「ディスプレイ広告って、検索広告と何が違うの?」
「どんなサイトに出て、どんな画像を用意すればいいの?」
結論から申し上げると、ディスプレイ広告は「WEBサイトやアプリの広告枠に、画像や動画で表示する」広告です。まだ自社を知らない人に知ってもらうことや、一度サイトを訪れた人にもう一度思い出してもらうことに向いています。届ける相手の決め方と、画像やリンク先の作り方で成果が変わります。
この記事では、総合広告代理店フリーザロックエージェントが、ディスプレイ広告の仕組み、検索広告との違い、配信先の決め方、画像の作り方と効果の確かめ方をまとめます。
ディスプレイ広告とは
ディスプレイ広告は、ニュースサイトやブログ、アプリなどの広告枠に表示される広告です。画像、動画、テキストなどで表示されます。「バナー広告」と呼ばれることもあります。
Googleのディスプレイ広告は、「Google ディスプレイ ネットワーク」と呼ばれる、たくさんのWEBサイト、モバイルアプリ、動画コンテンツに表示されます(Google 広告ヘルプ)。Yahoo!広告の「ディスプレイ広告(運用型)」は、Yahoo!ニュースやYahoo!天気などのYahoo! JAPANのページと、主要な提携サイトに表示されます(LINEヤフー for Business)。
市場も伸びています。CARTA HOLDINGS・電通・電通デジタル・セプテーニの「2025年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」(2026年3月)によると、ディスプレイ広告は、過去数年横ばいだった運用型(入札で取引する広告)を中心に回復し、上昇傾向に転じました。
検索広告との違い
| 項目 | 検索広告(リスティング) | ディスプレイ広告 |
|---|---|---|
| 表示される場所 | 検索結果のページ | WEBサイトやアプリの広告枠 |
| 届く人 | 今その言葉を検索している人 | サイトやアプリを見ている人。まだ検索していない人も含む |
| 表現 | 主に文字 | 画像、動画、文字 |
| 向いている目的 | 問い合わせや購入の獲得 | 認知の拡大、一度来た人の再訪問 |
検索広告は「探している人」に、ディスプレイ広告は「まだ探していない人」や「一度来たけれど決めていない人」に届けるのが得意です。両方を組み合わせると、知ってもらう段階から申し込みの段階までをつなげられます。
配信先の決め方(ターゲティング)
Google 広告ヘルプでは、ディスプレイ広告の配信先の決め方を、大きく2つに分けて説明しています。
| 決め方 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| 人で選ぶ(オーディエンス) | 条件に合う人や、特定の属性の人に表示する | 自社サイトを訪れた人、ある商品の購入を検討していると思われる人 |
| 内容で選ぶ(コンテキスト) | キーワードやトピック、特定のサイトを指定して、関係する内容のページに表示する | 自転車に関する記事に、自転車用品の広告を出す |
条件の種類を重ねるほど、届く人は絞られます。たとえば「住宅の購入を検討している人」に「女性」という条件を足すと、配信できる量は少なくなります。一方で、同じ種類の条件を足すと範囲は広がります。地域に「東京都」に加えて「神奈川県」を足す、といった場合です。
また、Googleには「最適化されたターゲティング」という機能もあります。指定した条件を手がかりにしながら、成果につながりそうな人を自動で探して配信します。指定した条件以外の人にも表示されることがある点を知っておきましょう。
広告の作り方
Googleのディスプレイ広告には、主に2つの作り方があります。
・レスポンシブ ディスプレイ広告:画像、見出し、ロゴ、動画、説明文を登録すると、Google AIが組み合わせて広告を作ります。広告枠の大きさに合わせて、サイズや形が自動で調整されます。WEBサイト、アプリ、YouTube、Gmailに表示されます。
・アップロード型のイメージ広告:あらかじめ作ったバナーを登録する方法です。デザインを細かく管理したいときに使います。
はじめての場合は、レスポンシブ ディスプレイ広告で素材を複数登録し、反応のよい組み合わせを見つけていく方法が取り組みやすいでしょう。
画像と文章のポイント
ひと目で何の広告かわかるようにする。ディスプレイ広告は、記事や動画を見ている途中に目に入ります。じっくり読まれることは少ないため、商品の写真と短い言葉で、何の広告かを伝えます。
伝えることを1つにしぼる。特長をたくさん並べると、どれも伝わりにくくなります。「何が」「誰に」「どう良いのか」を1つにしぼります。
複数の案を用意する。写真の違い、言葉の違いで数案を用意し、反応を比べます。
リンク先と内容をそろえる。広告で見せた商品や特典が、リンク先のページですぐに見つかるようにします。
バナーやLPの作り方は、成果が出るLP・バナーの作り方で詳しくまとめています。
効果の確かめ方
ディスプレイ広告は、クリックされずに見られるだけのことも多い広告です。Google 広告ヘルプでも、ディスプレイ広告の総合的な効果を確かめるには、クリック数だけでは十分ではないと説明しています。
| 目的 | 見る数字 |
|---|---|
| 知ってもらう | 表示回数、届いた人数(リーチ)、指名検索(社名や商品名での検索)の増え方 |
| サイトに来てもらう | クリック数、クリック率、クリック単価 |
| 申し込みにつなげる | コンバージョン数、1件あたりの費用 |
動画を使ったディスプレイ広告では、「エンゲージ ビュー コンバージョン」という指標も使えます。広告の動画を一定時間見た人が、あとで成果につながった数を測るものです(Google 広告ヘルプ)。
注意したいこと
・表示される場所を確かめる:配信先のサイトやアプリを定期的に確かめ、ブランドに合わない場所があれば除外します。
・同じ人に出しすぎない:同じ広告がくり返し表示されると、かえって印象が悪くなることがあります。表示回数の上限を設定できる場合は、活用します。
・短期の獲得だけで判断しない:認知の目的で配信している場合は、検索広告の成果や指名検索の増え方とあわせて評価します。
配信を始める前のチェックリスト
| 確認すること | 理由 |
|---|---|
| 目的と、評価する数字を決めたか | 認知と獲得では、見る数字も入札の方法も違うため |
| 計測タグを設置したか | サイトへの訪問や成果を数え、改善に使うため |
| 画像と文章を複数用意したか | 反応を比べて、よい案に予算を寄せるため |
| リンク先のページは広告と合っているか | 広告で見せた内容がないと、すぐに離脱されるため |
| 配信したくない場所を決めたか | ブランドに合わないサイトやアプリを除外するため |
費用の考え方
ディスプレイ広告の費用は、オークションで決まります。主な課金の方法は、広告がクリックされたときに費用がかかる方法と、表示された回数に応じて費用がかかる方法です。どちらを使うかは、広告の目的や入札の設定によって変わります。
目的が「知ってもらうこと」なら表示回数を、「サイトに来てもらうこと」や「申し込み」ならクリックや成果をもとにした入札を選ぶのが基本です。
予算は、検索広告と同じく、結果を見て改善できるだけの配信量を確保することが大切です。弊社では、検索・SNS・ディスプレイ広告の広告費は、月10万円程度から(税別)をおすすめしています。
ディスプレイ広告が向いている業種・場面
・検討に時間がかかる商品:住宅、車、教育、BtoBのサービスなど。サイトを訪れた人に、検討の途中で思い出してもらえます。
・見た目が魅力になる商品:食品、ファッション、旅行、インテリアなど。写真で興味を持ってもらえます。
・新しい商品やサービス:まだ名前が知られておらず、検索される量が少ない商品。検索広告だけでは届く人が少ないため、ディスプレイ広告で知ってもらいます。
・イベントやキャンペーン:期間が決まった告知。地域や興味関心で絞って、短い期間に多くの人に届けます。
よくある質問
Q. ディスプレイ広告だけで、問い合わせは取れますか?
A. 取れることもありますが、検索広告にくらべて、すぐに申し込みにつながる人は少なめです。検索広告やリターゲティングと組み合わせ、全体で成果を見るのがおすすめです。
Q. バナーは何種類くらい用意すればいいですか?
A. 決まった数はありませんが、比べられるように、写真や言葉を変えた案を複数用意します。レスポンシブ ディスプレイ広告では、画像や見出しを複数登録できます。
Q. 自社の広告が、どのサイトに出たかはわかりますか?
A. 管理画面のレポートで確認できます。Yahoo!広告でも、配信先URLのレポートで、広告が配信された掲載面を確認できます(LINEヤフー for Business)。
Q. 検索広告とディスプレイ広告、どちらから始めるべきですか?
A. すでに商品やサービスが検索されている場合は、検索広告から始めるのが一般的です。検索される量が少ない新しい商品や、まず名前を知ってもらいたい場合は、ディスプレイ広告やSNS広告から始める方法もあります。目的と予算から、組み合わせを決めます。
Q. 広告の画像に、文字はどのくらい入れてよいですか?
A. 小さな広告枠では、文字が多いと読めません。商品名と、伝えたいことを短い言葉で入れる程度にとどめ、詳しい説明はリンク先のページで伝えます。
まとめ:まだ探していない人に、画像で知ってもらう
・ディスプレイ広告は、WEBサイトやアプリの広告枠に画像や動画で表示する広告
・検索広告は「探している人」に、ディスプレイ広告は「まだ探していない人」に届けるのが得意
・配信先は「人で選ぶ」と「内容で選ぶ」の2つの考え方で決める
・画像は伝えることを1つにしぼり、複数の案で比べる
・クリックだけでなく、目的に合った数字で効果を確かめる
一度サイトを訪れた人に届ける方法は、WEB広告の種類と選び方もあわせてご覧ください。費用の考え方はWEB広告の費用相場でまとめています。


