「ChatGPT広告を設定したのに、広告が表示されない」
「審査に落ちてしまった。何を直せばいいの?」
結論から申し上げると、ChatGPT広告には「会社の確認(認証)」「アカウントの承認」「広告の審査」「配信」という4つの別々の確認があります。OpenAIは「1つが完了しても、ほかが完了したことにはならない」と説明しています。配信されないときは、どの段階で止まっているかを順に確かめることが近道です。
この記事では、総合広告代理店フリーザロックエージェントが、OpenAIの公式資料をもとに、ChatGPT広告が配信されない・審査に落ちるときの確認ポイントと対処法をまとめます。
まず知っておきたい4つの確認
OpenAIヘルプセンター「Troubleshooting Common Onboarding and Policy Issues」では、次の4つは別々の確認だと説明されています。会社の確認が済んでいても、広告が配信できない状態になっていることがあります。
| 確認 | 内容 |
|---|---|
| 1. 会社の確認(認証) | 会社の情報、所有者、関係する組織などが確認される |
| 2. アカウントの承認 | 業種が出稿の対象になるか、ドメインが広告主と一致するかなど |
| 3. 広告の審査 | 広告の文章・画像とリンク先のページが、広告ポリシーに合っているか |
| 4. 配信 | 予算、期間、支払い、配信する国などの条件がそろっているか |
1. 会社の確認(認証)で止まっているとき
確認中の場合。対応は不要です。ヘルプによると、確認には最大7営業日かかります。それを過ぎても終わらない場合は、広告のサポート窓口に問い合わせます。
確認が通らなかった場合。会社の身元、所有者、関係する組織を確認できなかったことが主な原因とされています。アカウント、広告、リンク先のページが、実際の会社と、ほかの会社やブランドとの関係を正しく表しているかを確かめます。
確認の画面が開かない場合。正しいアカウントに入っているかを確かめ、ページの再読み込みや、新しいブラウザでのログインを試します。それでも開かない場合は、広告アカウントID、押したボタン、エラーの内容(画面の写し)、日時とタイムゾーンを添えて問い合わせます。身分証明書、パスワード、支払いの情報は送らないよう案内されています。
2. アカウントの承認で止まっているとき
業種が対象外の場合。OpenAIの広告ポリシーでは、出稿できない業種や、国によって扱いが違う業種があります。ヘルプでは、登記や許認可のある会社でも、すべての分野や国で出稿できるわけではないと説明しています。日本では、金融・医療・法律の多くの分野が、出稿できないか、認められた一部の広告主に限られます。
ドメインが承認されない場合。広告主の情報と、登録したドメイン(サイトのアドレス)が一致していることを確認できなかった場合です。会社の情報とドメインの情報がそろっているかを確かめます。
判断が誤っていると考える場合は、通知のメールにある異議申し立てのリンクを使います。
3. 広告の審査に落ちたとき
ヘルプでは、次の順で確かめるよう案内しています。
| 手順 | やること |
|---|---|
| 1 | Ads Managerの不承認の理由を読み、どの文章・画像・リンク先が問題かを特定する |
| 2 | 広告とリンク先のページの全体が、広告ポリシーに合っているかを確かめる |
| 3 | 広告とリンク先のページが、同じ商品を説明しているかを確かめる(食い違いはよくある原因) |
| 4 | 理由が当てはまらないと考える場合は、Ads Managerの「Request Review」などで再審査を求める |
| 5 | 異議申し立ての手段がない場合や、7日を過ぎても結果が出ない場合は、サポート窓口に問い合わせる |
広告ポリシーでは、性能、価格、結果、比較についての根拠のない主張や、ChatGPTの画面をまねた見た目なども禁止されています。表現を見直すときは、あわせて確かめます。
リンク先のページが読み取れないとき
OpenAIの広告ポリシーには、「システムが審査・評価できない広告やリンク先は配信の対象にならない」と書かれています。OpenAIヘルプセンター「Advertiser Guidance for Allowing OpenAI Web Crawlers」では、次の点を確かめるよう説明しています。
| 原因 | 対処 |
|---|---|
| robots.txtでブロックしている | OAI-AdsBot(必須)とOAI-SearchBot(推奨)を許可する |
| セキュリティの仕組み(WAF・CDN)が403エラーを返す | クローラーの名前(ユーザーエージェント)を許可リストに入れる |
| 人の操作かを確かめる仕組み(CAPTCHAなど)がある | クローラーを対象から外す |
| アクセスが集中して429エラーが出る | 一括の登録を小分けにし、時間をかけて登録する |
| ログインが必要なページ、アプリストアのリンク、文書ファイルなど | 直接アクセスできるWEBページをリンク先にする |
ヘルプでは、手作業での回避に頼らず、アクセスの問題を直したうえで、状態が自動で更新されない場合は広告を登録し直すよう案内しています。
4. 審査に通ったのに配信されないとき
OpenAIのヘルプ「Frequently asked questions」では、配信されない場合に次の点を確かめるよう説明しています。
・審査の状態:Ads Managerで、広告が「Serving(配信中)」か「Not serving(配信されていない)」かを確かめます。状態にカーソルを合わせると、詳しい理由が表示されます。
・会社の確認:確認が済んでいないアカウントは、配信されないことがあります。
・予算:キャンペーンの予算の上限に達すると、配信が止まります。1日の予算は7日間の平均で運用されるため、週の上限を使い切ると、「有効」の表示のままでも次の週まで止まることがあります。
・終了日:キャンペーンの終了日を過ぎると配信されません。
・支払い:支払い方法に問題があると、配信が止まります。
配信する国の設定も確かめる
審査に通っていても、一部の国で配信できないことがあります。業種によって、国ごとに扱いが違うためです。配信する国と、業種の扱いを照らし合わせ、配信できない国を外します。
また、OpenAIヘルプセンター「Create Campaigns for ChatGPT Ads」によると、新しいセルフサーブのアカウントは、はじめは本拠地の国でしか広告を出せない場合があります。ほかの国は、会社の確認が承認され、本拠地の国で一定の広告費を使ったあとに使えるようになります。日本の会社が日本向けに出稿する場合は、配信する国に日本を指定します。
最初のキャンペーンで注意したいこと
同じヘルプでは、最初のキャンペーンでは、公開する前に開始日・終了日の設定が表示されないことがあると説明されています。日付を設定するためだけにキャンペーンを公開すると、予定より早く配信が始まることがあるため、注意が必要です。
また、目的(表示・クリック・コンバージョン)は、作ったあとに変更できません。目的を間違えた場合は、新しいキャンペーンを作ります。
問い合わせの前に準備するもの
・広告アカウントID
・問題の種類(会社の確認、業種、広告の審査、配信など)
・キャンペーン名と広告名
・エラーの内容や画面の写し
・日時とタイムゾーン
ヘルプでは、まず管理画面の異議申し立ての機能を使い、それができない場合にサポート窓口へ問い合わせる流れが案内されています。
よくある質問
Q. 配信量が日によって大きく変わるのは、不具合ですか?
A. 不具合とは限りません。OpenAIのヘルプでは、ChatGPT広告はベータ版で、配信の仕組みや広告枠が変わることがあり、配信量や使われる金額が変動することがあると説明しています。また、1日の予算は7日間の平均で運用されます。
Q. 配信量を増やすには、どうすればいいですか?
A. OpenAIのヘルプでは、キャンペーン、広告グループ、広告の作り方のガイドに沿って、設定と広告を見直すよう案内しています。広告グループを相談の場面ごとに分ける、具体的なコンテキストヒントを書く、切り口の違う広告を複数用意する、といった点を確かめます。
Q. 成果の数が0件のままです。
A. キャンペーンで設定した成果のイベントと、サイトから送っているイベントの種類が一致しているかを確かめます。設定を直しても過去の成果はさかのぼって反映されないため、修正後に新しいアクセスで確かめます(OpenAIヘルプセンター「Measure Results」)。
まとめ:4つの確認のどこで止まっているかを見る
・会社の確認、アカウントの承認、広告の審査、配信は別々の確認
・会社の確認は最大7営業日。会社の情報とドメインをそろえる
・不承認は、広告とリンク先の食い違いがよくある原因。理由を読み、再審査を求める
・リンク先でOAI-AdsBotとOAI-SearchBotをブロックしていないか、セキュリティの設定も確かめる
・配信されないときは、状態、予算、終了日、支払い、配信する国を確かめる
出稿できる業種はChatGPT広告とは、設定の流れはChatGPT広告の出し方をご覧ください。


