TVer広告の効果測定|レポートで見る数字とブランドリフト調査の使い方

「TVer広告を出したら、どんな数字で効果を確かめればいいの?」

「クリックが少なかったけれど、効果がなかったということ?」

結論から申し上げると、TVer広告の効果は、配信レポートで見る「届いたか」と、検索・アクセス・問い合わせの変化で見る「行動が起きたか」、必要に応じてブランドリフト調査で見る「気持ちが変わったか」を組み合わせて確かめます。TVer広告はテレビの画面で見る人も多く、テレビの画面ではクリックできないため、クリックの数だけで判断すると効果を見落とします。

この記事では、総合広告代理店フリーザロックエージェントが、TVer広告の配信レポートで分かること、目的別に見る指標、ブランドリフト調査、外部ツールとの連携、ふり返りの進め方をまとめます。

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TVer広告の配信レポートで分かること

TVer広告の公式サイト(「よくあるご質問」、2026年10月に確認)によると、配信レポートでは次の項目を出せます。

切り口分かること
アカウント・キャンペーン・広告グループ配信全体や、設定ごとの結果
クリエイティブ素材ごとの結果。素材を比べるときに使う
クリックサイトへ移った数(動画とバナーの合計)
性別・年齢どの層に届いたか
都道府県どの地域に届いたか
配信デバイステレビ・スマートフォン・パソコンのどれで見られたか

公式サイトのコラム「TVer広告だから実現できる、動画広告の効果計測」(2026年7月)では、性別・年齢・都道府県・配信デバイスといった切り口で、どの層に届いたかを確かめ、ターゲティングの精度の確認や次の配信に生かせると説明されています。

見ておきたい基本の指標

・表示回数:広告が表示された回数です。予定どおりの量が配信されたかを確かめます。

・視聴完了率:広告が最後まで見られた割合です。TVer広告は、スキップできない形式で、公式サイトでは視聴完了率は9割を超えるとされています。素材ごとに比べ、極端に低い素材がないかを見ます。

・クリック数・クリック率:スマートフォンとパソコンで、サイトへ移った数と割合です。テレビの画面はクリックに対応していないため、デバイスごとに分けて見ます。

・1回あたりの費用:配信費を表示回数で割った数字です。時期や絞り込みの条件で変わります。

目的別に見る指標

目的主に見る指標あわせて見る指標
知ってもらう(認知)表示回数、届いた年代・地域、視聴完了率指名検索の変化、ブランドリフト調査
サイトに来てもらうクリック数、サイトへのアクセスサイト内での行動(ページを読んだか、ほかのページも見たか)
来店・問い合わせ配信地域での来店数・問い合わせ数の変化配信していない地域との比較
採用採用サイトへのアクセス、応募数応募者への聞き取り

クリックだけで判断しない

TVerはテレビの画面で見る人も多く、2026年4〜6月の利用デバイスの割合は、コネクテッドTVが39.27%でした(TVer広告公式サイトのコラム、2026年8月)。テレビの画面で広告を見た人は、その場でクリックできません。気になったら、あとでスマートフォンで検索したり、お店に行ったりします。

そのため、クリック数が少なくても、認知や検索、来店につながっている場合があります。次のような方法で、クリック以外の反応も確かめましょう。

・指名検索:会社名や商品名での検索の数を、Googleトレンドや Google Search Console で配信の前後で比べます。

・サイトのアクセス:GA4で、直接のアクセスや、配信した地域からのアクセスが増えたかを見ます。

・地域の比較:TVer広告は市区町村の単位で配信できるため、配信した地域としていない地域で、問い合わせや来店の伸びを比べやすい広告です。

サイトに来た人の「質」も見る

TVer広告公式サイトのコラム(2026年7月)では、インフラ系企業の事例として、TVer経由でサイトに来た人がページをスクロールしたりクリックしたりした割合(エンゲージメント率)が13%で、ほかの媒体(2.7〜6.7%)を上回ったと紹介されています。1つの事例であり、すべての広告で同じ結果になるとは限りませんが、来た人の数だけでなく、サイトでどれだけ行動したかも見ることが大切だと分かります。

ブランドリフト調査で気持ちの変化を測る

ブランドリフト調査は、広告に接触した人と接触していない人にアンケートをして、認知や興味、購入意向の差を比べる方法です。

TVer広告の公式コラムでは、第三者の調査機関と連携して、外部のモニターに複数の質問をする「外部BLS」が紹介されています。「認知」「興味関心」だけでなく、「比較検討」「購買意欲」「来店」「購買」まで、設問を工夫して測れるとされています。

なお、TVer広告の「セルフサーブ機能」を使う配信では、ブランドリフト調査は広告会社の側で計測タグを発行して行う形になると、公式サイトで説明されています。

外部ツールとの連携

同じコラムによると、TVer広告は、マクロミル、インテージ、ビデオリサーチといった調査機関のほか、AppsFlyerやAdjustといった、アプリの計測ツールとも連携できます。すでに使っている計測の仕組みがあれば、それに合わせて計測の環境を設計できます。どのツールと連携できるかは、TVer広告の媒体資料で確かめられます。

比べ方の設計例

効果を確かめるには、「何と比べるか」を配信の前に決めておくことが大切です。TVer広告で使いやすい比べ方の例を紹介します。

比べ方やり方分かること
地域で比べる商圏の中で、配信する市区町村としない市区町村を分ける配信による来店・問い合わせの上乗せ
期間で比べる配信前の4週間と、配信中・配信後を比べる配信期間に反応が増えたか
素材で比べる内容の違う素材を同じ条件で配信するどの伝え方が見られ、クリックされたか
年代で比べるレポートで年代ごとの結果を見るどの年代の反応がよいか

地域で比べる場合は、配信する地域としない地域が、人口や店舗の数などで似ていることが大切です。条件がちがいすぎると、配信の効果なのか、もともとの差なのかが分からなくなります。

レポートを読むときの注意点

・クリック数は動画とバナーの合計:コンパニオンADを使う場合、バナーごとのクリック数は出せず、動画のクリック数との合計になります(TVer広告公式サイト)。

・テレビの画面はクリックの対象外:クリック率は、スマートフォンとパソコンの配信分で見ます。

・ほかの施策の影響を分ける:同じ時期にテレビCMやWEB広告を強めると、どれの効果かが分かりにくくなります。施策の日程を記録しておきます。

ふり返りの進め方

1. 配信前に目標と比べる相手を決める。何を目的に、どの数字を、何と比べるかを決めます。配信前の検索数や問い合わせ数も記録しておきます。

2. 配信中は量と届き方を確かめる。表示回数が予定どおりか、届けたい年代・地域に届いているかを見ます。足りなければ、絞り込みや予算を調整します。

3. 配信後に行動の変化を確かめる。検索、アクセス、問い合わせ、来店を、決めておいた相手と比べます。

4. 素材と設定を見直す。素材ごとの結果、年代・地域・デバイスごとの結果を比べ、反応のよかった組み合わせを次に生かします。

よくある質問

Q. テレビの画面で見た人の反応は分かりますか?
A. クリックでは分かりませんが、デバイス別の表示回数は分かります。テレビの画面での配信が多かった期間の検索や来店の変化を見る、ブランドリフト調査を行う、といった方法で確かめます。

Q. レポートはどのくらいの頻度で見られますか?
A. TVer広告は管理画面で配信の状況を確かめられます。当社では、表示回数・視聴完了率・クリック数などをまとめたレポートをお渡ししています。

Q. アプリのダウンロード数も計測できますか?
A. TVer広告の公式コラムでは、AppsFlyerやAdjustといったアプリの計測ツールと連携できると紹介されています。すでに使っているツールがあれば、それに合わせて設計します。

Q. 何週間くらい配信すれば判断できますか?
A. 目的や予算で変わります。告知なら配信期間中の反応で、認知なら配信後の数週間の変化まで見て判断します。表示回数が少なすぎると判断しにくいため、地域と予算のバランスも大切です。

まとめ:レポート・行動・調査を組み合わせて確かめる

・配信レポートでは、素材、性別、年齢、都道府県、配信デバイスなどの結果が分かる

・テレビの画面ではクリックできないため、クリック数だけで判断しない

・指名検索、アクセス、地域の比較で、行動の変化を確かめる

・気持ちの変化は、調査機関と連携したブランドリフト調査で測れる

・配信前に目標と比べる相手を決め、結果を次の素材と設定に生かす

料金の目安はTVer広告の料金はいくら?、配信までの流れはTVer広告の始め方、媒体をまたいだ測り方は広告の効果測定のやり方をご覧ください。

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