新聞広告とWEB広告の違いと組み合わせ方|役割分担と検索の受け皿

「いまさら新聞広告?WEB広告だけで十分では?」

「新聞広告とWEB広告は、どう組み合わせればいいの?」

結論から申し上げると、新聞広告とWEB広告は、得意なことが違うため、役割を分けて組み合わせるのが効果的です。新聞は信頼される紙面で名前と考えを伝えることが得意で、WEB広告は探している人を細かく絞って、問い合わせや購入まで導くことが得意です。新聞広告を見た人の一部はネットで検索するため、検索広告やWEBサイトを「受け皿」として整えておくと、反響を取りこぼしにくくなります。

この記事では、総合広告代理店フリーザロックエージェントが、新聞広告とWEB広告の違い、公的な調査からわかる両者の関係、組み合わせ方と測り方をまとめます。

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数字で見る新聞広告とWEB広告

電通「2025年 日本の広告費」(2026年3月発表)によると、2025年のインターネット広告費は4兆459億円で、総広告費8兆623億円の50.2%と、初めて半分を超えました。新聞広告費は3,136億円、新聞社のWEBサイトなどの新聞デジタル広告費は191億円でした。

一方、総務省「令和7年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」では、メディアとしての信頼度(「全部信頼できる」と「大部分信頼できる」の合計)は、新聞が58.8%でもっとも高く、インターネットは26.3%でした。広告費の規模ではWEBが大きく、信頼の面では新聞が強い、という関係です。

新聞広告とWEB広告の違い

比べる点新聞広告WEB広告
得意なこと信頼される紙面で、名前や考えをしっかり伝える関心や行動で人を絞り、問い合わせや購入まで導く
届く人新聞の読者。年代が高めの層に厚いインターネットの利用者。年代を問わず届く
絞り込み新聞・エリア・面で選ぶ年代、地域、関心、検索した言葉などで細かく選べる
伝えられる量紙面の大きさを生かして、文章と写真でじっくり短い文や動画で。詳しくはLPで伝える
始め方枠を申し込み、審査を経て掲載。締切がある設定すれば短期間で始められ、途中で変えられる
効果の測り方専用の番号、QRコード、検索数の変化などで測るクリックや問い合わせを管理画面や解析ツールで測る

新聞とネットは補い合う

日本新聞協会の「多メディア時代における新聞の役割とメディア接触者の動向調査 2026年版」(2025年9〜10月実施、全国の15〜79歳の男女1,200人)では、新聞とネットの関係について次のような結果が出ています。

調査の項目結果
紙の新聞や新聞広告を見てネットで調べることがある人全体の28.8%。新聞とネット・SNSを毎日使う人では60.0%
ネットで記事や広告を見たあと、紙の新聞広告で同じ情報にふれたときに「理解が増す」35.0%(マス4媒体のなかでもっとも高い)
同じく「信頼性が増す」31.6%(同上)
SNSで新聞の記事や広告の投稿を見聞きしたことがある、ネット・SNS中心の人44.4%

新聞をきっかけにネットで調べる人がいる一方、ネットで見た情報を新聞で見て理解や信頼が深まる人もいます。どちらか一方ではなく、行き来する前提で計画すると、両方の強みを生かせます。

組み合わせ方の4つのパターン

1. 新聞で知ってもらい、検索で受け止める。新聞広告を出す期間に、社名や商品名での検索広告を出し、検索した人を確実にWEBサイトへ案内します。新聞広告で紹介した内容とつながるページを用意します。

2. WEBで関心を集め、新聞で信頼を高める。WEB広告やSNSで商品を知った人に、新聞広告で会社の考えや実績を伝えます。高額な商品や、信頼が大切なサービスで有効です。

3. 同じ日に合わせて出す。新商品の発表や周年の日に、新聞広告、プレスリリース、SNSの投稿、WEB広告を同じ日に合わせると、話題をまとめてつくれます。

4. 新聞社のデジタル版も使う。新聞社のWEBサイトや電子版に広告を出すと、紙の読者だけでなく、ネットで新聞の記事を読む人にも届きます。

組み合わせのスケジュール例

新商品の発売に合わせて、新聞広告とWEB広告を組み合わせる場合の流れの例です。内容は説明のための例です。

時期新聞WEB
発売の1〜2か月前新聞と枠を申し込み、原稿を制作する受け皿のページを作り、検索広告とSNS広告の準備をする
発売の前日まで新聞社の審査を受け、入稿する掲載前の検索数とサイトの訪問数を記録する
発売日全面や5段などで、商品と会社の考えを大きく伝える社名・商品名での検索広告を強め、SNSで新聞の紙面を紹介する
発売後の1〜4週間小さな枠で続けて出し、思い出してもらうサイトを訪れた人に向けた広告で、購入や問い合わせをうながす
発売後の1か月反響と1件あたりの費用をまとめる検索数、問い合わせ、売上の変化をまとめ、次の配分を決める

新聞の紙面を撮影してSNSで紹介すると、紙の新聞を読まない人にも「新聞に載った」という信頼感を伝えられます。紙面の写真を使う場合は、新聞社の利用条件を確かめます。

組み合わせる前に準備すること

・受け皿のページ:新聞広告の見出しや写真と同じ内容が、最初に目に入るページを用意します。

・検索での見え方:社名や商品名で検索したときに、自社のサイトや検索広告が上に出るかを確かめます。

・QRコードの先:QRコードの先をトップページにせず、新聞広告の続きがわかるページにつなぎます。

・測り方:新聞専用のURLや電話番号、掲載前の検索数の記録を用意します。

受け皿ページのチェックリスト

・新聞広告と同じ見出しや写真が、ページの最初に表示される

・新聞を読む年代でも読みやすい文字の大きさになっている

・電話番号がタップで発信できる。電話の受付時間が書かれている

・問い合わせや資料請求のフォームの入力項目が、必要なものだけに絞られている

・新聞広告の特典やクーポンの内容と条件が、ページにも書かれている

・どこから来たかがわかるように、新聞専用のURLや目印がついている

効果の測り方

新聞広告とWEB広告を組み合わせた場合は、それぞれの数字を別々に見るのではなく、全体の問い合わせや売上がどう変わったかを見ます。

見る数字確かめること
新聞専用の番号・QRコードの反響新聞広告から直接生まれた反響
社名・商品名での検索数新聞広告の掲載日の前後で増えたか
検索広告の成果新聞の掲載期間に、問い合わせや1件あたりの費用が変わったか
全体の問い合わせ数組み合わせた期間と、していない期間で比べる

複数の媒体を同じ物差しで比べる方法は広告の効果測定のやり方で解説しています。

よくある質問

Q. 若い世代に届けたい場合も、新聞広告は使えますか?

新聞の読者は年代が高めですが、同じ調査では、10〜40代の4割前後がSNSを通じて新聞の記事や広告にふれていました。若い世代が主な対象の場合は、WEB広告やSNSを中心にし、信頼を伝えたい場面で新聞を組み合わせる方法が考えられます。

Q. 予算が限られています。どちらを優先すべきですか?

すでに探している人が多い商品なら、まず検索広告などのWEB広告で受け止めることを優先します。名前が知られていない、信頼が購入の決め手になる、届けたい人が新聞をよく読む年代、という場合は、新聞広告を組み合わせる価値があります。

Q. 新聞社のWEBサイトに出す広告と、紙の新聞広告はどう違いますか?

新聞社のWEBサイトや電子版の広告は、新聞の記事を読みに来た人に表示される広告です。紙の新聞を取っていない人にも届き、クリックや問い合わせを数えやすいのが特徴です。紙面広告と組み合わせられるかは、新聞社の媒体資料で確かめます。

まとめ:信頼の新聞と、導くWEBを組み合わせる

・2025年のインターネット広告費は総広告費の50.2%。一方、メディアの信頼度は新聞が58.8%でもっとも高い

・紙の新聞や新聞広告を見てネットで調べることがある人は28.8%。検索の受け皿を用意する

・新聞で知ってもらい検索で受け止める、WEBで関心を集め新聞で信頼を高める、などの組み合わせがある

・組み合わせた効果は、全体の問い合わせと検索数の変化で確かめる

新聞広告の基本は新聞広告とは、WEB広告の種類はWEB広告の種類の記事をご覧ください。

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