「YouTube広告には、どんな種類があるの?」
「どういうときに費用がかかるの?」
結論から申し上げると、YouTube広告には「スキップできる広告」「スキップできない広告」「6秒以内の短い広告」「おすすめ欄に出る広告」「ショート動画のあいだの広告」などがあり、種類によって費用がかかるタイミングが違います。知ってもらいたいのか、動画を見てもらいたいのか、サイトに来てもらいたいのか。目的から種類を選ぶことが大切です。
この記事では、総合広告代理店フリーザロックエージェントが、YouTube広告の種類、課金の仕組み、目的別の使い分けと、動画づくりのポイントをまとめます。
YouTube広告が注目される理由
幅広い年代が見ている。総務省情報通信政策研究所の「令和7年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」(2026年6月公表)では、YouTubeの利用率は全年代で81.5%でした。10代から40代では9割を超え、50代で84.9%、60代で72.6%、70代でも48.5%です。
動画広告の市場が伸びている。CARTA HOLDINGS・電通・電通デジタル・セプテーニの「2025年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」(2026年3月)によると、2025年のビデオ(動画)広告は前年比121.8%の1兆275億円で、初めて1兆円を超えました。
テレビCMの素材を生かせる。テレビCM用に作った動画を、WEBでも配信できます。テレビを見る時間が少ない人にも届けられます。
YouTube広告の主な種類
Google 広告ヘルプ「動画広告フォーマットの概要」をもとに、主な種類をまとめます。
| 種類 | 表示のされ方 | 長さ |
|---|---|---|
| スキップ可能なインストリーム広告 | 動画の前後や途中に流れる。5秒たつとスキップできる | 上限なし(推奨は3分未満) |
| スキップ不可のインストリーム広告 | 動画の前後や途中に流れる。スキップできない | 60秒以下(キャンペーンの種類により15〜60秒) |
| バンパー広告 | 動画の前後や途中に流れる。スキップできない | 5〜6秒 |
| インフィード動画広告 | 関連動画の横、検索結果、トップページなどに、サムネイル画像と文字で表示される | 上限なし(推奨は10秒以上) |
| YouTube ショートの広告 | ショート動画のあいだに表示される。上下にスワイプすると、すぐにスキップできる | — |
| マストヘッド広告 | YouTubeのトップ画面(ホームフィード)の上部に表示される | — |
マストヘッド広告は、Googleの営業担当者を通じて予約する形でのみ利用できます。そのほかの種類は、Google 広告の管理画面から配信できます。
費用がかかるタイミング(課金の仕組み)
| 種類 | 費用がかかるタイミング |
|---|---|
| スキップ可能なインストリーム広告(視聴単価制の場合) | 30秒見られたとき(30秒未満の広告は最後まで見られたとき)、または30秒たつ前に広告が操作されたとき |
| スキップ不可のインストリーム広告 | 表示回数にもとづいて課金(目標インプレッション単価制) |
| バンパー広告 | 表示回数にもとづいて課金(目標インプレッション単価制) |
| インフィード動画広告 | クリックされて動画が見られたとき、または自動再生の動画が10秒以上見られたとき(動画視聴キャンペーンの場合) |
| YouTube ショートの広告 | 表示、視聴、操作に対して課金 |
| マストヘッド広告 | 予約制。表示回数単価または時間単価 |
※Google 広告ヘルプより。スキップ可能なインストリーム広告でも、入札の方法によっては表示回数にもとづいて課金されます。
スキップ可能なインストリーム広告は、すぐにスキップされた場合には、視聴単価制では費用がかかりません。興味を持って見てくれた人の分だけ支払う形のため、商品をしっかり理解してもらいたいときに使いやすい種類です。
なお、Google 広告の指標「視聴回数」は、2025年10月から「TrueView 視聴回数」という名称に変わっています。
目的別の使い分け
| 目的 | 向いている種類 |
|---|---|
| 多くの人に名前を知ってもらう | バンパー広告、スキップ不可のインストリーム広告、マストヘッド広告 |
| 商品の内容を理解してもらう | スキップ可能なインストリーム広告、インフィード動画広告 |
| サイトに来てもらう・申し込みにつなげる | スキップ可能なインストリーム広告(WEBサイトへの誘導を目的にした設定) |
| スマートフォンで若い世代に届ける | YouTube ショートの広告 |
短いバンパー広告で名前を覚えてもらい、長めの広告で内容を伝える、という組み合わせもよく使われます。
動画づくりのポイント
最初の5秒で伝える。スキップ可能な広告は、5秒たつとスキップできます。商品名や、見る人に関係のある話題を冒頭に入れます。
音が出ていなくても伝わるようにする。音を消して見ている人もいます。大事な言葉は字幕でも表示します。
縦長と横長を用意する。ショート動画のあいだに出す場合は、スマートフォンの画面に合う縦長の動画が見やすくなります。
次の行動をはっきり示す。「詳しくはこちら」「無料で相談」など、見たあとに何をしてほしいかを伝えます。
テレビCMの素材を生かす。テレビCMの素材がある場合は、冒頭の作りを見直すだけでもWEB向けに使いやすくなります。
効果の確かめ方
・認知の目的:表示回数、届いた人数(ユニークリーチ)、指名検索の増え方を見ます。
・理解の目的:視聴回数、視聴率(最後まで見られた割合など)を見ます。
・獲得の目的:クリック数、コンバージョン数、1件あたりの費用を見ます。動画を見たあと、時間をおいて検索してから申し込む人もいるため、検索広告の成果とあわせて評価します。
注意したいこと
・配信先を確かめる:広告はYouTubeだけでなく、Google 動画パートナーのサイトやアプリにも表示されることがあります。配信先のレポートを確かめ、合わない場所は除外します。
・同じ動画を出しすぎない:同じ人にくり返し表示されると、飽きられてしまいます。動画を複数用意し、入れ替えます。
・動画はYouTubeに登録する:広告に使う動画は、YouTubeにアップロードしておく必要があります。
配信を始める前のチェックリスト
| 確認すること | 理由 |
|---|---|
| 目的を1つに決めたか | 認知・理解・獲得で、選ぶ種類と見る数字が変わるため |
| 動画をYouTubeに登録したか | 広告に使う動画は、YouTubeにアップロードしておく必要があるため |
| 冒頭の5秒と字幕を確かめたか | スキップや、音を消して見る人への対策のため |
| 長さの違う動画を用意したか | 6秒、15秒、30秒などで、使える種類が広がるため |
| リンク先と計測を準備したか | サイトへの訪問や申し込みを数えるため |
届ける人の決め方
YouTube広告では、年代や性別、地域のほか、興味関心や、見ている動画の内容などで、届ける人を絞り込めます。過去に自社の動画やチャンネルを見た人に、もう一度広告を届けることもできます(Google 広告ヘルプ「データ セグメントについて」)。
はじめは条件を絞りすぎないことも大切です。条件を重ねるほど届く人は少なくなり、データがたまりにくくなります。目的とする人の範囲をおおまかに決め、結果を見ながら調整します。
よくある質問
Q. テレビCMとYouTube広告は、どちらがいいですか?
A. 目的と届けたい人によります。上の調査ではYouTubeの利用率は若い世代ほど高く、70代では48.5%でした。幅広い年代に一度に届けたい場合はテレビCM、若い世代に絞って届けたい場合や、少ない予算で試したい場合はYouTube広告が向いています。両方を組み合わせる方法もあります。
Q. 動画は何秒にすればいいですか?
A. 種類によって変わります。バンパー広告は6秒以内です。スキップ可能な広告は長さの上限はありませんが、Googleは3分未満を推奨しています。まずは15秒や30秒の動画を用意し、6秒版を切り出すと、複数の種類で使えます。
Q. 動画がなくても始められますか?
A. 動画が必要です。手持ちの写真や素材を組み合わせて、短い動画を作る方法もあります。
Q. いくらから始められますか?
A. 少ない予算から配信できますが、結果を見て改善するには一定の配信量が必要です。弊社では、WEB広告の広告費は月10万円程度から(税別)を目安としてご案内しています。
Q. 自社のYouTubeチャンネルがなくても広告は出せますか?
A. 広告に使う動画は、YouTubeにアップロードしておく必要があります。チャンネルを用意し、広告用の動画を登録してから配信します。広告を見た人がチャンネルを訪れることもあるため、プロフィールも整えておくと安心です。
Q. 広告がどの動画で流れたかはわかりますか?
A. 管理画面のレポートで、広告が表示された場所を確かめられます。ブランドに合わない場所があれば、除外の設定をします。
まとめ:目的に合う種類を選び、最初の5秒で伝える
・YouTubeの利用率は全年代で81.5%。10代〜40代では9割を超える
・2025年の動画広告は1兆275億円で、初めて1兆円を超えた
・スキップ可能、スキップ不可、バンパー、インフィード、ショート、マストヘッドで、表示のされ方と費用がかかるタイミングが違う
・認知ならバンパーやスキップ不可、理解や獲得ならスキップ可能やインフィードが向いている
・最初の5秒、字幕、縦長の動画で、見られる工夫をする
動画の制作はCM制作・動画制作、テレビ画面で見る動画配信はTVer広告のページもご覧ください。WEB広告全体の選び方はWEB広告の種類と選び方でまとめています。


