「広告もSNSもイベントも、全部同時に進んでいて管理しきれない」
「代理店と制作会社がばらばらで、話がかみ合わない」
結論から申し上げると、複数のマーケティング施策をうまく進めるには、①目的とKPIを先に決める、②すべての施策・会社・締め切りを1つの計画表にまとめる、③定例会で進み具合と数字を確かめる、の3つが基本です。施策ごとに別々に管理するのをやめ、1つの計画と1つの会議にまとめることがポイントです。
この記事では、総合広告代理店フリーザロックエージェントが、マーケティング施策の進行管理のやり方を、計画表のつくり方から代理店・制作会社との進め方までまとめます。
進行管理の5つのステップ
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| 1. 目的とKPIを決める | 問い合わせ数、来店数など、事業の目的につながる数字と期限を決める |
| 2. 施策を洗い出す | 実施中・予定の施策と、担当する会社・社内の部署をすべて書き出す |
| 3. 1つの計画表にまとめる | 施策ごとのスケジュール、締め切り、確認する人、予算を1つの表にする |
| 4. 定例会で回す | 決まった頻度で、進み具合・課題・数字を確かめる |
| 5. 振り返って直す | 施策が終わるたびに結果をまとめ、次の計画と予算配分に生かす |
1. 目的とKPIを決める
進行管理の土台は、「何のために、どの数字を、いつまでに」です。目的があいまいなままだと、施策の優先順位も、締め切りが重なったときの判断もできません。
・目的:新商品の認知を広げる、問い合わせを増やす、採用の応募を増やす など
・KPI:問い合わせ数、来店数、資料請求数、応募数など、目的に近い数字
・期限:いつまでに、どの数字に届けるか
2. 施策と関係者を洗い出す
実施中の施策と予定している施策を、担当する会社や社内の部署とあわせて書き出します。意外に多いのが、「誰が最終的に確認するのか」が決まっていない施策です。施策ごとに、依頼先、社内の担当者、最終確認者を明確にします。
3. 1つの計画表にまとめる
施策ごとに別々の表やメールで管理していると、締め切りの重なりや確認待ちに気づけません。すべての施策を1つの計画表にまとめます。
| 計画表に入れる項目 | ポイント |
|---|---|
| 施策名・目的 | どのKPIのための施策かを書いておく |
| 担当・依頼先 | 社内の担当者、依頼している会社、最終確認者 |
| スケジュール | 開始日、締め切り、公開・掲出日。確認や修正にかかる日数も入れる |
| 予算 | 媒体費、制作費などの見込みと実績 |
| 状態 | 未着手・進行中・確認待ち・完了など |
とくに動画やWEBサイトの制作は、確認と修正に時間がかかります。締め切りから逆算して、社内の確認にかかる日数もあらかじめ計画に入れておきます。
4. 定例会で回す
週1回や隔週など、決まった頻度で定例会を開きます。施策ごとに別々の会議を開くより、関係者を集めて1つの会議で進み具合と数字を確かめるほうが、施策どうしのつながりが見えます。
・確かめること:先週から進んだこと、遅れていること、確認待ちのもの、KPIの数字
・決めること:誰が、いつまでに、何をするか
・残すもの:決まったことと宿題を、計画表に反映する
代理店・制作会社と進めるときのポイント
・依頼内容をそろえる:目的、ターゲット、伝えること、KPIを1枚にまとめ、すべての会社に同じ内容を伝えます。
・窓口を1つにする:社内の複数の人がばらばらに連絡すると、指示が食い違います。窓口を1人(または1チーム)にまとめます。
・報告の形をそろえる:各社からの報告を、同じ項目・同じ指標でもらうようにすると、施策どうしを比べられます。比べ方は広告の効果測定のやり方で解説しています。
まとめ:1つの計画と1つの会議で管理する
・目的とKPIを先に決め、施策の優先順位の基準にする
・施策・会社・締め切り・予算を1つの計画表にまとめる
・定例会で進み具合と数字を確かめ、決まったことを計画表に反映する
・代理店・制作会社には、同じ依頼内容と同じ報告の形でお願いする
施策や会社が多く、社内だけで回すのが難しい場合は、外部のマーケティングPMOに進行管理を任せる方法もあります。役割はマーケティングPMOとはをご覧ください。

