「ラジオCMは、どんな業種に向いているの?」
「うちの業種だと、どの時間帯に、どんな内容で流せばいいの?」
結論から申し上げると、ラジオCMは「地域で名前を覚えてもらいたい業種」と「車で移動する人や、日中に家や職場にいる人に届けたい業種」に向いています。たとえば、住宅・不動産、自動車の販売や整備、地域の店舗、病院・クリニック、求人・採用などです。業種ごとに、届けたい人が聴いている時間帯と、守るべき広告のルールが違うため、その2つを押さえて枠と内容を決めます。
この記事では、総合広告代理店フリーザロックエージェントが、ラジオの聴取者の特徴から見た業種別の活用の考え方、時間帯と内容の組み立て方、業種ごとに注意したいルールをまとめます。
ラジオの聴取者の特徴をおさらい
業種との相性を考える前に、ラジオがどんな人に、いつ、どこで聴かれているかを確認します。
・年代:総務省の「令和7年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」(2026年6月公表)では、平日にラジオを聴いた人の割合は、60代で10.9%、70代で10.8%と、若い世代より高くなっています。聴いた人の平均聴取時間は、全年代で191.1分でした。
・時間帯:同じ調査で、平日にラジオを聴いた人の割合は朝7時台・8時台がもっとも高く、日中も1%台が続きます。
・場所:総務省の請負で三菱総合研究所が実施したアンケート(2019年3月、Web調査3,100人)では、AMラジオ番組を「自分で自動車を運転しているとき」に聴く人が33.5%と、場面別でもっとも多くなっています。
・週単位の広がり:ビデオリサーチによると、首都圏の12〜69才のうち、1週間にラジオを聴いた人は52.0%でした(2023年8月度)。
聴取者層のくわしいデータは、ラジオCM(放送枠)のサービスページでも紹介しています。
業種別の活用の考え方
| 業種 | ラジオと合う理由 | CMの内容の例 | 時間帯の考え方 |
|---|---|---|---|
| 住宅・不動産・リフォーム | 検討期間が長く、くり返し名前を聞いてもらうことが大切。地域で営業する会社が多い | 社名の認知、見学会・相談会のお知らせ | 週末のイベント前の平日、家にいる人が多い日中 |
| 自動車の販売・整備・タイヤ | 運転中に聴く人に、そのまま届く | 新車の展示会、点検・車検、季節のタイヤ交換 | 通勤の朝と夕方、週末 |
| 地域の店舗(飲食・小売・サービス) | 商圏の中の人に、店名と場所を覚えてもらえる | 開店、セール、季節のメニュー | 来店のきっかけになる昼前や夕方 |
| 病院・クリニック・介護 | シニア層とその家族に届きやすい | 名前と場所、診療の案内(ルールの範囲内で) | 家にいる人が多い日中 |
| 求人・採用 | 仕事をしながら・運転しながら聴く働く人に届く | 職種と働き方、応募の方法 | 通勤時間帯、仕事中に聴かれる日中 |
| BtoB・建設・製造 | 経営者や現場の人が、車や職場で聴いていることがある | 会社名の認知、採用、地域への貢献 | 朝の通勤時間帯、経済やニュースの番組 |
| 自治体・公共の団体 | 地域の幅広い年代に、毎日のくらしの中で届けられる | 防災、交通安全、手続きや行事のお知らせ | 朝と日中。番組の情報コーナーとあわせて |
上の表は、ラジオの聴取者の特徴から考えた一般的な目安です。実際には、局や番組によって聴いている人が違うため、届けたい人に合う局と時間帯を選びます。
業種別の組み立てのコツ
住宅・不動産。家づくりやリフォームは、思い立ってから決めるまでに時間がかかります。1回の大きな告知より、同じ社名と同じサウンドロゴを、長い期間くり返し流すほうが、検討を始めたときに思い出してもらいやすくなります。見学会の前には、日付と場所を伝えるCMを集中して流す、という組み合わせも考えられます。
自動車関連。運転中の人は、メモを取れません。店名と「〇〇で検索」など、覚えやすい案内を1つにしぼります。季節のタイヤ交換や車検の時期など、「いま必要なこと」と結びつけると、行動につながりやすくなります。
地域の店舗。商圏が狭い場合は、県域局やエリアをしぼれる局を選び、エリアの外に流れるむだを減らします。局ごとの料金の目安はラジオCMの料金で紹介しています。
求人・採用。ラジオを聴いている働く人の中には、いまの仕事を続けながら、転職を考えている人もいます。職種、働き方、地域、応募の方法を短く伝えます。会社の雰囲気を伝えたい場合は、社員の声で話すCMも選択肢です。
BtoB・建設・製造。すぐに問い合わせが来ることより、社名を知ってもらい、採用や取引の場面で「ラジオで聞いたことがある」と思ってもらうことを目標にすると、効果を判断しやすくなります。
業種ごとに注意したい広告のルール
ラジオCMは、放送の前に放送局の考査(内容の審査)を受けます。業種によっては、法律や業界のルールにもとづく確認が追加されます。
| 業種 | 主なルール | 気をつけること |
|---|---|---|
| 病院・クリニック | 医療法と、厚生労働省の医療広告ガイドライン | 広告できる内容が限られる。比較や体験談、誇大な表現は避ける |
| 健康食品・化粧品・医薬品 | 医薬品医療機器等法(薬機法)、景品表示法、健康増進法 | 効果・効能の表現。病気が治るような言い方はしない |
| 不動産 | 景品表示法、業界の表示のルール | 価格、立地、「最高」などの表現の根拠 |
| 金融・保険 | 金融商品の広告に関する法律のルール | リスクや手数料の伝え方。誤解を招かない表現 |
| すべての業種 | 景品表示法、民放連の放送基準 | 「No.1」などの根拠、条件のあいまいな価格表示、他社をおとしめる比較 |
判断は放送局ごとに異なり、業種によっては企業や商品についての書類の提出が必要になることもあります。考査の流れと業種別の注意点はラジオCMの考査とはで詳しく解説しています。
ラジオだけで足りないときの組み合わせ
・若い世代にも届けたい:総務省の調査では、10代・20代でラジオを聴いた人の割合は1%前後です。radikoの音声広告や、SNS・Web広告と組み合わせます。違いはradiko広告とラジオCMの違いをご覧ください。
・テレビで見た印象を思い出してもらいたい:テレビCMと同じ時期に、同じキャッチコピーやサウンドロゴでラジオCMを流すと、テレビで見た内容を思い出すきっかけになります。
・全国に拠点がある:全国ネットの番組の提供で、地域ごとの取り組みを紹介する方法もあります。例としてTBSラジオ「ONE-J」協賛スポンサー募集をご覧ください。
よくある疑問
Q. 自分の業種がラジオに向いているか、どう判断すればいいですか?
「届けたい人が、ラジオをよく聴く年代・時間帯・場所にいるか」と「くり返し名前を聞いてもらうことに価値があるか」の2つで考えます。届けたい人と商圏、ご予算をうかがえば、ラジオが合うかどうかからご提案します。
Q. 同じ業種のほかの会社と、同じ時間帯に流れることはありますか?
スポットCMでは、ありえます。番組の提供(タイムCM)では、1業種1社の枠もあります。買い方による違いはラジオCMの料金で紹介しています。
Q. 地域の小さなお店でも、ラジオCMを出せますか?
出せます。県域局を選び、本数と期間を予算に合わせて組みます。店名と場所、来てほしい理由を1つにしぼったCMが向いています。
まとめ:業種ごとに「届けたい人の時間帯」と「ルール」を押さえる
・ラジオは50代以上、朝から日中、車の中で多く聴かれている
・住宅・不動産、自動車関連、地域の店舗、病院・クリニック、求人・採用、BtoB、自治体などと相性がよい
・業種ごとに、届けたい人が聴いている時間帯と局を選び、内容を1つにしぼる
・医療、健康食品・化粧品、不動産、金融などは、法律やガイドラインにもとづく表現の確認が必要
秒数の選び方はラジオCMの秒数は20秒か40秒か、CMの制作はラジオCM制作のサービスページでご案内しています。


