「Spotifyに広告を出せるって聞いたけど、どんな広告なの?」
「音声だけ?動画やバナーも出せるの?どうやって申し込むの?」
結論から申し上げると、Spotify広告は、音楽やポッドキャストを聴いている人に、曲と曲のあいだなどで届ける広告です。音声広告が基本で、再生中にアプリ画面に出る画像(コンパニオンバナー)を付けられます。動画やディスプレイ広告、プレイリストのスポンサーもあります。若い層に届けたいときに、まず候補に挙がる配信面です。
この記事では、総合広告代理店フリーザロックエージェントが、Spotify広告の仕組み、広告の種類、音声広告の仕様、買い方、向いている使い方と注意点をまとめます。
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Spotify広告とは
Spotifyは、音楽やポッドキャストを聴ける配信サービスです。無料プランで聴いている人には、曲と曲のあいだなどに広告が流れます。この広告枠を買って、自社の音声や動画を届けるのがSpotify広告です。
Spotifyの広告主向けサイト(Spotify Advertising)では、アクティブユーザーは7億7,700万人以上と案内されています(2026年10月確認。世界全体の数字です)。日本では、ビデオリサーチの調査(ACR/ex、2025年4〜6月、全国主要7都市)で、月に1回以上Spotifyを使う人は12.4%でした。
音声広告は、画面を見ていない時間にも届くのが特長です。通勤中、家事の合間、運動中など、スマホの画面を見られない場面でも耳から伝わります。
Spotify広告の主な種類
Spotify Advertisingの日本語サイトでは、次のような広告の形が紹介されています(2026年10月確認)。
| 種類 | どんな広告か | 向いている目的 |
|---|---|---|
| デジタル音声広告 | 曲と曲のあいだに流れる音声の広告。アプリ画面にバナーを一緒に出せる | 認知を広げる、サイトへ呼び込む |
| ポッドキャスト広告 | ポッドキャスト番組の中に入る音声の広告 | じっくり聴く人に、詳しく伝える |
| 動画広告 | 画面を見ているときにだけ流れる動画の広告 | 見た目で伝えたい商品 |
| スポンサードセッション | 動画を見ると「30分間広告なし」で聴ける、ユーザーが選ぶ動画広告 | 好意的に見てもらう |
| スポンサードプレイリスト | Spotify公式の人気プレイリストを1社でスポンサーする | ブランドの世界観づくり |
| ディスプレイ広告 | アプリを開いたときの大きなバナー(オーバーレイ)や、パソコン版のバナーなど | 短い期間で大きく目立たせる |
はじめて出す場合は、音声広告にコンパニオンバナーを付ける形が基本になります。
音声広告の仕様(主なもの)
Spotify Advertisingの広告仕様のページ(2026年10月確認)では、音声広告の主な決まりは次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 長さ | 音楽のあいだに流れる広告は最大30秒。一部の市場の直接取引では最大60秒の長い広告もある |
| ファイル形式 | MP3、WAV、OGG |
| 音の大きさ | 平均のラウドネス(聞こえる音の大きさ)は-16 LUFS(±1.5) |
| サンプルレート | 44.1kHz |
| コンパニオンバナー | 正方形(1:1)、600×600ピクセル以上、200KB以内、JPEGかPNG |
| リンク先 | 必ず1つ指定する。httpsのURLのみ |
| 原稿の長さの目安 | 30秒の広告で、日本語は140〜150文字が推奨 |
注意したいのは、音の大きさの決まりが、地上波ラジオCMとちがうことです。ラジオCM用に作った音源は、そのままでは使えないことがあります。radikoの入稿の決まりとも異なるため、配信面ごとに書き出し直すのが安全です。仕様は改定されることがあるので、制作の前に最新の資料で確認します。
Spotify広告の買い方
Spotify広告の買い方は、大きく3つあります。
Spotifyと直接取引する(純広告)。Spotifyの営業窓口や広告会社を通じて、期間・配信量・条件を決めて申し込みます。プレイリストのスポンサーや大きなバナーなど、特別なメニューもこの形が中心です。
DSPで買う(プログラマティック)。DSPは、広告枠を自動で入札して買うしくみです。スポティファイジャパンは2025年8月21日に、日本で「Spotify Ad Exchange」の提供を始めたと発表しました。The Trade Desk、Google ディスプレイ&ビデオ 360、Magniteを通じて、音声・動画・ディスプレイの広告を配信できます。すでにDSPで動画やバナーを運用している会社は、その中に音声を組み込めます。
広告マネージャーを使う。Spotifyの日本語サイトでは、自分で配信を設定できる「Spotify広告マネージャー」も案内されています。使える条件やメニューは時期によって変わるため、事前に確認が必要です。
ターゲティングでできること
Spotify広告では、性別・年代・エリアなどの基本的な条件に加えて、興味関心や、聴いている音楽のジャンル・プレイリストを手がかりに配信先を決められます。「朝の通勤によく聴かれるプレイリスト」「運動中に聴かれる音楽」など、聴いている場面に合わせた設計ができるのが、Spotifyならではの特長です。
ただし、条件を細かく重ねすぎると、届く人が少なくなり、予算を使い切れないことがあります。絞り込みの考え方は、音声広告のターゲティングを4つの軸で整理で解説しています。
Spotify広告が向いている使い方
・若い層への認知:radikoと比べて若い層に届きやすいのが特長です。10〜30代に新しい商品やサービスを知ってもらいたいときに向いています。
・音楽と相性のよい商品:イベント、ライブ、ファッション、飲料、スポーツ用品など、音楽を聴く時間と結びつけやすい商品。
・「ながら時間」に届けたい商品:運動中、通勤中、勉強中など、聴いている場面に合わせてメッセージを変えられます。
・サイトへの呼び込み:コンパニオンバナーからサイトへ誘導できます。音声で興味を持った人が、その場で調べられます。
出す前に知っておきたい注意点
・無料プランの人にだけ流れる:音声広告は、有料プランで聴いている人には流れません。届く人数は、無料プランの利用者の数で決まります。
・来店までは測りにくい:Spotifyで標準的に見られるのは、表示回数やクリックなどの配信実績です。来店まで測りたい場合は、来店計測の仕組みがあるradikoと組み合わせることを検討します。
・音声だけで伝わる原稿にする:画面を見ていない人も多いため、商品名と、次に何をすればよいか(検索する、アプリを開くなど)を、耳だけでわかる言葉で伝えます。
・仕様や商品は変わる:広告の形や仕様、買い方は改定されることがあります。最新の内容を確認してから制作を始めます。
radiko・ポッドキャストとの使い分け
デジタル音声広告には、Spotifyのほかに、radikoやポッドキャストという配信面があります。radikoは40〜50代に厚く、エリアを絞った集客や来店の計測に強い面です。ポッドキャストは、じっくり聴く人に長い情報を伝えるのに向いています。
「若い層に広く知ってもらう」ならSpotify、「地域の40〜50代に届けて来店を測る」ならradiko、というように、届けたい人から選びます。予算に余裕があれば、組み合わせて使うこともできます。3つの面のくわしい比較は、radiko・Spotify・ポッドキャストの違いを10項目で比較をご覧ください。
よくある質問
Q. Spotify広告は、いくらから出せますか?
取引の方法や配信の条件、時期によって変わります。弊社のサービスページでは、Spotifyの音声広告は数十万円台からを目安としてご案内しています。実際の金額は、ご予算と届けたい人を伺ったうえで、配信量の試算とあわせてお見積もりします。
Q. ラジオCM用に作った音源を、そのまま使えますか?
そのままでは使えないことが多いです。日本民間放送連盟の「ラジオCM素材搬入基準」(2023年11月改訂版)では平均ラウドネスが-24.0 LKFS(±1dB)で、Spotifyの音声広告は-16 LUFS(±1.5)と、求められる音の大きさがちがいます。秒数も、Spotifyの音声広告は最大30秒です。原稿や音楽の権利も含めて確認し、規定に合わせて書き出し直します。
Q. 音声のほかに、何を用意すればいいですか?
Spotifyの広告仕様では、音声ファイルに加えて、正方形のコンパニオンバナー画像、ロゴ画像、リンク先のURL(httpsのみ・1つ)を用意します。広告主名は25文字以内、タグラインは40文字以内などの決まりもあります。
Q. 効果はどうやって確認しますか?
配信の回数やクリック数などの配信実績を見ます。Spotify広告マネージャーでは、承認された効果測定の会社のタグを使って、第三者の計測もできると案内されています。あわせて、社名や商品名の検索数、サイトへのアクセスの変化を、配信の前後で比べます。
まとめ:若い層に「耳から」届けるならSpotify
・Spotify広告は、音楽やポッドキャストのあいだに流れる広告。音声広告にバナーを付けるのが基本
・音声広告は最大30秒。音の大きさ(-16 LUFS)など、ラジオCMとはちがう仕様がある
・直接取引のほか、2025年8月からは日本でもDSP経由で買える
・若い層への認知、音楽と相性のよい商品、「ながら時間」の訴求に向いている
費用の考え方はデジタル音声広告の料金、radikoの入稿の決まりはradiko audio Adの入稿規定をご覧ください。


