BS・CS CMの効果測定|反響の測り方と放送後に見る数字・比べ方

「BSやCSにCMを出したら、効果はどうやって確かめればいいの?」

「全国に流れるCMだと、どこから反応が来たか分からないのでは?」

結論から申し上げると、BS・CS CMの効果は「どれだけ届いたか」と「どれだけ反応があったか」の2つで確かめます。民放BSは、ビデオリサーチの視聴率調査の対象になっていて、地上波と同じように視聴率をもとにした数字で届いた量を確かめられます。反応は、CM専用の電話番号やWEBページを用意し、放送の時刻と照らし合わせて測ります。全国一律の放送なので、地域で比べるのではなく「局ごと」「時間帯ごと」「期間ごと」に比べるのがコツです。

この記事では、総合広告代理店フリーザロックエージェントが、BS・CS CMの効果測定で見る数字、反響の測り方、放送後のふり返りの進め方をまとめます。

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BS・CS CMの効果を測る2つの軸

軸見る数字主なデータ
届いたか放送された本数、GRP、推定の視聴人数放送確認書、視聴率データ
反応があったか電話・WEBの問い合わせや申し込みの件数、指名検索の数、1件あたりの費用受付の記録、専用の番号・URL、GA4、Googleトレンド

1. 届いた量を確かめる

放送確認書。放送局からは、CMが実際に放送された日時を記した放送確認書が出ます。予定どおりに流れたかを確かめる、いちばん基本の資料です。

BSの視聴率。ビデオリサーチは、地上波、BS放送、一部の専門チャンネルなどのテレビ放送について、リアルタイムの視聴率を調べていると説明しています。民放BSについては、全国32地区の視聴率データをもとにした数字が使われています。

「BS POWER GUIDE 2025」(ビデオリサーチのデータをもとにした民放BSの資料)によると、BSの世帯視聴率1%は推計55.9万世帯、個人視聴率1%は推計114.7万人にあたります。たとえば視聴率0.5%の枠にCMを1本流すと、推計で約57万人が見ていた計算になります。視聴率は小さく見えても、全国が母数なので人数は大きくなります。

CSの場合。CSの専門チャンネルは、チャンネルによって視聴率データがそろっていない場合があります。その場合は、各局の媒体資料にある視聴可能世帯数や、放送後の反響の数字で判断します。

2. 反響を測る

CM専用の電話番号。CMの中で、ふだん使っている番号とは別の専用番号を案内します。局ごと、時間帯ごとに番号を分けると、どの枠から反応が来たかが分かります。

CM専用のWEBページ・QRコード。CMで案内するURLやQRコードを専用のものにすると、CMからのアクセスを分けて数えられます。GA4でアクセス数や申し込み数を確かめます。

放送時刻と反応の時刻を照らし合わせる。放送確認書の放送時刻と、電話の受付時刻、サイトへのアクセスの時刻を並べます。放送の直後に反応が増えていれば、そのCMがきっかけになったと考えられます。

指名検索の変化。会社名や商品名での検索の数を、Googleトレンドや Google Search Console で、放送の前後で比べます。電話番号を控えずに、あとから検索する人の反応をとらえられます。

受付で聞き取る。電話や申し込みの際に「何をご覧になりましたか」と聞き、答えを記録します。専用番号を使わずに、ふだんの番号やお店に直接連絡してくる人の反応も拾えるため、受付での聞き取りは大切な情報源です。

全国放送ならではの比べ方

地上波のCMは、流したエリアと流していないエリアを比べる方法がよく使われます。BS・CSは全国一律の放送なので、この比べ方はできません。代わりに、次のように比べます。

比べ方内容分かること
局ごと局ごとに専用番号を分け、反応の数を比べるどの局の視聴者と相性がよいか
時間帯ごと朝・昼・夜など、時間帯ごとの反応を比べるどの時間帯に多く流すべきか
期間ごと放送前、放送中、放送後の数週間の数字を比べるCMを流した期間に反応が増えたか
素材ごと内容の違うCMを流し分け、反応を比べるどの伝え方が反応を生むか

1件あたりの費用で判断する

反響の数が分かったら、CMの費用を反響の数で割り、「1件あたりの費用」を出します。

・1件あたりの問い合わせ費用:CMの費用÷問い合わせ件数

・1件あたりの獲得費用:CMの費用÷申し込み(購入)件数

この数字を、局ごと、時間帯ごとに比べます。そして、1件の申し込みで得られる利益と比べて、続ける価値があるかを判断します。定期購入の商品なら、初回の売上だけでなく、続けて買ってもらえる金額も考えに入れます。

BSの視聴者は、CMを見て行動しやすい

BS POWER GUIDE 2025の調査(ビデオリサーチ ACR/ex2025、「民放BSよく見る層」1,580人)では、テレビCMについて「新しい商品やサービスが発売されたことを知る」と答えた人が73%でした。また、「広告を見聞きして、実際に商品やサービスを購入(利用)したことがある」は50%で、地上波をよく見る層より約7ポイント高い結果でした。

反応が出やすい媒体だからこそ、申し込みを受ける体制と、反響を数える仕組みを、放送の前に整えておくことが大切です。

放送後のふり返りの進め方

1. 放送の実績をまとめる。局、日時、本数、使った素材を一覧にします。

2. 反応を枠ごとに並べる。専用番号やURLごとの件数を、放送の実績と並べます。

3. 1件あたりの費用を比べる。局や時間帯ごとに、費用と反応のバランスを比べます。

4. 次回の配分を決める。反応のよかった局や時間帯に予算を寄せ、反応の弱かった枠は見直します。

5. 素材も見直す。電話番号の見せ方や、伝える内容を変えて、次の放送で比べます。

ほかの媒体と組み合わせたときの測り方

BS・CSを、地上波のCMやTVer広告、WEB広告と一緒に使うこともあります。その場合は、媒体ごとに入口を分けると、効果を比べやすくなります。

・媒体ごとに案内先を分ける:BS・CS用、地上波用、WEB用で、電話番号やURLを分けます。

・始める時期をずらす:可能であれば、BS・CSを先に始め、数週間後にほかの媒体を足すと、それぞれの上乗せ分が見えやすくなります。

・同じ物差しで比べる:どの媒体も「1件あたりの費用」で比べると、予算の配分を決めやすくなります。

放送前の準備チェックリスト

準備すること目的
目標を決める(問い合わせ件数、申し込み件数、1件あたりの費用など)結果の良し悪しを判断する基準を持つ
CM専用の電話番号・URL・QRコードを用意するCMからの反応を分けて数える
受付で聞く項目を決める(何を見たか、いつ見たか)専用番号以外からの反応も拾う
放送前の数字を記録する(問い合わせ、検索、アクセス)放送前後で比べる
GA4やSearch Consoleの設定を確かめるアクセスと検索の変化を見られるようにする
ほかの広告の日程を記録するどの施策の効果かを分けて考える
受付の人数と時間を決める放送直後の電話を取りこぼさない

特に「放送前の数字」は、放送が始まってからでは取れません。始める1〜2か月前から記録しておきましょう。

効果測定でつまずきやすい点

・放送前の数字がない:比べる基準がないと、増えたかどうかが分かりません。放送の1〜2か月前から、問い合わせや検索の数を記録しておきます。

・本数が少なすぎる:BS・CSは1本あたりの視聴人数が地上波より小さいため、本数が少ないと反応も少なく、判断しにくくなります。同じ人に何度か届くよう、本数を重ねる設計が前提です。

・ほかの広告と時期が重なる:同じ時期にWEB広告や新聞広告を強めると、どの広告の効果かが分かりにくくなります。施策の日程を記録しておきます。

よくある質問

Q. 視聴率のレポートはもらえますか?
A. 民放BSは、視聴率データをもとにした集計ができます。どの項目をまとめるかは、出稿の内容に合わせてご相談のうえ決めます。

Q. 反響がすぐに出なかったら、やめたほうがいいですか?
A. すぐに判断せず、まず原因を分けて考えます。予定どおりに放送されていたか、本数は足りていたか、電話番号やURLは見やすかったか、受付で取りこぼしがなかったかを確かめます。そのうえで、局・時間帯・素材のどれを変えるかを決めます。

Q. 認知の効果も測れますか?
A. 会社名や商品名の認知の変化は、アンケート調査で測る方法があります。費用がかかるため、出稿の規模が大きい場合や、認知を目的にした場合に検討します。指名検索の変化は、認知の手がかりとして無料で確かめられます。

Q. 専用の電話番号は、どう用意すればいいですか?
A. 電話会社の追加番号のサービスなどを使って、CM用の番号を用意する方法があります。局や時間帯ごとに分けるかどうかは、出稿の規模に合わせて決めます。

まとめ:届いた量と反応を、局・時間帯・期間で比べる

・BS・CS CMの効果は「届いたか」と「反応があったか」の2つで測る

・民放BSは視聴率データで届いた量を確かめられる(BSの個人視聴率1%は推計114.7万人)

・反響は専用の電話番号・URL、放送時刻との照らし合わせ、指名検索で測る

・全国放送なので、局・時間帯・期間・素材ごとに比べる

・1件あたりの費用を出し、反応のよい枠に予算を寄せていく

申し込みの流れはBS・CS CMの始め方、本数の考え方はCS CMの費用相場、媒体をまたいだ測り方は広告の効果測定のやり方をご覧ください。

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