「ショッピングモールの中の画面や、イベントスペースで広告を出したい」
「商業施設の広告って、どんな種類があって、どう使い分けるの?」
結論から申し上げると、商業施設の広告には、館内のビジョン(デジタルサイネージ)、ポスターや柱の広告、入口などをまとめて使う「ジャック」、人が集まる場所を借りる「イベントスペース」があります。買い物や食事を楽しむ人に、くつろいだ気持ちのときに届くのが特長です。広告で知ってもらい、イベントスペースで体験やサンプリングにつなげると、見た人がその場で行動を起こせます。
この記事では、総合広告代理店フリーザロックエージェントが、商業施設の広告の種類、向いている商品、イベントスペースの使い方、準備と効果の確かめ方をまとめます。
商業施設の広告が届く人
ショッピングモールや駅ビルなどの商業施設には、買い物、食事、映画、レジャーを目的に、家族連れ、カップル、友人どうし、仕事帰りの人などが訪れます。日本ショッピングセンター協会によると、2025年末時点で全国のショッピングセンター(SC)の数は3,013、テナントの総数は164,545店舗、1つのSCの平均のテナント数は55店舗です。
郊外の大型モールは車で来る家族連れ、都市部の駅ビルは通勤・通学の人や若い人、と施設によって届く人がちがいます。届けたい人が多く訪れる施設を選ぶことが出発点です。
商業施設の広告の種類
| 種類 | 内容 | 向いている目的 |
|---|---|---|
| 館内ビジョン(デジタルサイネージ) | 通路、エスカレーター、吹き抜けなどの画面に動画を流す | 新商品や新サービスの認知 |
| ポスター・柱・フロアの広告 | 館内の広告枠、柱、床、階段などに掲出する | 期間中の告知、道案内 |
| 入口・館内のジャック | 入口や通路の広告をまとめて1社で使う | 話題づくり、ブランドの世界観 |
| イベントスペース | 館内の広場や催事のスペースを借りて、展示・体験・販売をする | 体験、サンプリング、見込み客づくり |
| 館内放送・アプリ・チラシ | 施設の館内放送や、施設のアプリ・会員向けのお知らせ | 来館者への告知(施設によって異なる) |
どの媒体があるか、外部の企業が使えるかは、施設ごとに異なります。料金も施設や場所、期間で大きく変わるため、多くは個別のお見積もりです。
商業施設の広告の特長
くつろいだ気持ちのときに届く。買い物や食事を楽しむ時間は、仕事中や移動中より、広告を受け止めやすい時間です。
その場で体験してもらえる。イベントスペースを使えば、商品にさわる、試す、話を聞くといった体験をその場で提供できます。
家族にまとめて届く。家族連れが多い施設では、子どもと大人の両方に届けられます。住宅、車、教育、保険など、家族で決める商品と相性がよい場所です。
地域を選べる。施設の商圏に住む人が多く訪れるため、地域を絞った告知にも向いています。
イベントスペースの使い方
イベントスペースは、広告を「見せる」だけでなく、「体験してもらう」「話を聞いてもらう」場所です。
・商品の展示・体験:車、家電、住宅設備などの実物にさわってもらう
・サンプリング:試供品や、ノベルティ(記念品)を配る
・相談会・見込み客づくり:住宅、保険、教育などの相談を受け、資料請求や予約につなげる
・ポップアップストア:期間限定のお店で、販売や新しいブランドの紹介をする
イベントスペースでは、スタッフの手配、ブースの装飾、配る物の準備、当日の運営、施設との打ち合わせが必要です。販売や配布には、施設ごとのルールがあります。
館内ビジョンとイベントを組み合わせる
館内のビジョンやポスターで「今日、〇階でイベントをしています」と知らせ、イベントスペースに人を呼ぶと、広告と体験がつながります。入口のジャックで話題をつくり、館内のサイネージでくり返し見せ、最後にイベントスペースで体験してもらう、という流れです。
商業施設の外の媒体と組み合わせる方法もあります。施設の最寄り駅のポスターや、近くの街頭ビジョンで来館前に知らせると、施設に着いたときに思い出してもらいやすくなります。
向いている商品・目的
・家族で決める商品:住宅、車、教育、保険、旅行
・試してもらうと良さが伝わる商品:食品、飲料、化粧品、家電、寝具
・新しいブランドやサービス:ポップアップストアや体験で、知ってもらうきっかけをつくる
・地域の店舗やサービス:商圏の人に、近くの店舗、教室、病院などを知らせる
準備のポイント
・施設の審査を受ける:広告の内容や出す企業について、施設の審査があります。施設のテナントと競合する商品は、出せないことや条件が付くことがあります。
・人気の時期は早く埋まる:週末、大型連休、年末年始などは、イベントスペースが早く埋まります。2〜3か月前には空きを確認します。
・当日の運営を決める:スタッフの人数、配る物の数、雨の日や混雑時の対応を決めておきます。
・法律を守る:景品やプレゼントの企画は景品表示法、個人情報を集める場合は個人情報保護法に沿って行います。
効果の確かめ方
・イベントスペース:来場者数、配布数、相談件数、資料請求や予約の数、アンケートの回答
・館内ビジョン・ポスター:放映の記録、施設の来館者数、専用のQRコードやクーポンの利用数
・全体:実施の前後で、検索数、サイトへのアクセス、近くの店舗の売上を比べる
時間帯ごとの配布数や来場者の声を記録しておくと、次回の時間帯やスタッフの配置を見直せます。
よくある質問
Q. イベントスペースは1日だけでも借りられますか?
施設によって、1日単位で借りられる場所と、週単位や土日のセットで借りる場所があります。準備と片付けの時間、設営できる時間帯も施設ごとに決まっています。
Q. 料金はどのくらいかかりますか?
施設の規模、場所、曜日、期間で大きく変わるため、個別のお見積もりになります。スペースの使用料のほかに、ブースの装飾、スタッフ、配る物、運搬の費用がかかります。
Q. 施設のテナントでなくても出せますか?
多くの施設で、テナント以外の企業も広告やイベントスペースを使えます。ただし、施設の審査があり、テナントと競合する商品などは条件が付くことがあります。
Q. 映画館のある施設での展開はできますか?
映画館が入っている施設では、館内の広告やイベントスペースと、映画館のスクリーンの広告(シネアド)やロビーでのサンプリングを組み合わせる方法もあります。映画館でのサンプリングは映画館サンプリングとはをご覧ください。
まとめ:見せて、体験してもらい、行動につなげる
・商業施設の広告には、館内ビジョン、ポスター、ジャック、イベントスペースがある
・全国のSCは3,013(2025年末)。施設によって届く人がちがう
・館内の広告で知らせ、イベントスペースで体験やサンプリングにつなげる
・施設の審査、人気の時期の早めの確保、当日の運営の準備が大切
OOH広告の全体像はOOH広告とは、画面の広告の効果の測り方はデジタルサイネージ広告の効果の測り方をご覧ください。


