ロゴの作り方と依頼のポイント|伝えること・案の選び方・納品データ

「ロゴを作りたいけれど、デザイナーに何を伝えればいいの?」

「できあがったロゴで失敗しないために、何に気をつければいいの?」

結論から申し上げると、ロゴづくりで大切なのは「会社やサービスが何を大切にしているか」を言葉にしてから依頼することです。見た目の好みだけで決めると、あとで「なぜこの形なのか」を説明できず、長く使えないロゴになりがちです。さらに、似たロゴがないかの確認、使う場面での見え方の確認、納品データの形式まで決めておくと安心です。

この記事では、総合広告代理店フリーザロックエージェントが、ロゴができるまでの流れ、依頼する前に整理したいこと、案の選び方、納品で受け取るデータをまとめます。

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ロゴの種類

ロゴには、いくつかの形があります。会社名の長さや、使う場面によって向き不向きがあります。

種類内容向いている場合
ロゴタイプ会社名やサービス名の文字をデザインしたもの名前を覚えてもらいたい場合
シンボルマーク図形や絵だけのマークアイコンや小さなスペースで使うことが多い場合
組み合わせシンボルマークとロゴタイプを組み合わせたもの名前とマークの両方を印象づけたい場合

組み合わせのロゴを作る場合は、横に並べた形、縦に積んだ形、マークだけの形など、使う場所に合わせた複数のパターンを用意しておくと便利です。

ロゴができるまでの流れ

ステップ内容
1. ヒアリング会社やサービスの考え方、届けたい人、使う場面を整理する
2. コンセプトづくりロゴで表したいことを、短い言葉にまとめる
3. 案の提出コンセプトにもとづいて、複数の案を出す
4. 選定・修正案をしぼり、形や色を整える
5. 確認似たロゴがないか、使う場面できれいに見えるかを確かめる
6. 納品用途別のデータと、使い方のルールを受け取る

依頼する前に整理したいこと

デザイナーに伝える情報が多いほど、案のずれが少なくなります。次の項目を、社内で話し合ってまとめておきましょう。

・会社やサービスが大切にしていること:「誠実」「挑戦」「やさしさ」など、キーワードを3つ程度にしぼります。

・届けたい人:法人か個人か、年代、どんな悩みを持つ人かを伝えます。

・使う場面:看板、名刺、WEBサイト、SNSのアイコン、商品のパッケージ、制服など。小さく使うことが多いか、大きく使うことが多いかでデザインが変わります。

・避けたいイメージ:「かたすぎる印象は避けたい」「同業他社に多い青は避けたい」など、避けたいことも伝えます。

・参考にしたいデザイン:好きなロゴや雰囲気を例として見せると、方向性が伝わりやすくなります。ただし、そのまま似せることはできません。

・決める人:最終的にだれが決めるかを決めておきます。

案を選ぶときの5つの確認ポイント

案を見るときは、「好きか嫌いか」だけで判断しないことが大切です。次の点を確かめましょう。

確認ポイント確かめ方
小さくしても読めるか名刺やSNSのアイコンの大きさに縮めて見る
白黒でも成り立つかモノクロのコピーやFAX、はんこ風の使い方を想定して確かめる
背景が変わっても見えるか白い背景、黒い背景、写真の上に置いて見る
コンセプトと合っているか最初に決めたキーワードを表しているか、説明できるか
長く使えるか流行に寄りすぎていないか。数年後も違和感がないか

社内で意見が分かれた場合は、最初に決めたコンセプトと届けたい人に立ち返って判断します。

似たロゴがないかを確認する

ロゴを決める前に、似たロゴや同じ名前が、商標として登録されていないかを確認します。他社の登録商標と似たロゴを使うと、使用の中止を求められるおそれがあります。

商標の登録状況は、特許庁の「特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)」で調べられます。文字の商標だけでなく、図形の商標も検索できます。ただし、似ているかどうかの判断は専門的です。商標登録を考える場合は、弁理士などの専門家に相談するのが一般的です。

また、ロゴに使うフォント(書体)にも利用の条件があります。市販のフォントをロゴに使う場合は、そのフォントのライセンスでロゴへの使用や商標登録が認められているかを確認します。

納品で受け取るデータ

ロゴは、WEB、印刷、看板など、さまざまな場所で使います。用途に合わせたデータを受け取っておきましょう。

データ特徴主な用途
AI・EPS・SVGなど(ベクター形式)拡大しても画質が落ちない印刷物、看板、WEB
PNG背景を透明にできるWEBサイト、資料、SNS
JPG多くの環境で開ける。背景は透明にできないメール、簡単な資料
PDF多くの環境で確認できる確認用、印刷会社への共有

色についても、印刷用(CMYK)とWEB用(RGB)の両方の指定を受け取ります。印刷と画面では色の表し方が違うため、同じ色に見えるよう、それぞれの数値を決めておく必要があります。

あわせて、ロゴのまわりに空けるスペース、最小のサイズ、やってはいけない使い方(変形、色の変更など)をまとめたルールも受け取ると、社内やほかの制作会社でも正しく使えます。

権利の扱いを決めておく

ロゴのデザインの権利(著作権など)をどう扱うかは、契約で決めます。ロゴは長く、さまざまな場所で使うものです。依頼の段階で、納品後の権利の扱いと、使える範囲を確認しておきましょう。

ロゴを変えるときに考えたいこと

すでにあるロゴを新しくする場合は、新しく作るときとは別の準備が必要です。

・変える理由をはっきりさせる:「古く見える」「事業の内容が変わった」「小さく使うと読めない」など、変える理由を言葉にします。理由によって、全面的に作り直すか、今のロゴを整える(リデザイン)かが変わります。

・今のロゴの良さを残すか決める:長く使ってきたロゴには、取引先やお客様の記憶があります。色や形の一部を残すと、変わったあとも同じ会社だと気づいてもらいやすくなります。

・差し替える場所を洗い出す:看板、名刺、封筒、WEBサイト、SNS、制服、車両、商品のパッケージなど、ロゴを使っている場所をすべて書き出します。差し替えの費用と時期を、あらかじめ見込んでおきましょう。

・切り替えの時期を決める:すべてを一度に変えるのはむずかしいため、どの順番で切り替えるかを決め、お知らせの方法も考えます。

よくある質問

Q. 案はいくつくらい出してもらえますか?

A. 案の数や修正の回数は、制作会社や見積もりの内容によって違います。依頼の段階で、案の数と修正の回数を確認しておきましょう。

Q. 社内で意見がまとまらないときは?

A. 最初に決めたコンセプトと届けたい人を基準に、案を比べます。届けたい人に近い社員や取引先に見てもらい、印象を聞くのも1つの方法です。

まとめ:言葉にしてから、形にする

・ロゴにはロゴタイプ、シンボルマーク、組み合わせの種類がある

・依頼の前に、大切にしていること、届けたい人、使う場面を言葉にする

・案は、小さくしても読めるか、白黒でも成り立つかなどで確かめる

・似たロゴがないかを確認し、用途別のデータ、使い方のルール、権利の扱いまで決める

ロゴを含む制作費の目安は広告クリエイティブ制作の費用相場、商標や著作権の基本は広告の表現で注意したい法律と権利をご覧ください。

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