「SNSに投稿しているけれど、画像が流し見されてしまう」
「SNS用の画像は、どんなことに気をつけて作ればいいの?」
結論から申し上げると、SNSの画像は「指でスクロールされる一瞬で、何の投稿かが伝わるか」が勝負です。伝えることを1つにしぼり、スマートフォンの小さな画面でも読める文字の量と大きさにし、アカウント全体で見た目をそろえることが基本です。広告として出す場合は、さらに媒体ごとの規定と、成果の数字を見ながらの改善が欠かせません。
この記事では、総合広告代理店フリーザロックエージェントが、SNS画像の役割、目にとまるデザインのコツ、シリーズで見た目をそろえる方法、広告として出すときの注意点をまとめます。
SNSは多くの人が使う身近なメディア
総務省「令和7年通信利用動向調査」(2026年5月公表)によると、インターネットの利用目的のうち「SNS(無料通話機能を含む)の利用」は82.3%で、もっとも高い項目でした。13〜49歳の各年代では、とくに高い割合です。
多くの人が毎日SNSを見ている一方で、タイムラインにはたくさんの投稿が流れてきます。その中で手を止めてもらうには、画像のデザインが大きな役割を持ちます。
SNS画像の2つの役割
| 種類 | 役割 | デザインで大切なこと |
|---|---|---|
| 通常の投稿 | フォローしている人に、情報や世界観を届ける | アカウント全体で見た目をそろえる。保存や共有したくなる内容にする |
| SNS広告 | まだフォローしていない人に届け、クリックや申し込みにつなげる | 一目で何の広告かわかるようにする。媒体の規定を守る |
目にとまるデザインの5つのコツ
1. 伝えることは1枚に1つ。商品の特長、価格、キャンペーン、会社の紹介をすべて1枚に入れると、何も伝わりません。1枚で伝えることを1つに決めます。伝えたいことが多い場合は、複数枚の画像を横にスワイプして見せる形式(カルーセル)を使います。
2. 文字は少なく、大きく。SNSはスマートフォンで見る人が多いメディアです。パソコンの画面で作ると、文字が小さくなりがちです。作ったら、必ずスマートフォンの実機で、どのくらいの大きさで見えるかを確かめます。
3. 最初の1枚で手を止めてもらう。カルーセルでは、1枚目で興味を持ってもらえないと、2枚目以降は見られません。1枚目には、読む人の悩みや、続きが気になる問いかけを置きます。
4. 人の顔や手を入れる。商品だけの写真より、人が使っている様子があると、自分ごととして想像しやすくなります。人物を使う場合は、本人の同意と、使ってよい範囲を確認しておきます。
5. 背景と文字の色の差をはっきりさせる。写真の上に文字を載せると、読みにくくなることがあります。文字の下に帯を敷く、写真を少し暗くするなどして、文字をはっきり見せます。
シリーズで見た目をそろえる
SNSでは、プロフィールを開いたときに、過去の投稿が一覧で並びます。投稿ごとに色や文字の使い方がばらばらだと、アカウントの印象が残りません。
| そろえること | 決め方の例 |
|---|---|
| 色 | メインの色とサブの色を2〜3色に決める |
| 文字(フォント) | 見出しと本文で使うフォントを決める |
| レイアウト | タイトルの位置、ロゴの位置、余白を決める |
| 写真の雰囲気 | 明るさ、色味、撮り方をそろえる |
| 投稿の種類 | 「お知らせ」「使い方」「お客様の声」など、種類ごとにひな形を作る |
投稿の種類ごとにテンプレート(ひな形)を作っておくと、社内で投稿を作る人が変わっても、見た目がそろいます。作業の時間も短くなります。
サイズは各SNSの公式ヘルプで確認する
SNSの画像は、媒体や投稿の形式(フィード、ストーリーズ、リールなど)によって、表示される縦横の比率が違います。また、仕様は変わることがあります。制作の前に、各SNSの公式ヘルプや広告ガイドで、最新の推奨サイズと縦横比を確認しましょう。
複数のSNSに同じ画像を使う場合は、比率の違いで端が切れることがあります。大切な文字やロゴを画像の中央寄りに置き、端に余裕を持たせておくと、切れるのを防げます。
広告として出すときの注意点
媒体の広告ポリシーを守る。SNS広告には、各媒体の審査があります。表現によっては、配信が止まることがあります。事前に広告ポリシーを確認します。
表現のルールを守る。「必ずやせる」「日本一」など、根拠のない表現や、実際よりよく見せる表現は、景品表示法の問題になるおそれがあります。化粧品や健康食品などでは、薬機法の規制もあります。
広告であることをわかるようにする。インフルエンサーに依頼して投稿してもらう場合など、広告であることを隠した表示(ステルスマーケティング)は、2023年10月1日から景品表示法の不当表示として規制されています(消費者庁)。
複数の案で比べる。画像やコピーを変えた複数の案を出し、クリックされた割合や、申し込みの数を比べます。反応のよい案を残し、悪い案を入れ替えていきます。
飛び先とそろえる。広告をクリックした先のページ(LP)と、画像の色や言葉がずれていると、読む人が迷います。広告とLPは、セットで考えます。
数字を見て改善する
SNSでは、投稿ごとに数字を確認できます。通常の投稿では「保存」「共有」「プロフィールへのアクセス」、広告では「クリックされた割合」「申し込みの数」などを見ます。数字のよい投稿と悪い投稿を並べて、画像の違いを比べると、次の改善のヒントが見つかります。
よくある質問
Q. 毎回デザインを外に頼むと、費用がかかりませんか?
A. 投稿の種類ごとのテンプレートを作ってもらい、日々の投稿は社内で文字や写真を差し替える方法があります。広告など成果を左右する画像だけを外に頼む、という分け方もできます。
Q. 写真とイラスト、どちらがよいですか?
A. 商品や店舗の実物を見せたい場合は写真、考え方や手順を説明したい場合はイラストや図が向いています。アカウントの目的に合わせて、使い分けます。
Q. 文字を入れない画像のほうがよいですか?
A. 一概には言えません。写真だけで伝わる場合は文字を減らし、説明が必要な場合は短い言葉を添えます。複数の案を出して、反応を比べるのが確実です。
まとめ:一瞬で伝わる画像を、そろえて続ける
・SNSの利用は、インターネットの利用目的でもっとも高い82.3%(総務省、2026年5月公表)
・伝えることは1枚に1つ、文字は少なく大きく、スマートフォンで確かめる
・色、フォント、レイアウトをそろえ、投稿の種類ごとにテンプレートを作る
・広告では、媒体のポリシーと表現のルールを守り、複数の案を比べて改善する
バナーのサイズとA/Bテストの進め方は成果が出るLP・バナーの作り方、表現の注意点は広告の表現で注意したい法律と権利をご覧ください。


