屋外看板(ビルボード)の出し方|費用の内訳、場所の選び方、許可と点検

「ビルの看板や、道路沿いの看板に広告を出すには、どうすればいいの?」

「看板の費用には、何が含まれているの?」

結論から申し上げると、屋外看板(ビルボード)は、ビルの屋上や壁面、道路沿いの看板の面を借りて、長い期間その場所で存在感をつくる広告です。料金は場所・大きさ・期間で大きく変わり、多くは個別のお見積もりです。費用は「掲出料」に加えて、「制作・施工費」「許可の手数料」「点検・維持の費用」に分けて考えると、比べやすくなります。

この記事では、総合広告代理店フリーザロックエージェントが、屋外看板の種類、費用の内訳、場所の選び方、デザインのポイント、出すまでの流れをまとめます。

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屋外看板(ビルボード)の種類

種類場所主に届く人期間の目安
屋上看板ビルの屋上遠くからの歩行者、ドライバー、電車の乗客1年単位の長期が中心
壁面看板・大型ボードビルの壁面繁華街の歩行者、交差点の人短期(1週間〜)から長期まで
ロードサイド看板(野立て看板)幹線道路や郊外の道路沿いの土地ドライバーと同乗者数か月〜1年単位
線路沿いの看板鉄道の線路から見える場所電車の乗客1年単位の長期が中心

電通「2025年 日本の広告費」(2026年3月発表)では、屋外広告費は3,042億円(前年比105.3%)でした。短期の看板は、繁華街の大型ボードを中心に、SNSでの拡散を意識したインパクトのある展開が多く見られたと報告されています。

屋外看板が向いている使い方

・店舗・施設への道案内:「この先2km」「次の信号を左」など、来店につなげる案内。郊外の店舗や観光施設、病院、住宅展示場でよく使われます。

・地域での存在感づくり:同じ場所に長く出すことで、地域の人に社名を覚えてもらえます。

・話題づくり:繁華街の大型ボードで、新商品や映画の公開を短期間で大きく見せます。写真に撮られてSNSで広がることもあります。

費用の内訳

費用内容
掲出料看板の面を借りる費用。場所、大きさ、期間で決まる
制作費デザインと、シートや板の出力・印刷
施工費シートの貼り付け、貼り替え、撤去。高い場所は作業の費用が上がる
許可の手数料自治体への屋外広告物の許可申請の手数料
点検・維持の費用照明の電気代、安全点検、修理など(契約により掲出料に含まれる場合もある)

掲出料は、交通量の多い交差点や繁華街ほど高く、郊外のロードサイドは比較的抑えられます。料金表が公開されていない看板が多く、空き状況とあわせて個別にお見積もりします。

許可の手数料は、自治体の条例で決まっています。たとえば東京都では、広告板の許可手数料は面積5㎡までごとに3,220円で、許可の期間は2年以内です(東京都屋外広告物条例)。

場所の選び方

届けたい人が通るか。歩行者に届けたいのか、ドライバーに届けたいのかで、場所が変わります。店舗への案内なら、店舗へ向かう道の手前に出します。

見える距離と時間。道路沿いの看板は、車の速さによって見える時間が変わります。速い道路ほど、遠くから見えて、一瞬で読める看板が必要です。信号待ちの多い交差点は、見られる時間が長くなります。

まわりの看板との関係。看板が多い場所では、色や形で目立つ工夫が必要です。反対に、周りに看板の少ない郊外では、小さめでも目に入ります。

夜も見られるか。照明付きの看板は、夜も目に入ります。夜の通行が多い場所では、照明の有無を確認します。

可能であれば、実際に現地へ行き、車や徒歩で通って見え方を確かめるのが確実です。

デザインのポイント

・文字は少なく、大きく:道路沿いの看板は、走りながら一瞬で読まれます。社名、ひとこと、案内(距離や方向)に絞ります。

・遠くから見える色:背景と文字の明るさの差を大きくします。ただし、自治体によっては色や大きさの決まりがあります。

・電話番号やURLを長く書かない:運転中には読めません。「〇〇で検索」や店舗の目印を伝えます。

・まぎらわしい表現を避ける:信号や道路標識とまちがえるような色や形は、使えないことがあります。

出すまでの流れ

ステップ内容
1. 目的と場所の相談届けたい人、エリア、予算、期間から候補の看板を探す
2. 空き確認・現地確認空き状況と見え方を確認し、仮押さえする
3. 審査媒体社の審査と、自治体の条例の決まりを確認する
4. 制作・許可デザインを作り、必要な場合は許可を受ける
5. 施工・掲出シートを貼り、掲出が始まる。写真で掲出を確認する
6. 維持・貼り替え期間中の点検や、内容の貼り替えを行う

屋外の看板は、自治体の屋外広告物条例の決まりを受けます。場所によっては看板を出せない地域や、大きさ・高さ・色の決まりがあります。また、許可を続けて受ける際には、安全点検の報告が求められます。東京都では、2026年4月1日の申請分から、点検の時期が許可申請の前3か月以内になり、点検の項目も6項目から18項目に増えました。看板を借りる場合は、こうした手続きを媒体社が行うのが一般的ですが、どこまで含まれるかを確認しておきます。

効果の確かめ方

看板は、表示回数のデータが出ません。店舗への案内なら、来店客へのアンケート(「何を見て来たか」)、看板専用のクーポン、掲出前後の来店数の比較で確かめます。社名や商品名の検索数の変化も目安になります。デジタルの画面の場合の測り方は、デジタルサイネージ広告の効果の測り方をご覧ください。

よくある質問

Q. 看板は、どのくらいの期間で契約しますか?

屋上や道路沿いの看板は、1年単位などの長期の契約が中心です。繁華街の大型ボードには、1週間などの短期で出せるものもあります。長期の看板は、途中で内容を変える場合に、シートの貼り替えの費用がかかります。

Q. 自社の土地に看板を立てる場合は、何が必要ですか?

自社の店名などを出す看板(自家用広告物)でも、大きさが基準をこえると自治体の許可が必要です。設置する工事は、屋外広告業の登録を受けた業者に依頼します。許可の期間が終わる前には、点検と継続の申請も必要です。

Q. 光る看板や、点滅する看板は出せますか?

照明付きの看板は多くの場所で出せますが、自治体によって決まりがあります。国土交通省の資料では、条例の規則で定める基準の例として「点滅する光源を使用しないこと」などが挙げられています。出す場所の条例を確認します。

Q. デジタルの看板(ビジョン)とは、どう使い分けますか?

紙やシートの看板は、同じ場所に長く出して存在感をつくるのに向いています。街頭の大型ビジョンは、1週間単位で動画を流し、短い期間で話題をつくるのに向いています。大型ビジョンについては街頭ビジョン広告の出し方をご覧ください。

まとめ:場所・見え方・費用の内訳で選ぶ

・屋外看板には、屋上、壁面、ロードサイド、線路沿いなどがある

・費用は「掲出料・制作費・施工費・許可の手数料・点検維持」に分けて比べる

・場所は、届けたい人が通るか、見える距離と時間、夜の見え方で選ぶ

・自治体の条例の決まりと、安全点検の手続きも確認する

OOH広告の全体像はOOH広告とは、大型ビジョンは街頭ビジョン広告の出し方をご覧ください。

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