電車の車内広告の種類|中づり・まど上・ドア横・ステッカーの違いと選び方

「中づり、まど上、ドア横って、何がちがうの?」

「電車の中の広告は、どれを選べばいいの?」

結論から申し上げると、電車の車内広告は、貼る場所によって「期間」と「見られ方」がちがいます。中づりは2〜3日の短期で話題をつくる媒体、まど上とドア横は1か月単位でじっくり読んでもらう媒体、ステッカーは小さな予算で長く出せる媒体です。発売日やイベントに合わせるなら中づり、くわしく伝えるならまど上・ドア横、と目的で選びます。

この記事では、総合広告代理店フリーザロックエージェントが、電車の車内広告の種類と位置、サイズ、期間、料金の例、選び方とデザインのポイントをまとめます。

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電車の車内広告の種類と位置

種類位置期間の目安特徴
中づり車両の通路の上につり下げる2〜7日の短期車内のどこからでも見える。発売日や告知に合わせやすい
まど上窓の上の広告枠1か月座っている人の正面、立っている人の目線に入る
ドア横ドアの横の壁の広告枠1か月ドアの近くに立つ人が近くで読む
ステッカードアのガラス、窓、ドアの上など1か月〜小さいが目の高さに近い。小さな予算で始めやすい
つり革の広告つり革の持ち手部分1か月手に取る位置で、くり返し目に入る

電通「2025年 日本の広告費」(2026年3月発表)では、交通広告費は1,736億円(前年比108.6%)でした。鉄道では、車内ビジョン、中づり、ステッカーなど車両の中の媒体が前年を上回ったと報告されています。

サイズの基本

車内のポスターは、B3(縦364mm×横515mm)が基本です。B3を2枚分横につなげたワイド(縦364mm×横1,030mm)もあります。東京都交通局の媒体資料では、都営地下鉄の中づりは「B3」と「中づりワイド(B3×2)」、ドア横はB3です。

ステッカーは事業者ごとにサイズがちがいます。たとえば都営地下鉄のドアステッカーは200mm×165mm、札幌市営地下鉄の帯広告は縦80mm×横700mmです(各事業者の媒体資料による)。デザインを始める前に、媒体ごとの規定を確認します。

中づり:短い期間で話題をつくる

中づりは、車両の真ん中につり下げるため、車内のどこからでも見えます。2〜3日の短い期間で出せるため、新商品の発売日、セール、イベントの直前など、タイミングが大事な告知に向いています。

都営地下鉄の例では、中づりの期間は2日・3日(月火、水木、金土日)と7日があり、申し込みは掲出月の4か月前の第1営業日から、納品は掲出開始日の3営業日前の午前中までです(東京都交通局「TOEI AD MEDIA GUIDE 2026」)。

1つの編成の中づりを1社で使い切る「中づりジャック」もあります。仙台市地下鉄の南北線では、7日間で407,000円(税込)です(仙台市交通局「メディアガイド」令和8年6月現在)。車両に入った瞬間に同じ広告が並ぶため、強い印象を残せます。

まど上・ドア横:1か月かけて読んでもらう

まど上とドア横は、1か月単位で出すのが基本です。同じ路線を毎日使う人は、くり返し目にします。座っている人や、ドアの近くに立つ人が近くで読むため、中づりより文字の多い内容も伝えられます。

都営地下鉄の例では、まど上ポスターは1か月、新宿線のすべての車両(320枚)で323,000円(税別)です。ドア横ポスターも1か月単位で、路線ごとや中間車両だけの枠があります。

サービスの説明、資格の学校、病院やクリニック、住宅、採用など、「読んで理解してほしい」内容に向いています。

ステッカー:小さな予算で長く出す

ドアのガラスや窓、ドアの上に貼るステッカーは、小さいぶん料金も抑えられます。札幌市営地下鉄では、南北線1編成のドア横ステッカー(12枚)が1か月22,000円(税込)です(札幌市交通局「広告メディアガイド」2026年9月発行)。

沿線の店舗、塾、病院など、地域に長く名前を覚えてもらいたい場合に向いています。ドアのガラスのステッカーは、乗るときと降りるときの両方で目に入ります。

目的別の選び方

目的おすすめ
発売日・イベントに合わせて話題をつくる中づり、中づりジャック
サービスの内容をくわしく伝えるまど上、ドア横
沿線の人に長く覚えてもらうステッカー、つり革の広告
1つの路線で強い印象を残す広告貸切電車(車内の広告を1社で使う)

広告貸切電車は、1つの編成の中づり、まど上、ドア横、車内ビジョンなどをまとめて1社で使う方法です。都営地下鉄の三田線・大江戸線では、1編成1週間で1,200,000円(税別・通常料金)です。

デザインのポイント

・中づりは遠くから読める大きさに:車内の離れた場所からも見られるため、見出しは大きく、文字は少なくします。

・まど上・ドア横は「読ませる」構成に:近くで見られるため、見出し、説明、問い合わせ先の順に整理すると読みやすくなります。

・上下の余白に注意:中づりは上の部分を金具ではさんで留めます。仙台市地下鉄の中吊りでは、上部20mm以上の「くわえ部分」を確保するよう決められています。大事な文字を端に置かないようにします。

・次の行動を入れる:QRコードや「〇〇で検索」など、見た人が次に何をすればよいかを入れます。

デザインの注意点は、各事業者の審査の考え方とあわせて確認しておくと安心です。

申し込みのスケジュール

車内広告の申し込みは、掲出月の4か月前ごろから受け付けが始まる媒体が多くあります。人気の時期や枠は早く埋まるため、掲出の2〜3か月前には相談を始めます。デザインは事業者の審査を受けるため、印刷・納品の日程にも余裕を持ちます。

よくある質問

Q. 1つの路線だけに出すことはできますか?

できます。多くの事業者は、路線ごとに料金を決めています。たとえば都営地下鉄の中づりは、全線のほかに浅草線・三田線・新宿線・大江戸線の路線別でも申し込めます。店舗や施設のある路線だけに絞ると、予算を抑えられます。

Q. ポスターは何枚印刷すればいいですか?

掲出する枚数に、予備を加えた枚数を納品します。たとえば仙台市地下鉄の南北線の中吊りは、掲出168枚に対して納品は200枚です(仙台市交通局「メディアガイド」令和8年6月現在)。媒体資料の「納品枚数」を確認して印刷します。

Q. 中づりとまど上は、両方出したほうがいいですか?

目的によります。発売日に合わせて話題をつくり、そのあと1か月かけてくわしく伝えたいなら、中づりで知らせてまど上・ドア横で説明する組み合わせが有効です。予算が限られる場合は、目的に近いほうを1つ選びます。

Q. 子育て向けの商品に合う枠はありますか?

事業者によっては、特定のスペースの枠があります。たとえば都営地下鉄では、ドア横ポスターに「子育て応援スペース枠」があります(東京都交通局「TOEI AD MEDIA GUIDE 2026」)。届けたい人に合う枠がないか、媒体資料で確認します。

まとめ:期間と見られ方で選ぶ

・中づりは2〜3日の短期。発売日やイベントの告知に向いている

・まど上・ドア横は1か月単位。くわしい内容を読んでもらえる

・ステッカーは小さな予算で長く出せる。沿線の店舗や塾に向いている

・サイズはB3が基本。ステッカーや余白の決まりは事業者ごとに確認する

電車・駅・バス・タクシーの全体像は交通広告の種類と選び方、申し込みの流れは交通広告の出し方をご覧ください。

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