審査から許可までには、1か月ほどかかる例が示されています。さらに、シートの印刷や貼り付けの時間も必要です。

デザインにも決まりがあります。たとえば都営バスの媒体資料では、ラッピングの広告の大きさは「車体の底を除く全体の面積の10分の3以下」とされ、道路での安全や街の景観の観点からデザインが審査されます。車体全体を1枚の絵で覆えるわけではない点に注意が必要です。

車内の広告とバス停の広告

車内の広告。バスの車内にも、まど上のポスターやステッカーがあります。都営バスのまど上ポスターはB3で、7日・15日・1か月から選べます。都営バスの窓のステッカーは120mm×400mmで、広告の3分の1以上を透明にする決まりがあります(東京都交通局の媒体資料による)。通院や買い物で乗る人も多く、地域の病院、塾、店舗の告知に向いています。

バス停の広告。屋根付きのバス停(シェルター)の側面に、光る広告を出す媒体です。都営バスの広告付きバス停留所は、1,650mm×1,110mmの面で、2週間単位・月曜日に掲出が始まります。夜もライトアップされ、バスを待つ人や歩行者、車のドライバーに届きます。

バス広告が向いている使い方

・地域の店舗・施設の認知:商圏を走る路線のラッピングや、近くのバス停の広告

・開店・イベントの告知:開店や大きなイベントに合わせて、街の中で目立たせる

・採用・企業の認知:地域で長く名前を見てもらい、親しみを持ってもらう

・自治体・団体の啓発:交通安全や観光、地域のお知らせ

デザインのポイント

・動いていても読める:走るバスの広告は、数秒しか見られません。社名やロゴを大きく、文字は少なくします。

・窓やドアの位置を確かめる:車体には窓、ドア、行き先の表示があります。大事な文字や顔の写真が、窓やドアにかからないように配置します。

・まぎらわしい表現を避ける:信号や道路標識とまちがえるような色や形、運転のじゃまになる表現は、審査で認められないことがあります。

よくある質問

Q. ラッピングバスは、何台から出せますか?

1台から出せます。料金は1台あたりで決まり、台数を増やすと割引がある媒体もあります。仙台市営バスでは、同じ期間に5両以上出すと割引があると案内されています(仙台市交通局「メディアガイド」令和8年6月現在)。

Q. ラッピングバスは、いつから走り始めますか?

申し込みからデザインの審査、許可、シートの制作と貼り付けが必要なため、すぐには走れません。都営バスでは、掲出の開始は「申込み3か月後の月の1日」とされています(東京都交通局「TOEI AD MEDIA GUIDE 2026」)。

Q. 走る路線を選べますか?

営業所や路線のランクで選ぶのが一般的です。都営バスの特Sランクは、渋谷の指定の2路線を走る車両です。それ以外は営業所ごとのランクで、その営業所が受け持つ路線を走ります。特定の1路線だけを走らせたい場合は、条件を確認します。

Q. 車内の広告だけでも出せますか?

出せます。都営バスのまど上ポスターやステッカーは、営業所ごとに申し込めます。同じ広告主が6つ以上の営業所に申し込むと20%の割引があります(東京都交通局「TOEI AD MEDIA GUIDE 2026」)。地域の店舗や病院の告知に使いやすい媒体です。

まとめ:沿線の人に、街を走りながらくり返し届ける

・バス広告は、車体のラッピング、車内の広告、バス停の広告の3つ

・公営バスの公開料金では、ラッピングは1台1か月6万〜40万円(税別)ほど。制作費と施工費は別

・車体の広告は、デザインの審査と自治体の許可が必要。1か月以上の準備期間を見込む

・路線を選んで地域に届けられ、店舗の認知や開店の告知に向いている

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