「ChatGPT広告って、どんな広告なの?」
「誰に表示されて、費用はいくらかかるの?」
結論から申し上げると、ChatGPT広告は「ChatGPTの回答の下に、会話の内容に関係する商品やサービスを表示する」広告です。OpenAIは2026年2月9日に米国でテストを始め、2026年8月11日に日本での提供開始を告知しました。表示されるのは、ログイン中の成人で、無料プラン(Free)とGoプランを使う人です。課金は表示回数かクリックで、1日の最低予算は2,500円です。
この記事では、総合広告代理店フリーザロックエージェントが、ChatGPT広告の仕組み、表示される人、費用の考え方と、始める前に知っておきたいことをまとめます。
ChatGPT広告とは
ChatGPT広告は、OpenAIが提供する対話型AI「ChatGPT」の画面に表示される広告です。ユーザーが質問をして、AIが回答します。その会話に関係する商品やサービスがあるとき、回答の下に広告が表示されます。
広告には「スポンサー」と明示されます。見た目も回答とは区別されます。ユーザーが、どこからが広告なのかを見分けられるようになっています(OpenAIヘルプセンター)。
これまでの流れ
| 時期 | 出来事 | 出典 |
|---|---|---|
| 2026年1月16日 | OpenAIが広告の方針(5つの原則)を発表 | OpenAI公式ブログ |
| 2026年2月9日 | 米国で広告のテストを開始 | OpenAI「Testing ads in ChatGPT」 |
| 2026年5月 | 広告主が自分で出稿できる管理画面「Ads Manager」(ベータ版)を発表 | OpenAI |
| 2026年8月11日 | 英国・メキシコ・ブラジル・日本・韓国での提供開始を告知 | OpenAI「Testing ads in ChatGPT」 |
OpenAIによると、ChatGPTの週間アクティブユーザー(1週間に1回以上使う人)は9億人を超えています(OpenAI、2026年2月27日)。国内の月間利用者は、調査会社ヴァリューズの推計で2,670万人です(2026年5月)。これは第三者による推計値です。
広告が表示される人・表示されない場面
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 表示される人 | ログインしている成人で、無料プラン(Free)またはGoプランを使っている人 |
| 表示されないプラン | Plus、Pro、Business、Enterprise、Edu |
| 表示されない人 | 18歳未満の人 |
| 表示されない場面 | 一時チャット(会話が履歴に残らないモード)。健康、メンタルヘルス、政治などの話題の会話 |
※OpenAIヘルプセンターの説明より。
広告の見え方
広告は、次の要素で作られます。検索広告の文字だけの広告と違い、画像も使えます。
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 広告主名 | 会社名やブランド名 |
| ファビコン | サイトを表す小さなアイコン |
| タイトル | 広告の見出し |
| 説明文 | 商品やサービスの説明 |
| 画像 | 商品やサービスのイメージ |
| リンク先 | クリックしたときに開くページ |
プライバシーと回答への影響
OpenAIは、2026年1月16日に広告の方針を発表しました。次の5つの原則です(OpenAI公式ブログ)。
| 原則 | 内容 |
|---|---|
| ミッションとの整合 | 広告は、OpenAIの使命に沿う形で行う |
| 回答の独立性 | 広告は、ChatGPTの回答に影響しない |
| 会話のプライバシー | 会話のデータを広告主に売らない |
| 選択とコントロール | ユーザーが広告について選び、調整できるようにする |
| 長期的な価値 | 目先の利益より、長く使われる価値を大切にする |
広告主が受け取れるのは、表示回数やクリック数などの集計データだけです。会話の内容や、ユーザーの氏名・メールアドレスなどは共有されません(OpenAIヘルプセンター)。
費用の考え方
課金は2種類です。広告が1,000回表示されるごとに費用がかかる「CPM」と、1回クリックされるごとに費用がかかる「CPC」があります。
1日の最低予算は2,500円です。1日の予算は7日間の平均で運用されます。そのため、日によっては予算より多く使われることがあります。ただし、1日の上限は予算の2倍までです(OpenAI)。
目的によって課金が決まります。広告の目的は「表示」「クリック」「コンバージョン」の3つから選びます。コンバージョン(申し込みや購入など)を目的にしても、コンバージョンごとの課金にはなりません。成果が出やすいように自動で調整しながら、表示回数かクリックで課金されます。
フリーザロックエージェントで運用代行をお受けする場合、広告費の目安は月30万円から(税別)です。
出稿できないもの
ChatGPT広告には、広告ポリシー(Ad Policies)があります。主に次のものは出稿できません。
・禁止されている分野:成人向け、アルコール・たばこ、ギャンブル、政治、偽造品、詐欺など
・米国以外で原則禁止の分野:金融サービス、医療サービス、法律サービス
・禁止されている表現:根拠のない健康効果をうたう表現
すべての広告は、配信の前に審査を受けます。
始める前に知っておきたいこと
・キーワードを買う広告ではない:検索広告のように、キーワードと完全に一致したときに出る仕組みではありません。「コンテキストヒント」という形で、届けたい会話の文脈を指定します。指定しても、配信は保証されません。
・届く人が限られる:Free・Goプランの成人だけに表示されます。有料の上位プランを使う人には届きません。
・リンク先ページの準備が必要:OpenAIの広告クローラー(ページを自動で読み取るプログラム)「OAI-AdsBot」を、リンク先でブロックしてはいけません。
・計測の準備が必要:成果を測るには、計測用のタグやデータ連携を設定します。
・まだ新しい広告:Ads Managerはベータ版です。仕様が変わることもあるため、最新の情報を確かめながら進めます。
まとめ:仕組みと条件を知ってから始める
・ChatGPT広告は、回答の下に「スポンサー」と明示して表示される広告
・2026年8月11日に、日本での提供開始が告知された
・表示されるのはログイン中の成人のFree・Goユーザー。18歳未満や、健康・政治などの会話には出ない
・課金はCPMかCPC。1日の最低予算は2,500円
・キーワードではなく、会話の文脈で届け先を指定する
出稿の手順はChatGPT広告の出し方、検索広告との違いはChatGPT広告とリスティング広告の違いをご覧ください。AIの回答に自社の情報が取り上げられやすくする取り組みはAIO(AI検索対策)でご紹介しています。

