TVer広告とYouTube広告の違い|配信面・スキップ・絞り込み・申し込み方法を比較

「動画広告を出すなら、TVerとYouTube、どちらがいいの?」

「同じ動画広告なのに、何が違うの?」

結論から申し上げると、TVer広告は「テレビ局の番組の中に、スキップできない広告を、登録データで絞って流す」広告です。YouTube広告は「さまざまな動画の中に、スキップできる形式も含めた多様な広告を、Googleの推定データなどで絞って流す」広告です。テレビCMに近い環境で最後まで見てもらいたいならTVer、多くの形式を使い分けてクリックや申し込みまで追いたいならYouTubeが向いています。目的によっては、両方を組み合わせるのがおすすめです。

この記事では、総合広告代理店フリーザロックエージェントが、TVer広告とYouTube広告の違いを、配信面、広告の形式、絞り込み、申し込み方法、審査、測り方の順に比べ、使い分け方をまとめます。

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違いのまとめ

項目TVer広告YouTube広告
流れる場所民放の番組(ドラマ、バラエティなど)の前・途中・後YouTubeの動画の前・途中・後、ホームフィード、検索結果、ショートなど
スキップできない5秒後にスキップできる形式が中心。スキップできない形式もある
長さ6〜60秒形式による(バンパー広告は6秒以下など)
絞り込みのデータ利用者が登録した性別・年齢・郵便番号、アンケートによる興味関心Googleが推定したユーザー属性・興味関心・購買意向などに加え、キーワード、トピック、掲載先の指定など
申し込みTVerと取引のある広告会社を通すGoogle 広告で広告主が自ら出稿できる
審査放送局ごとの考査(地上波のCMとおおむね同じ基準)Googleの広告ポリシーにもとづく審査
テレビ画面での表示コネクテッドTVで約4割が視聴テレビでYouTubeを見る人にも表示される

※TVer広告公式サイト、Google 広告ヘルプ「動画広告フォーマットの概要」「動画キャンペーンのターゲティングについて」をもとに作成(2026年10月に確認)。

流れる場所(配信面)の違い

TVer広告。TVerは、民放テレビ局が共同で運営する番組の配信サービスです。広告は、ドラマやバラエティなど放送局が作った番組の中に流れます。TVer広告の公式サイトでは、権利処理が済み、日本インタラクティブ広告協会(JIAA)のブランドセーフティの基準を満たしたコンテンツに配信されると説明されています。

YouTube広告。Google 広告ヘルプによると、YouTubeの動画広告は、YouTubeの動画の中のほか、ホームフィード、検索結果、YouTube ショート、トップページなど、さまざまな場所に出せます。設定によっては、Googleの動画パートナーのサイトやアプリにも表示されます。多くの人が投稿する動画の中に流れるため、どの動画の横に出るかを確かめ、必要に応じて除外の設定をします。

広告の形式の違い

TVer広告はスキップできない。TVer広告は、番組の前・途中・後に流れる、スキップできない形式です。長さは6〜60秒で、公式サイトでは視聴完了率は9割を超えるとされています。CMの有音完視聴率は84.6%(マクロミル調べ、2024年11月時点)で、音を出して見られることが多いのも特徴です。

YouTube広告は形式を選べる。Google 広告ヘルプでは、スキップ可能なインストリーム広告、インフィード広告、スキップ不可のインストリーム広告、バンパー広告、YouTube ショート広告、マストヘッド広告が紹介されています。スキップ可能なインストリーム広告は、再生開始から5秒が経過するとスキップできます。バンパー広告は6秒以下の短い広告です。目的に合わせて形式を選び、組み合わせられるのが強みです。

絞り込み(ターゲティング)の違い

TVer広告。利用者が実際に登録した性別と年齢、アンケートで答えた郵便番号をもとに配信されます。年齢は1歳刻み(13歳以上)、地域は市区町村まで指定できます。17種類の興味関心や、番組のジャンルでも絞れます。地域の配信には位置情報は使われていないと、公式サイトで説明されています。

YouTube広告。Google 広告ヘルプによると、年齢・性別・子供の有無・世帯収入などのユーザー属性、興味や関心、購買意向、ライフイベントといったオーディエンスのほか、キーワード、トピック、掲載先(プレースメント)、地域などで絞れます。オーディエンスは、特定の興味や関心、意図、ユーザー属性を持つとGoogleが推定したユーザーのグループと説明されています。

「登録された情報で、確実に年齢や地域を絞りたい」ならTVer、「興味や検索の行動など、多様な手がかりで絞りたい」ならYouTube、という考え方ができます。

申し込みと審査の違い

TVer広告は広告会社を通す。TVer広告は広告主との直接の取引を行っていないため、TVerと取引のある広告会社を通して申し込みます。広告主の審査(業態考査)と素材の審査は、放送局ごとに行われ、基準は地上波のテレビCMとおおむね同じとされています。審査を通った局の番組から順に配信されます。

YouTube広告は自分でも出せる。Google 広告のアカウントを作れば、広告主が自ら出稿できます。広告はGoogleの広告ポリシーにもとづいて審査されます。運用を広告会社に任せることもできます。

効果の測り方の違い

TVer広告。配信レポートで、素材、クリック、性別、年齢、都道府県、配信デバイスごとの結果を確かめられます。スマートフォンとパソコンではクリックでサイトに誘導できますが、テレビの画面ではクリックできません。調査会社と連携したブランドリフト調査や、外部の計測ツールとの連携も用意されています。

YouTube広告。Google 広告の管理画面で、表示回数、視聴回数、費用などを確かめられます。サイトでの申し込みなどの成果を計測する設定をすれば、広告から成果までを追いやすくなります。

どちらも、クリックだけで判断せず、指名検索や問い合わせの変化もあわせて見ると、効果を取りこぼしにくくなります。

目的別の使い分け

目的向いている広告理由
テレビCMのように、最後まで見てもらって認知を広げたいTVer広告スキップできず、番組の中で有音で見られやすい
商圏の市区町村と年代に、確実に届けたいTVer広告登録された郵便番号と年齢で絞れる
安心できる配信先を重視したいTVer広告放送局の番組だけに配信され、考査がある
サイトでの申し込みや購入まで追いたいYouTube広告形式を選べ、成果の計測と組み合わせやすい
興味や検索行動で絞りたいYouTube広告多様なオーディエンスやキーワードで絞れる
少額から自社で試したいYouTube広告広告主が自ら出稿できる

組み合わせる考え方

TVer広告とYouTube広告は、役割を分けて組み合わせられます。たとえば、TVer広告で商圏の人に最後まで見てもらって知ってもらい、その後、YouTube広告で関心を持った人にくり返し届けたり、サイトへの訪問を促したりする、という形です。同じ動画の素材を使い回せる場合もありますが、TVerは16:9の横長、YouTubeはショートなど縦長の形式もあるため、配信先に合わせて作り分けると効果を高めやすくなります。

選ぶ前のチェックリスト

・目的は認知か、申し込みか:認知ならTVer広告の強みが生きます。申し込みまで追うならYouTube広告も検討します。

・届けたい人は地域で決まるか:商圏の市区町村が決まっているなら、TVer広告の地域指定が使いやすくなります。

・テレビの画面で見せたいか:家族で見てほしい商品なら、テレビの画面で見られる割合が高いTVer広告が向いています。

・表現の自由度:TVer広告はテレビCMとおおむね同じ基準で審査されます。テレビCMで使える表現かどうかを確かめます。

・運用の体制:自社で広告を運用するならYouTube広告、広告会社に任せるならどちらも選べます。

よくある質問

Q. 費用はどちらが安いですか?
A. どちらも、表示回数や視聴回数などに応じてかかる仕組みで、単価は時期や絞り込みの条件で変わります。単価だけでなく、最後まで見られたか、届けたい人に届いたかまで含めて比べることが大切です。TVer広告の料金の目安は、別の記事でまとめています。

Q. テレビCMの素材は両方で使えますか?
A. TVer広告では、入稿規定に合わせて変換すれば地上波のCM素材も使えると説明されています。YouTube広告でも横長の動画は使えますが、スキップされる前の最初の数秒の作り方など、形式に合わせた工夫をすると効果を高めやすくなります。

まとめ:最後まで見せるならTVer、形式を使い分けて追うならYouTube

・TVer広告は民放の番組の中に流れる、スキップできない広告。長さは6〜60秒

・YouTube広告は、スキップできる形式を中心に、多様な形式と配信先を選べる

・TVerは登録データで年齢・地域を絞り、YouTubeはGoogleの推定データやキーワードなどで絞る

・TVerは広告会社を通して申し込み、放送局が審査する。YouTubeは広告主が自ら出稿できる

・目的に合わせて使い分け、役割を分けて組み合わせる

料金の目安はTVer広告の料金はいくら?、申し込みの流れはTVer広告の始め方、テレビCMとの違いはテレビCMとTVer広告の違いをご覧ください。

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