「テレビCMをつくったので、YouTubeやTVerでも流したい」
「Web用の動画をつくるなら、テレビCMと同じ作り方でいいの?」
結論から申し上げると、テレビCMとWeb動画は、尺・画面の向き・音の扱い・審査・出演者の契約が異なります。テレビCMの素材をそのまま流すとうまくいかないことがありますが、最初から「両方で使う」前提で撮影すれば、1回の撮影から複数の動画をつくれます。
この記事では、総合広告代理店フリーザロックエージェントが、テレビCMとWeb動画の違い、1本の撮影を使い回す設計のコツ、注意したい出演者の契約をまとめます。
テレビCMとWeb動画の違い
| テレビCM | Web動画(TVer・YouTube・SNS) | |
|---|---|---|
| 尺 | 15秒・30秒が基本 | 6秒の短尺から60秒超まで自由度が高い |
| 画面の向き | 横型(16:9) | 横型に加え、SNSでは縦型(9:16)が中心 |
| 音 | 音が出ている前提 | SNSは音なしで見られることが多く、字幕が重要 |
| 最初の数秒 | 最後まで流れる前提で構成 | スキップされる前提で、冒頭で伝える |
| 審査 | 放送局の考査 | 各媒体の広告審査(TVerは広告主と素材の審査) |
| 使い方 | 放送枠の中で流す | 複数のパターンを配信して効果を比べられる |
1本の撮影を使い回す設計のコツ
1. 縦型でも成立する画角で撮る。横型の画面の中央に人物や商品を置いておくと、縦型に切り出しても主役が欠けません。撮影前に「縦型にも使う」と決めておくことが大切です。
2. 尺違いを企画段階で決める。30秒・15秒・6秒のように、どのカットをどの尺で使うかを絵コンテの段階で決めておくと、追加の撮影が不要になります。
3. テロップなしの素材も納品してもらう。テロップの入っていない「白素材」があれば、媒体ごとに文字の大きさや位置を変えたり、キャンペーン内容を差し替えたりできます。
4. 音なしでも伝わる字幕を用意する。SNS用には、ナレーションの内容を字幕で入れたバージョンをつくります。
TVerはテレビCMの素材がそのまま使えることが多い
TVer広告は、テレビ番組の中で流れる動画広告です。テレビCMの素材を使えることが多いですが、ファイル形式・画面サイズ・音量の規定が放送用と異なるため、入稿用のデータへの変換が必要です。テレビCMとTVer広告の使い分けはテレビCMとTVer広告の違いで詳しく解説しています。
出演者の契約は「使える媒体」と「期間」を確認
出演者・ナレーター・楽曲の契約には、使える媒体と期間が決められています。「テレビCMのみ」の契約で撮影した場合、同じ映像をWebで流すには追加の契約と費用が必要になることがあります。
Webでも使う予定があるなら、撮影前の契約で使用媒体をまとめて決めておくのが確実です。期間はテレビCMでは1年が一般的で、使い続ける場合は更新費がかかります。費用の目安はCM制作の費用相場をご覧ください。
目的別のおすすめの組み方
| 目的 | おすすめの組み方 |
|---|---|
| 広い地域に一気に知らせたい | テレビCM(30秒・15秒)+TVer用に変換 |
| 若い世代やテレビを見ない層にも届けたい | テレビCM+SNS用の縦型・短尺版 |
| 少ない予算で効果を試したい | Web動画を複数パターンつくり、配信して比べる |
| 採用や会社紹介にも使いたい | 長尺の紹介映像を撮影し、CM用に短く編集 |
まとめ:「どこで流すか」を撮影前に決める
・テレビCMとWeb動画は、尺・画面の向き・音・審査が異なる
・縦型にも使える画角、尺違い、白素材、字幕を最初から用意すれば、1回の撮影で使い回せる
・出演者の契約は、使える媒体と期間を撮影前に確認する
フリーザロックエージェントは、テレビCM・TVer・シネアド(映画館広告)・Web広告の枠と制作をまとめて扱っています。流す場所が決まっていない段階からご相談ください。制作の進め方はCM制作の流れと期間でまとめています。

