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「そもそもイオンシネマの広告って、どんなメニューがあるの?」
結論から申し上げると、イオンシネマの広告(シネアド)は、全国の劇場から出したい劇場だけを1サイト単位で選べるため、予算の規模に合わせて出稿サイズを自由に設計できるのが最大の特徴です。全国一斉に出す必要はなく、御社の商圏にある1館だけ、という出し方も可能です。
この記事では、総合広告代理店であるフリーザロックエージェントが、イオンシネマの広告メニューの全体像・料金が決まる仕組み・上映タイミングの構造・出稿までの流れを、プロの視点で徹底解説します。
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イオンシネマ(イオンエンターテイメント)はどんな映画館か
イオンシネマは、イオンエンターテイメント株式会社が運営する日本最大級のシネマコンプレックス(シネコン)チェーンです。その名の通り、全国のイオンモールをはじめとする大型ショッピングセンターに併設された劇場を中心に展開しています。
広告メディアとして見たときのイオンシネマの強みは、なんといってもネットワークの広さです。同社が公表しているスクリーン数は国内最多水準で、当社が整理した業界データでは全国97か所・35都道府県・827スクリーン(2025年4月時点)、年間動員はおよそ3,300万人規模とされています。劇場数はその後も増減があるため、最新の出稿可能サイトは都度確認が必要です。
「生活圏に埋め込まれている」という他チェーンにない特性
TOHOシネマズが都市部の一等地に大型館を構えるのに対し、イオンシネマは郊外の生活圏に面で広がっています。来場者は映画を観た足でそのまま同じ施設内のスーパーや専門店で買い物をするため、広告接触から購買行動までの距離が非常に短いのが特徴です。
イオンエンターテイメントもこの点を媒体特性として挙げており、映画館来場者は情報感度が高く可処分所得も比較的高い層であること、そして鑑賞後に同施設内で商品購入やサービス利用につながるリーセンシー効果の高い立地であることを訴求しています。
集まる客層は「ファミリー・主婦層・シニア」が中心
- 週末:子ども連れのファミリー層、カップル、友人グループ
- 平日昼間:主婦層、シニア層、大学生
- 平日夜間:仕事帰りの社会人、夫婦
- 長期休暇:ファミリーアニメ作品目当ての親子が集中
チェーンごとの客層の違いをより詳しく比較したい方は、関連記事の日本の映画館興行チェーン全一覧と業界地図もあわせてご覧ください。
イオンシネマは郊外のショッピングセンター併設型を中心に国内最多水準のスクリーン網を持ち、ファミリー・主婦層・シニアが集まる「生活圏メディア」です。
イオンシネマの広告メニュー一覧|スクリーン広告だけではない
「イオンシネマの広告」と聞くと、多くの方が本編前に流れる動画CMをイメージされます。しかし実際には、イオンエンターテイメントは劇場内のさまざまな接点をシアタープロモーションとして広告商品化しています。
| メニュー | 内容 | 向いている目的 |
|---|---|---|
| スクリーン広告(シネアド) | 本編上映前のスクリーンで流す動画CM | 認知獲得・ブランディング・商圏集客 |
| ロビープロモーション | 劇場ロビーでの展示・体験型プロモーション | 商品体験・話題づくり |
| サンプリング | ボックスオフィス(チケット販売窓口)等での試供品配布 | トライアル促進・実売直結 |
| シアターレンタル | 劇場スクリーン・座席を貸切で利用 | 社内イベント・試写会・株主総会 |
| シネマチケット | 映画鑑賞券を販促ツールとして活用 | キャンペーン景品・来店動機付け |
| ドライブインシアター | 屋外での上映イベント | 地域イベント・体験型プロモーション |
このうち、もっとも導入しやすく費用対効果を測りやすいのがスクリーン広告(シネアド)です。以降は、このスクリーン広告に絞って料金の仕組みを解説していきます。サンプリングとの組み合わせなど、複数メニューを掛け合わせた設計も可能です。
スクリーン広告とサンプリングを同じ劇場で同時期に実施すると、「観る前に配って、本編前に想起させる」という二段構えの設計ができます。
イオンシネマの広告はスクリーン広告のほか、ロビー・サンプリング・シアターレンタルなど複数メニューがあり、目的に応じて組み合わせられます。
「イオンシネマの広告は長い」の正体|プレアドとシネアドの違い
検索エンジンでは「イオンシネマ 広告 長い」というキーワードで調べる方が一定数いらっしゃいます。これは観客側から見た感想ですが、広告主にとってはむしろ強みを示すデータです。理由は上映タイミングの構造にあります。
上映タイミングは「プレアド」と「シネアド」の2種類
イオンエンターテイメントは、スクリーン広告の上映タイミングを2つに分けて設計しています。
- プレアド:観客の入替時間である幕間に上映される枠
- シネアド:開演時刻以降、予告編が始まる前に上映される枠
同社が公開している上映タイムラインによれば、入場は開演時刻の10〜15分前から始まり、プレアドがおよそ10分、開演時刻を挟んでシネアドが最大6分、その後に予告編が5〜6分続いて本編開始という流れです。合計すると本編前に20分前後の映像接触時間が確保されている計算になります。
広告主にとって「長い」が意味すること
この構造は、広告主から見れば枠の選択肢が多く、長尺CMも成立するということです。イオンエンターテイメントも媒体特性として長尺CM対応を挙げており、感情に訴えかける「魅せるCM」で深いアプローチが図れるとしています。15秒に収まらないストーリー型の訴求ができるのは、Web動画やテレビCMにはない映画館ならではの利点です。
さらに重要なのが、どのタイミングで何人が席についているかという論点です。同社の参考データでは、開演時刻までの着席率は平均70%(2013年6月調査)とされています。数字自体は調査時点のものですが、開演時刻以降に流れるシネアド枠のほうが、幕間のプレアド枠より視聴環境として安定していることを示す目安になります。
限られた予算でリーチ効率を優先するなら、着席率が高まる開演時刻以降のシネアド枠を軸に設計するのが基本方針です。
イオンシネマの本編前には、プレアド約10分・シネアド最大6分・予告5〜6分という構造があり、広告主にとっては枠の選択肢と長尺対応という強みになります。
全スクリーン上映と作品指定|2つの上映方法の選び方
イオンシネマのスクリーン広告では、上映方法を「全スクリーン上映」か「作品指定」のどちらかから選びます。ここが料金にもっとも大きく影響するポイントです。
| 比較軸 | 全スクリーン上映 | 作品指定 |
|---|---|---|
| 上映範囲 | 指定した劇場で公開中の全作品で上映 | 指定した劇場の指定した作品のみで上映 |
| リーチ | その劇場の来場者をほぼ取りこぼさない | 対象作品の観客に限定される |
| ターゲティング精度 | 広く浅く。属性の絞り込みはしにくい | 作品の客層に合わせて狙い撃ちできる |
| 料金水準の傾向 | 上映本数が多い分、高くなりやすい | 対象を絞る分、抑えやすい |
| 向いている目的 | 商圏内の認知を面で取りたい | 特定ターゲットに絞って効率よく届けたい |
たとえば「新規出店した店舗をその商圏に広く知らせたい」なら全スクリーン上映、「学習塾の受験生向け訴求を、若年層が多いアニメ作品に合わせたい」なら作品指定、という使い分けになります。なお同社は、3D作品において3Dシネアドを上映することも可能としています。
また、一部の映画以外のコンテンツ(ODS、中継など)では上映がない点にも注意が必要です。ライブビューイングなどの特殊上映を含めた設計をしたい場合は、事前に確認しておきましょう。
全スクリーン上映は商圏を面で取る設計、作品指定はターゲットを絞って費用を抑える設計。目的に応じた選択が費用対効果を左右します。
イオンシネマの広告料金はどう決まる?4つの変動要素
「イオンシネマの広告料金は結局いくらなのか」を一言で答えるのは難しく、劇場・時期・条件によって数万円から数百万円まで幅があります。ブラックボックスになりがちなこの部分を、決まり方の構造から整理します。
料金を左右する4つの要素
- 上映方法:全スクリーン上映か、作品指定か
- サイト数(劇場数):1館だけか、エリア一括か、全国一斉か
- 期間:2週・4週などのスポットか、半年・年間などのレギュラーか
- CM尺:15秒/30秒/60秒などの長さ
この4要素の掛け算で料金が決まります。イオンシネマは全国のサイトから1サイト単位でピックアップできるため、「まずは自社の店舗がある商圏の1館だけ、4週間」といったスモールスタートが組みやすいチェーンです。
公開されている媒体資料の料金例
各代理店・各劇場が公開している媒体資料には、以下のような料金例が掲載されています。あくまで特定の条件・特定の劇場における一例であり、御社の条件にそのまま当てはまるものではない点にご留意ください。
| 条件の例 | 掲載されている料金の一例 | 備考 |
|---|---|---|
| 全国・作品指定・15秒・2週間 | 45万円(税別)〜という記載例 | 全国規模の作品指定パッケージの一例 |
| 地方単館・全スクリーン上映・15秒・4週間 | 上映料 36万円台〜38万円台+デジタル関連費 | 1館単位のスポット出稿の一例 |
| 地方単館・作品指定・15秒・4週間 | 上映料 13万円台〜14万円台+デジタル関連費 | 対象を絞ることで上映料が下がる一例 |
| 地方単館・全作品上映・15秒・6か月レギュラー | 月額9万円台という記載例 | 長期契約による月額換算の一例 |
この一覧から読み取れる要点は3つです。第一に、作品指定は全スクリーン上映より上映料を大きく抑えられること。第二に、長期のレギュラー契約は月額換算での単価が下がること。第三に、上映料とは別にデジタル関連費(配信費)が発生することです。
上映料以外に必要になる費用
- DCP変換費:手持ちの動画素材を映画館の上映フォーマットに変換する費用
- デジタル関連費・配信費:劇場へ素材を配信するための費用(劇場数に応じて発生)
- 制作費:CM素材を新規制作する場合の費用(既存のテレビCMやWeb動画を流用すれば不要)
- 考査対応:表現の修正が必要になった場合の再編集費用
総額を抑えるうえで効果が大きいのは、既存の動画素材を活用することです。テレビCMやWeb動画をすでにお持ちであれば、映画館向けに調整するだけで制作費を大幅に圧縮できます。費用構造の全体像は関連記事の映画館広告(シネアド)は実はコスパ最強?で詳しく解説しています。
他チェーンとの料金水準を横並びで比べたい方は、映画館チェーン別シネアド料金比較もあわせてご覧ください。
イオンシネマの広告料金は「上映方法×サイト数×期間×尺」で決まり、上映料に加えてDCP変換費や配信費が必要です。作品指定や長期契約で単価は下げられます。
業種別|イオンシネマのシネアドが効きやすい商材
イオンシネマは「郊外の生活圏 × ファミリー・主婦層 × 買い物動線」という特性を持つため、次のような業種と特に相性が良いメディアです。
- 住宅・不動産:商圏内のファミリー層に、モデルルーム来場を訴求
- 学習塾・予備校・専門学校:保護者と子どもが同時に接触する数少ない媒体
- 自動車ディーラー・車検・整備:車で来場する郊外型来場者と接点が合う
- 生活消費財・食品:鑑賞後に同施設内で購入まで完結するリーセンシー効果
- クリニック・歯科・整骨院:地域の見込み患者に信頼感のある形で認知を取る
- 地方自治体・観光:エリア住民へのシビックプライド訴求や移住促進
- 人材採用:地元で働きたい層へ、企業名と職場イメージを届ける
逆に、都心のビジネスパーソンや感度の高いトレンド層を狙いたい場合は、都市型のTOHOシネマズなど別チェーンのほうが適しているケースもあります。「有名だからイオンシネマ」ではなく、ターゲットの生活動線から逆算するのが、無駄撃ちゼロの出稿設計の基本です。
イオンシネマは住宅・教育・自動車・生活消費財・医療・自治体など、商圏の生活者に届けたい商材と特に相性が良いチェーンです。
イオンシネマへの広告出稿の流れと申込窓口
実際に出稿する場合の流れを5ステップで整理します。
- 目的・ターゲット・予算・商圏の整理:誰にどのエリアで届けたいかを言語化します
- 劇場・上映方法・期間・尺の選定:出稿可能なサイトと空き枠を確認して組み合わせを設計します
- CM素材の準備:新規制作、または既存のテレビCM・Web動画を映画館向けに調整します
- 広告考査・DCP変換・入稿:表現の審査を通し、上映用フォーマットへ変換して入稿します
- 上映開始・効果確認:出稿後に来店数や指名検索の変化などを確認します
リードタイムは劇場や時期によって変わりますが、出稿希望日の1〜2か月前から相談を始めるとスムーズです。特に夏休み・年末年始などの大型作品が集中する時期は、枠が早期に埋まることがあります。
直接申し込むか、代理店を通すか
イオンエンターテイメントは自社サイトに広告に関する問い合わせフォームとセールスグループの連絡先を掲載しており、広告主が直接相談することも可能です。媒体特性をまとめたパンフレットのダウンロードも用意されています。
一方で、代理店を経由するメリットはチェーンをまたいだ比較と最適化ができる点にあります。「イオンシネマ1館とTOHOシネマズ1館ではどちらが効率的か」「同じ予算ならエリアを広げるべきか期間を伸ばすべきか」といった判断は、複数チェーンの枠と料金を横断して見られる立場でないと難しいためです。
フリーザロックエージェントは全国の主要チェーンを横断して取り扱っており、イオンシネマを含めた最適な組み合わせをフラットにご提案できます。
出稿は企画から上映まで5ステップ。1〜2か月前からの相談が安心で、チェーン横断で比較したい場合は代理店経由が有利です。
イオンシネマの広告に関するよくある質問
Q. 1館だけの出稿でも受け付けてもらえますか?
はい。イオンシネマは全国のサイトから1サイト単位で選べる設計になっているため、御社の商圏にある1館だけという出稿も可能です。予算が限られている場合の現実的な第一歩になります。
Q. テレビCMの素材をそのまま流用できますか?
多くの場合、映画館の上映フォーマットへ変換すれば流用できます。ただし画角・音量・文字サイズなど、スクリーン向けに調整したほうが効果が高まる要素があります。制作費を抑えつつ品質を落とさないための調整は代理店にご相談ください。
Q. 15秒と30秒、どちらを選ぶべきですか?
商圏内での認知獲得が目的なら15秒で十分なケースが多く、ブランドストーリーや情緒的な訴求をしたい場合は30秒以上が有効です。映画館は長尺CMが成立する数少ない環境なので、素材があるなら長尺を検討する価値があります。
Q. 効果はどう測ればよいですか?
上映期間中の指名検索数の変化、店舗の来店数、クーポン利用数などを出稿前後で比較する方法が一般的です。事前にどの指標を見るかを決めておくことが重要です。
Q. どのくらいの予算から始められますか?
条件次第ですが、シネアド全体では5万円からスタートできるケースもあります。劇場・期間・上映方法の組み合わせによって大きく変わるため、まずは概算のお見積もりをご依頼ください。
1館単位の出稿、既存素材の流用、長尺の活用など、イオンシネマのシネアドは予算と目的に合わせて柔軟に設計できます。
まとめ:イオンシネマの広告料金は『商圏を1館単位で買える柔軟さ』が魅力
イオンシネマの広告(シネアド)について、要点を振り返ります。
・イオンシネマは郊外のショッピングセンター併設型を中心に国内最多水準のスクリーン網を持ち、ファミリー・主婦層・シニアが集まる生活圏メディア
・広告メニューはスクリーン広告のほか、ロビープロモーション・サンプリング・シアターレンタルなど複数あり、組み合わせも可能
・本編前はプレアド約10分、シネアド最大6分、予告5〜6分という構造で、長尺CMが成立する数少ない環境
・料金は「上映方法×サイト数×期間×尺」で決まり、上映料とは別にDCP変換費・配信費が必要
・全国のサイトから1サイト単位で選べるため、商圏の1館だけというスモールスタートがしやすい
シネアドは、「大企業だけのもの」「うちの商圏では意味がない」と諦めるにはあまりに惜しい、コスパと到達品質を両立した動画広告です。暗闇のクローズドな空間で、巨大スクリーンと大音量によってメッセージが届く強制視認性の高さは、他のどの動画メディアにもない価値です。
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