商品撮影の準備と依頼のポイント|撮影リストの作り方と当日の流れ・確認点

「商品撮影を頼みたいけれど、何を準備すればいいの?」

「撮影当日にあわてないために、事前に決めておくことは?」

結論から申し上げると、商品撮影の出来は「撮影の前の準備」で大きく変わります。どこで使う写真か、何カットが必要か、どんな雰囲気にしたいかを「撮影リスト」にまとめ、商品の状態を整えてから当日を迎えると、撮り直しや追加の費用を減らせます。

この記事では、総合広告代理店フリーザロックエージェントが、商品写真の種類、撮影リストの作り方、商品の準備、当日の流れ、写真を受け取るときの確認点をまとめます。

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商品写真の主な種類

商品写真は、大きく次の3つに分けられます。使う場所によって、必要な写真が変わります。

種類内容主な使い道
切り抜き・白背景白や単色の背景で、商品だけを写すECサイト、カタログ、チラシの商品一覧
イメージ写真小物や背景と組み合わせて、使う場面や雰囲気を伝えるWEBサイトのトップ、広告、SNS、ポスター
使用シーン人が商品を使っている様子を写すLP、SNS広告、パンフレット
ディテール素材、質感、細かい部分を大きく写すECサイトの説明、LPの特長の説明

ECモールに出品する場合は、モールごとに商品画像のルール(背景、文字の入れ方など)が決まっていることがあります。出品先の最新のガイドラインを、撮影の前に確認しておきましょう。

撮影リストを作る

撮影リストは、「何を、どう撮るか」を1カットずつ書いた一覧です。撮影するカメラマンと共有することで、当日の撮り忘れを防げます。

項目書くこと例
商品名・品番どの商品かマグカップ 白・青の2色
使う場所どこに載せる写真かECサイトのメイン画像、Instagram
カットの内容角度、背景、小物、人物の有無正面・斜め45度・真上の3カット、白背景
縦横の比率横長、正方形、縦長ECは正方形、SNSは縦長
文字を入れる余白あとでコピーを載せるか右側にコピー用の余白をあける
参考イメージ雰囲気が近い写真自然光の明るいキッチン

とくに大切なのが「使う場所」と「縦横の比率」です。横長で撮った写真を縦長のSNS投稿に使おうとすると、商品の一部が切れてしまうことがあります。使う場所が複数ある場合は、あとで切り取れるように、商品のまわりに余裕を持たせて撮ってもらいます。

チラシや広告に使う写真では、あとからキャッチコピーを入れる余白が必要です。どこに文字を入れるか、撮影の前にデザインの担当者と相談しておきましょう。

商品の準備

写真では、実物では気にならない小さな傷や汚れも目立ちます。撮影の前に、次の点を確認しましょう。

・撮影用の商品を選ぶ:傷やへこみのない、きれいなものを選びます。予備も用意しておくと安心です。

・ラベルやパッケージを整える:シールのずれ、しわ、ほこりを取ります。

・食品は状態が変わる:料理や生鮮品は、時間がたつと見た目が変わります。撮る順番と、作るタイミングを決めておきます。

・色の違う商品はすべて用意する:色違いやサイズ違いがある場合は、撮影するものをすべてそろえます。

・パッケージの表示を確認する:古いパッケージや、表示が変わる予定の商品を撮らないように注意します。

小物・モデル・場所の手配

小物(スタイリング):イメージ写真では、商品と一緒に置く小物が雰囲気を左右します。だれが用意するかを決めておきます。他社のブランドのロゴが入った小物は、写り込まないようにします。

モデル:人物を撮る場合は、モデルの手配と、写真を使ってよい範囲(媒体、期間、地域など)を事前に決めます。社員に出てもらう場合も、本人の同意を取っておきましょう。

撮影場所:スタジオで撮るか、店舗や実際の使用場所で撮るかを決めます。店舗などで撮る場合は、営業時間との調整や、ほかのお客様が写らない配慮が必要です。

撮影当日の流れ

流れ内容
1. 打ち合わせ撮影リストを見ながら、カットの順番と優先順位を確認する
2. セッティング照明、背景、小物を準備する
3. テスト撮影最初の1カットで、明るさ、色、角度を確認する
4. 本番の撮影リストの順に撮る。画面で確認しながら進める
5. 撮り漏れの確認最後にリストを見直し、撮り忘れがないかを確かめる

当日は、確認する人が現場にいることが大切です。その場で画面を見て、商品の色や見え方を確認できれば、あとからの撮り直しを防げます。確認する人が多すぎると判断が遅れるため、決める人を1人にしぼっておきましょう。

写真を受け取るときの確認点

・レタッチ(写真の修正)の範囲:ほこりの除去、色の調整、背景の切り抜きなど、どこまで修正するかを決めます。

・実物との違いがないか:修正しすぎて、実物と色や形が違って見えると、購入した人の不満につながります。商品の内容や品質を、実際よりよく見せる表示は、景品表示法の問題になるおそれもあります。

・データの形式とサイズ:WEB用と印刷用で、必要な画像の大きさが違います。両方の用途がある場合は、それぞれのデータを受け取ります。

・写真を使える範囲:写真の権利の扱いや、使える媒体・期間を契約で確認します。モデルが写っている写真は、モデルとの契約の範囲も確認します。

撮影を依頼するときに伝えること

撮影を頼むときは、次の情報を伝えると、見積もりと当日の進行が正確になります。

伝えること理由
商品の数とカット数撮影にかかる時間と、必要な人数が決まる
商品の大きさ・素材光を反射するもの、透明なもの、大きなものは、照明や機材が変わる
撮影場所の希望スタジオか、店舗や屋外か
モデル・小物の有無手配する人と費用が変わる
使う場所必要な画像の大きさ、比率、修正の範囲が決まる
納品の希望日修正の作業時間を見込む

ガラスや金属など、光を反射する商品は、写り込みを防ぐ工夫が必要です。こうした商品がある場合は、事前に伝えておきましょう。

よくある質問

Q. スマートフォンで撮った写真ではだめですか?

A. SNSの日々の投稿など、用途によってはスマートフォンでも十分な場合があります。一方で、印刷物や広告のメインの写真は、照明や機材の差が出やすいため、プロに頼む価値があります。

Q. 撮影した写真は、ほかの用途にも使えますか?

A. 契約で決めた範囲によります。あとで使い道が増えそうな場合は、最初の契約で使える範囲を広めに決めておくと安心です。

まとめ:撮影リストが成功のカギ

・商品写真には、白背景、イメージ、使用シーン、ディテールなどの種類がある

・使う場所、カットの内容、縦横の比率、文字の余白を撮影リストにまとめる

・撮影用の商品はきれいなものを選び、小物・モデル・場所の手配を決めておく

・受け取るときは、修正の範囲、実物との違い、データ形式、使える範囲を確認する

撮影を含む制作費の目安は広告クリエイティブ制作の費用相場、肖像権や素材の権利は広告の表現で注意したい法律と権利をご覧ください。

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