「コンビニやドラッグストアのレジ横の画面に、広告を出せるの?」
「店舗のサイネージ広告って、ふつうのWEB広告と何がちがうの?」
結論から申し上げると、店舗のサイネージ広告は、コンビニ、ドラッグストア、スーパー、飲食店の待合スペースなどの画面に流す広告です。商品を選ぶ場所や、買う直前の場所で目に入るのが最大の特長です。全国の店舗にまとめて出すことも、地域や1店舗単位で出すこともでき、1店舗1か月3万円程度から出せる媒体もあります。
この記事では、総合広告代理店フリーザロックエージェントが、店舗のサイネージ広告の種類、リテールメディアとの関係、料金の目安、向いている商品、動画の作り方と効果の確かめ方をまとめます。
店舗のサイネージ広告とは
店舗のサイネージ広告は、店の中に設置された画面(デジタルサイネージ)に、広告の動画や静止画を流すものです。レジの近く、売り場の棚、入口、待合スペースなどに画面があります。
家の外で見る広告(OOH)の1つですが、街頭のビジョンとちがい、「買い物をしに来た人」に届くのが特長です。商品を選んでいるその場所で見てもらえるため、買う直前の後押しに向いています。
リテールメディアとは
最近は、小売店(リテール)が持つ広告の場所やデータを使う広告を「リテールメディア」と呼びます。店の中の画面、店のアプリ、ネットスーパーのサイトなどが含まれます。
電通「2025年 日本の広告費」(2026年3月発表)では、屋外広告費は3,042億円(前年比105.3%)でした。ネットワーク型のデジタルOOHでは、取引や配信を自動化するプログラマティックDOOHが本格的に広がる段階に入り、小売・流通業の店舗内サイネージなどリテールメディアとの連携も加速したと報告されています。
店舗のサイネージの主な種類
| 場所 | 届く人 | 向いている商品・目的 |
|---|---|---|
| コンビニ(レジ横など) | 幅広い年代の来店客。仕事中や移動中の人も多い | 飲料、食品、日用品、キャンペーンの告知 |
| ドラッグストア | 健康や美容に関心のある来店客 | 化粧品、日用品、一般用医薬品、健康食品 |
| スーパー | 毎日の食事の買い物をする人 | 食品、調味料、飲料、料理の提案 |
| 飲食店の待合スペース | 順番を待つ家族連れや友人のグループ | 地域の店舗、レジャー、教育、住宅 |
| 病院・薬局・美容室などの待合 | 待ち時間に画面を見る人 | 地域のサービス、生活に関わる商品 |
届く規模と料金の目安
全国チェーンの店舗のサイネージは、多くの人に届きます。媒体社の資料(2025年7〜9月期版)では、全国約1万店(10,071店舗)のコンビニの店内サイネージは、2週間で約5,500万人に届くとされています。
料金は、店舗数、期間、放映の回数で決まります。媒体社の資料にもとづく目安では、飲食チェーンの待合サイネージは1店舗1か月3万円程度(税別)から出せます。全国一斉に出す場合は、大きな予算になります。制作費は別にかかります。
店舗のサイネージ広告の特長
買う直前に届く。商品を選んでいる場所で見てもらえるため、「思い出してもらう」「その場で手に取ってもらう」きっかけになります。
地域や店舗を選べる。全国に出すだけでなく、地域や1店舗単位で出せる媒体もあります。店舗の近くのお店だけに出して、来店につなげる使い方もできます。
時間帯で内容を変えられる媒体もある。デジタルの画面なので、朝と夜で流す内容を変えるなど、細かい設定ができる媒体もあります。
売上のデータと結びつけやすい。小売店によっては、広告を流した店と流していない店の売上を比べるなど、購買のデータで効果を確かめるメニューを用意しています。
向いている商品・目的
・店頭で売っている商品:その店で買える商品は、広告と売り場がすぐにつながります。
・新商品の発売:発売に合わせて、売り場で商品を知ってもらいます。
・キャンペーンの告知:アプリのクーポン、プレゼントの企画など、その場で参加できる内容。
・地域の店舗やサービス:近くの飲食店、教室、病院、住宅展示場など、商圏の人への告知。
動画の作り方
・音なしで伝わるように作る:店内は音が出ない、または聞こえにくい画面が多くあります。字幕と大きな文字で伝えます。
・最初の数秒で商品を見せる:来店客は画面をずっと見ていません。最初に商品のパッケージを大きく見せると、売り場で見つけてもらいやすくなります。
・画面の向きと秒数を合わせる:縦型・横型、15秒・30秒など、媒体ごとの決まりに合わせます。
・店のルールを確認する:小売店ごとに、表現や競合する商品の扱いについての決まりがあります。事前に確認します。
効果の確かめ方
| 見ること | 方法の例 |
|---|---|
| 流れたか | 放映の記録(店舗、日時、回数)を受け取る |
| 届いたか | 来店客数をもとにした想定の接触数を確認する |
| 動いたか | 流した店と流していない店の売上を比べる、クーポンの利用数を見る |
購買のデータと結びつけられるかは、媒体や小売店によって異なります。出稿前に、どこまで測れるかを確認しておきます。くわしい考え方はデジタルサイネージ広告の効果の測り方をご覧ください。
出すときの注意点
・健康や美容の表現:ドラッグストアなどで化粧品や健康食品の広告を出す場合、景品表示法や薬機法に合った表現にします。
・店舗数と期間のバランス:店舗を増やすか、期間を長くするか。目的が「発売の告知」なら短期間に多くの店舗、「地域での定着」なら少ない店舗で長く、と考えます。
・売り場との連携:広告を見て商品を探しても、売り場になければ買えません。在庫や棚の位置とあわせて計画します。
よくある質問
Q. 1店舗だけでも出せますか?
1店舗単位で出せる媒体もあります。店舗の近くのお店だけに出して来店につなげる、テストとして数店舗で出して反応を見る、といった使い方ができます。全国チェーンの媒体は、地域やチェーン全体の単位で販売していることもあります。
Q. どのくらいの期間出せばいいですか?
媒体によって、1週間、2週間、1か月などの単位があります。発売やキャンペーンの告知なら、その期間に合わせて短く、地域の店舗やサービスの認知なら、長めに出して接触の回数を増やします。
Q. 音は流れますか?
店内のサイネージは、音が出ないものや、店内の放送のじゃまにならないよう音を抑えたものが多くあります。音がなくても伝わる動画を基本に作ります。
Q. 店のアプリやクーポンと組み合わせられますか?
小売店によっては、店のアプリのクーポンや会員向けのお知らせと組み合わせたメニューがあります。サイネージで知ってもらい、アプリのクーポンで買ってもらうと、効果を数字で確かめやすくなります。どこまでできるかは媒体ごとに確認します。
まとめ:買う直前の場所で、もう一押しする
・店舗のサイネージは、コンビニ、ドラッグストア、スーパー、飲食店の待合などの画面に流す広告
・リテールメディアとの連携が進み、購買のデータで効果を確かめられる媒体もある
・全国約1万店のコンビニで2週間約5,500万人に届く媒体がある一方、1店舗1か月3万円程度から出せる媒体もある
・音なしで伝わる動画にし、売り場と在庫の準備とあわせて計画する
OOH広告の全体像と料金の目安はOOH広告とは、効果の測り方はデジタルサイネージ広告の効果の測り方をご覧ください。


