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「映画館の広告って、どこに何を頼めばいいのか分からない……」
結論から申し上げると、MOVIXやピカデリーを運営する松竹マルチプレックスシアターズは、企業・自治体向けに劇場広告メニューを公式に公開しており、地元の一社からでも出稿を相談できる媒体です。しかも同社のスクリーン広告は「幕間CM」「幕間プライムCM」「シネアド」の3種類に分かれていて、どれを選ぶかで着席率も費用も大きく変わります。
この記事では、シネアドの専門家であるフリーザロックエージェントが、MOVIXの広告メニューの全体像・3種類のスクリーン広告の違い・公表されている費用・申込から上映までの流れを、プロの視点で徹底解説します。
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MOVIX・ピカデリーを運営する松竹マルチプレックスシアターズとは

MOVIX(ムーヴィックス)は、松竹株式会社の100%子会社である株式会社松竹マルチプレックスシアターズ(SMT)が展開するシネマコンプレックスのブランドです。同社は新宿ピカデリー・丸の内ピカデリー・熊本ピカデリーといった「ピカデリー」ブランドの劇場も運営しており、MOVIXとピカデリーは同じ窓口で広告を相談できます。
同社が公開している劇場広告媒体の案内によれば、全国で25の劇場・236スクリーンを運営しています(共同経営2劇場を含む、公式サイト掲載時点)。松竹は日本の映画興行の草分けであり、シネコンだけでなく都心の旗艦劇場を持つ点が、他のシネコンチェーンにはない特徴です。
MOVIX・ピカデリーの来場者はどんな層か
広告主にとって最も重要なのが客層です。松竹マルチプレックスシアターズの公式媒体案内では、来場者について次のように説明されています。
- 来場者の男女比は約70%が女性
- 年齢層は収入の高い30〜40代が半数を占める
- 土日はファミリーやカップル、平日は主婦・OL・シニア層と、曜日/時間帯で客層が入れ替わる
- 多くの劇場がショッピングセンターや近隣店舗に直結した複合施設内にある
「女性比率が高く、可処分所得のある30〜40代が中心」という客層は、化粧品・美容・住宅・金融・ブライダル・教育といった商材と相性が良い構成です。加えて、商業施設直結の立地が多いため、広告接触の直後に隣接店舗へ送客できる点も見逃せません。
劇場網は東名阪から地方中核都市までカバー
MOVIXは、さいたま・川口・亀有・昭島・柏の葉・つくばといった首都圏郊外から、仙台・宇都宮・伊勢崎・京都・八尾・あまがさき・倉敷・周南・広島駅まで、地方中核都市に広く展開しています。2025年3月にはMOVIX広島駅が新規オープンし、2026年2月にはMOVIX堺がクローズするなど、劇場網は毎年変動しています。
また同社は、大阪ステーションシティシネマ・なんばパークスシネマ・札幌シネマフロンティア・ミッドランドスクエアシネマなど、他社との共同事業劇場にも参画しています。「MOVIXブランド以外の劇場も同じグループが運営している」ケースがあるため、エリアで劇場を選ぶ際は運営会社まで確認するのが確実です。
MOVIX・ピカデリーは松竹グループが全国25劇場236スクリーンで展開する劇場網で、女性7割・30〜40代が半数という購買力のある客層が最大の資産です。
MOVIXのスクリーン広告は3種類|シネアドと幕間CMの違い

MOVIXの広告を検討するとき、最初につまずくのが「シネアド」と「幕間CM」の呼び分けです。松竹マルチプレックスシアターズでは、本編前に流れるスクリーン広告を上映タイミングごとに3つの枠に分けて販売しています。ここを理解するだけで、見積もりの読み方が一気に楽になります。
| 枠の種類 | 流れるタイミング | 着席率の目安 | 買い方 |
|---|---|---|---|
| 幕間CM | 上映開始時刻前の5分間の枠内 | 約75% | 全スクリーンのみ |
| 幕間プライムCM | 上映開始時刻直前の1分間の枠内 | 約85% | 全スクリーンのみ |
| シネアド | 劇場内ハーフライト点灯後、上映開始直後の3分間の枠内 | 90%以上 | 全スクリーン または 作品指定 |
(出典:松竹マルチプレックスシアターズ 公式サイト「劇場広告媒体のご紹介」)
広く告知したいなら幕間CM、狙い撃ちしたいならシネアド
同社は使い分けの目安も明示しています。「幕間CM」は入場開始後から流れるためシネアドより安価で、全スクリーンでの長尺CMも可能。一方、「シネアド」は照明が切り替わった直後に流れるため期待感が高まった状態で視聴され、印象に残りやすい枠です。つまり、広く安く撒きたいなら幕間CM、作品を指定してターゲットを絞りたいならシネアド、という整理になります。
シネアドが「作品指定」を選べるのは、広告主にとって非常に大きな武器です。たとえばファミリー向けアニメの回だけに絞れば子育て世帯に、話題の恋愛映画に絞れば20〜30代女性に、といった具合に無駄撃ちゼロに近い形で予算を集中できます。この考え方は他チェーンでも共通なので、詳しくは映画館チェーン別のシネアド料金比較もあわせてご覧ください。
着席率90%以上・暗闇のクローズドな空間・巨大スクリーンと大音量。シネアドが「ながら見できない」強制視認性の高い媒体と言われるのは、この上映タイミング設計によるものです。
MOVIXのスクリーン広告は幕間CM(着席率75%)・幕間プライムCM(同85%)・シネアド(同90%以上)の3層構造で、リーチ重視か精度重視かで選ぶ枠が変わります。
MOVIXで使える広告メニュー8種類の一覧

松竹マルチプレックスシアターズが公開している劇場広告メニューは、スクリーン広告だけではありません。ロビー・レストルーム・券売機・WEBまで含めた、劇場空間まるごとのメディア化が可能です。
| メニュー | 内容 | 公表されている接触の特徴 |
|---|---|---|
| スクリーン広告 | 幕間CM/幕間プライムCM/シネアド | 着席率75〜90%以上 |
| ロビープロモーション | ロビーでの体験訴求・サンプリング型施策 | 来場者の100%が目視できる位置 |
| シアターレンタル | 会議・セミナー・発表会・PV上映などでの劇場貸切 | 座席数を規模に応じて選択可 |
| WEB広告 | 劇場公式サイトへのバナー掲出 | 来場者がほぼ必ずサイトを回遊 |
| 券売機上モニター広告 | 短時間ループでのリピート再生 | 来場者の約6割が券売機を利用 |
| レストルーム広告(鏡面) | 手洗い場上部の鏡面ステッカー | 接触率100%・滞留時間が長い |
| レストルーム広告(女子ブース) | 個室扉へのステッカー掲出 | 詳細まで読まれる確率が高い |
| サンプリング/ポスター・ちらし・ロビーモニターCM | 入場口での手渡し、ロビー内掲出・大型モニター放映 | レストルームは約97%が利用 |
(出典:松竹マルチプレックスシアターズ 公式サイト「劇場広告媒体のご紹介」)
サンプリングには実務ルールがある
見落とされがちですが、サンプリングには公式に明示された運用ルールがあります。出稿前に必ず押さえておきたい条件は次のとおりです。
- 映画鑑賞前に必ず通過する入場口で、劇場スタッフが直接手渡しする
- 配布物がB5サイズ以上の場合は折込状態で劇場に直接納品する
- 実施は基本的に金曜から開始
- セグメントは作品・日時の指定が可能。性別・年齢での指定は不可
- 飲食物は原則不可
「20代女性だけに配りたい」というセグメントは指定できませんが、作品と日時を選ぶことで実質的にターゲットを寄せるのが実務上のセオリーです。ここは代理店の作品選定ノウハウが効くところで、フリーザロックエージェントでも公開ラインナップを踏まえた作品指定のご提案を行っています。
公式に紹介されている実施例には、地元企業CM・都道府県や地方自治体のCM・作品タイアップ商品CMのほか、サブスクの入会販促、携帯電話メーカーの新機種タッチ&トライ、化粧品メーカーの肌チェックとハンドマッサージ、結婚式場案内、クレジットカード入会訴求などが挙げられています。BtoCの生活密着商材と自治体プロモーションが中心という点は、出稿検討時の参考になります。
MOVIXではスクリーンCMに加え、ロビー・レストルーム・券売機・WEB・サンプリング・シアターレンタルまで選べ、施策の目的に応じて組み合わせられます。
MOVIXの広告料金はいくら?公表されている費用と相場の考え方
まず正直にお伝えすると、MOVIXのCM出稿料そのものは公式には公開されていません。劇場・枠・期間・作品指定の有無で条件が大きく変わるため、個別見積もりとなるのが実情です。ただし、公式サイトでは付帯費用の目安が明示されています。
| 費目 | 公表されている金額 | 補足 |
|---|---|---|
| データ変換費 | 20,000円〜 | 映写機投影用データ(DCP)への変換が必要な場合に発生 |
| CM制作費 | 30,000円〜 | 静止画数枚の組み合わせと曲入りが目安。この場合データ変換費は不要 |
| 素材納品期限 | 上映開始日の2週間前 | 制作を伴う場合は早めの発注が必要 |
(出典:松竹マルチプレックスシアターズ 公式サイト「劇場広告媒体のご紹介」)
ここは実務上とても重要なポイントです。動画素材を持っていない企業でも、静止画数枚+音楽の構成なら制作費3万円台からCMを用意できるうえ、その場合はDCP変換費が別途かからない設計になっています。「映像制作に何百万円もかかるから無理」という思い込みでシネアドを諦めるのは、非常にもったいない選択と言えます。
出稿料の相場観をどう持つか
MOVIXの出稿料が非公開である以上、相場観は料金を公表している他チェーンから逆算するのが現実的です。たとえばユナイテッド・シネマグループは公表媒体資料で、15秒CMの作品指定シネアドを1週間28,800円(税別)からとしています。また業界の媒体紹介では、全国規模・15秒・2週間の作品指定プランで45万円前後からという公表値も見られます。
つまりシネアドは、1劇場・短期間・作品指定であれば数万円台から、全国規模なら数十万円台からという、上下に幅の広い媒体です。「シネアドは5万円から」と当社がお伝えしているのはこの構造によるもので、予算規模に応じてスモールスタートも全国ジャックも設計できます。料金の仕組みそのものは、シネアドはなぜコスパ最強かを解説した記事で詳しく整理しています。
MOVIXの出稿料は非公開・個別見積もりです。本記事に記載した他チェーンの金額はあくまで各社の公表値であり、MOVIXの料金を示すものではありません。正確な金額は劇場・期間・枠を確定させたうえでの見積もりが必要です。
MOVIXの出稿料は非公開ですが、データ変換費20,000円〜・CM制作費30,000円〜という付帯費用は公表されており、静止画構成なら制作のハードルは高くありません。
業種別・MOVIXの広告おすすめ活用パターン
女性7割・30〜40代が半数・商業施設直結という客層特性を踏まえると、MOVIXの広告が効きやすい業種はある程度絞り込めます。
商業施設内・近隣に店舗がある小売/飲食
同社が「隣接する大型商業施設・近隣店舗への送客が可能」と明言している通り、鑑賞後の購買行動に直結させられるのがシネコン立地の強みです。上映後30分以内に立ち寄れる距離に店舗があるなら、シネアドとロビー施策の組み合わせで来店動機を作れます。
ブライダル・美容・化粧品・クリニック
女性比率の高さとレストルーム広告(鏡面・個室ブース)の相性は非常に良く、公式の実施例にも化粧品メーカーの体験施策や女性ボディーケアサービスの告知が挙げられています。鏡の前という「自分の見た目に意識が向いている瞬間」に接触できる媒体は、他にほとんどありません。
住宅・不動産・金融・保険
30〜40代で可処分所得のある層は、住宅購入・保険見直し・資産形成の検討時期と重なります。実施例にも住宅メーカーのサンプリングやクレジットカードの入会訴求が挙がっており、検討期間の長い高単価商材の認知づくりに向いた面です。
自治体・観光・教育
都道府県・地方自治体のCMが実施例に明記されている通り、地域プロモーションは定番の使われ方です。地方中核都市のMOVIXは、その商圏で最も人が集まる娯楽施設であることが多く、地域の生活者にまとめて届く数少ないマス面として機能します。大学のオープンキャンパス告知がレストルーム広告で実施された例もあります。
MOVIXの広告は、商業施設連動の小売・飲食、女性向け商材、高単価の検討型商材、自治体プロモーションと特に相性が良い媒体です。
MOVIXの広告を出すまでの流れと申込窓口

松竹マルチプレックスシアターズは、公式サイトに広告専用の問い合わせフォームを設置しており、企業から直接相談することもできます。一方で、複数チェーンを横断して比較したい場合や、劇場選定・作品選定・制作まで一括で任せたい場合は、シネアドを扱う広告代理店経由のほうが実務は早く進みます。
- 目的・ターゲット・エリア・予算を整理する(この段階で「幕間CM/シネアド」どちらの性格が合うかが決まります)
- 対象劇場と期間、全スクリーンか作品指定かを決める
- 見積もりを取得し、枠を仮押さえする
- CM素材を制作する(新規制作なら制作費30,000円〜、既存動画があればDCP変換費20,000円〜)
- 上映開始日の2週間前までに素材を納品する
- 上映開始(多くの劇場で金曜起点の週単位運用)
最大の注意点は素材納品が上映開始日の2週間前である点です。制作から始める場合、企画・撮影・編集・確認の時間を逆算すると、上映希望日の1.5〜2か月前には動き出しておきたいところです。人気シーズン(夏休み・年末年始・大型作品公開週)は枠が先に埋まるため、さらに前倒しでの相談をおすすめします。
MOVIX単独で決める前に、チェーン横断で比較する
同じ商圏でも、MOVIX・イオンシネマ・TOHOシネマズ・ユナイテッド・シネマでは料金体系も枠の設計も異なります。「そのエリアで最も自社ターゲットに届く劇場はどこか」から逆算するのが、シネアドで失敗しないための最短ルートです。全国の興行チェーンの構図は業界地図の記事で、チェーン別の料金比較は専用記事でそれぞれ整理しています。
MOVIXへの出稿は素材納品が上映2週間前、制作を伴うなら1.5〜2か月前の始動が安全です。チェーン横断での比較検討が費用対効果を大きく左右します。
MOVIXの広告に関するよくある質問

Q. 1劇場だけ、1作品だけの出稿もできますか?
A. シネアドは「全スクリーン」または「作品指定」から選べると公式に明記されており、作品を絞った出稿が可能です。ただし幕間CM・幕間プライムCMは全スクリーンのみの販売となっています。実際に確保できる劇場・枠は時期によって変動するため、空き状況の確認が最初のステップになります。
Q. 動画素材がなくてもCMは出せますか?
A. 出せます。公式にはCM制作費30,000円〜として、静止画数枚の組み合わせに曲を入れる構成が目安として示されています。この構成の場合、DCP変換費は不要とされています。まずは静止画構成でスモールスタートし、効果を見てから動画制作に投資する進め方も現実的です。
Q. MOVIXとピカデリーはどちらも同じ窓口ですか?
A. どちらも株式会社松竹マルチプレックスシアターズが運営しており、劇場広告の案内も同社が一体で公開しています。新宿ピカデリー・丸の内ピカデリーのような都心の旗艦館と、郊外・地方のMOVIXでは客層も来場動機も異なるため、目的に応じた劇場選定が重要です。
Q. レストルーム広告は本当に見られますか?
A. 公式媒体案内では、映画上映前後に約97%の来場者がレストルームを利用し、鏡面広告の接触率は100%と説明されています。掲出物のサイズや掲出面は劇場ごとに条件が異なるため、実施可否は個別確認が必要です。
Q. 予算はどのくらい見ておけばよいですか?
A. MOVIXの出稿料は非公開のため一概には言えませんが、シネアド全体としては1劇場・短期間・作品指定であれば数万円台からの設計も可能な媒体です。「この予算で何ができるか」から逆算したご提案も承っていますので、金額の目安だけでもお気軽にご相談ください。
作品指定の可否、素材の有無、劇場ごとの条件差など、MOVIXの広告は事前確認で判断が変わる要素が多いのが実情です。
まとめ:MOVIXの広告は『劇場空間まるごとを使える生活密着メディア』
最後に、MOVIXの広告のポイントを整理します。
・MOVIX/ピカデリーは松竹マルチプレックスシアターズが全国25劇場・236スクリーンで運営(公式サイト掲載時点)
・来場者は約70%が女性、30〜40代が半数と、購買力のある層が中心
・スクリーン広告は幕間CM(着席率約75%)/幕間プライムCM(約85%)/シネアド(90%以上)の3種類
・作品指定ができるのはシネアドのみ。幕間系は全スクリーン販売
・出稿料は非公開だが、データ変換費20,000円〜・CM制作費30,000円〜は公表されている
・素材納品は上映開始日の2週間前。制作から始めるなら1.5〜2か月前の始動が安全
スクリーンだけでなく、ロビー・レストルーム・券売機・サンプリング・WEBまで組み合わせられるのがMOVIXの面白さです。「CMを流す」ではなく「劇場での体験ごと設計する」発想に切り替えると、同じ予算でも成果は大きく変わります。
シネアドは、「中小企業だから無理」「ニッチな商材だから合わない」と諦めるにはあまりに惜しい、コスパと到達品質を両立した動画広告です。
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