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「上映開始時刻に入れば間に合う?そもそも、あの広告はいつ・誰が流しているの?」
結論から申し上げると、大手シネコンでは上映開始時刻(開演時刻)から本編まで、企業CMと予告編を合わせておおむね10分前後かかるのが一般的です。さらに開演前の入場時間にも「幕間(まくあい)」と呼ばれる広告枠があり、実は映画館の広告は1本の流れではなく、性格の異なる複数の枠でできています。
この記事では、総合広告代理店フリーザロックエージェントが、本編前の広告と予告の時間の目安、上映開始から本編までの4つの枠の違い、そして広告主がどの枠を選ぶべきかを、プロの視点で徹底解説します。
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映画館の広告は何分?本編前の広告と予告の時間の目安
映画館のチケットや上映スケジュールに書かれている時刻は、多くの場合「本編の開始時刻」ではなく「上映開始時刻(開演時刻)」です。この時刻になると場内が暗くなり、企業CMや予告編が順に流れ、そのあとに本編が始まります。
イオンシネマが公開している広告媒体資料では、上映の流れが次のように示されています。開演時刻の10〜15分前に入場が始まり、入場中に約10分の「プレアド」、開演時刻のあとに最大6分の「シネアド」、続いて5〜6分の予告編、そして本編という順番です。
| タイミング | 流れる内容 | 時間の目安(イオンシネマ公表資料) |
|---|---|---|
| 開演の10〜15分前〜開演時刻 | プレアド(幕間の広告) | 約10分 |
| 開演時刻〜 | シネアド(企業CMなど) | 最大6分 |
| シネアドの後 | 予告編 | 5〜6分 |
| 予告編の後 | 本編 | — |
つまり、このモデルでは開演時刻から本編開始までは最大でおよそ12分です。チェーンや劇場、作品、曜日によって実際の長さは前後しますが、「上映開始時刻から本編まで10分前後」というのが観客側から見た一般的な感覚と言えます。
観客の立場では「本編前の広告は長い」と感じやすい一方、広告主の立場では「数分間、スマホも操作できない暗闇で、巨大スクリーンに集中している観客」にCMを届けられる時間でもあります。
本編前の広告と予告は、開演時刻からおおむね10分前後。さらに開演前の入場時間にも約10分の広告枠があります。
上映開始から本編までの流れ|映画館の広告は4つの枠に分かれる

映画館の広告を出稿する側から見ると、本編前の時間は大きく4つの枠に分かれます。呼び方はチェーンによって異なりますが、構造はほぼ共通です。
1. 幕間(まくあい)CM/プレアド:入場中〜開演時刻まで
前の回のお客さまが退場し、次の回のお客さまが入場してくる「入れ替え時間」に流れる広告です。場内は明るく、観客は席を探したり飲食物を準備したりしている最中のため、着席していない人も多いのが特徴です。イオンシネマの資料では、開演時刻までの着席率は平均70%(2013年調査)とされています。
2. シネアド:開演時刻〜予告編の前まで
開演時刻を過ぎ、場内が暗くなってから流れる企業CMの枠です。一般的に「シネアド(映画館広告)」と呼ばれるのはこの枠で、ほぼ全員が着席し、スクリーンに意識が向いた状態で視聴されます。
3. 予告編:シネアドの後〜本編の前まで
これから公開される映画の予告編が流れる枠です。予告編は配給会社と劇場の間で編成されるもので、一般企業が広告として購入する枠ではありません。
4. 本編直前枠:予告編の後、本編が始まる直前
チェーンによっては、本編が始まる直前の位置に、同時期1社限定などの特別な広告枠を設けています。観客の集中度が最も高まるタイミングで、プレミアム枠として扱われることが多い枠です。
本編前の時間は「幕間」「シネアド」「予告編」「本編直前」の4つに分かれ、広告主が購入できるのは主に幕間・シネアド・本編直前の3つです。
チェーン別|本編前の広告枠と時間の公表情報
大手シネコン各社は、広告主向けの媒体資料で枠の位置や長さを公表しています。代表的なチェーンの公表内容を整理すると次のとおりです(いずれも各社の公表資料をもとにした目安で、劇場・時期により変わります)。
| チェーン | 開演前(幕間)の枠 | 開演後の枠 | 公表されている時間の目安 |
|---|---|---|---|
| イオンシネマ | プレアド | シネアド | プレアド約10分/シネアド最大6分/予告5〜6分 |
| MOVIX(松竹マルチプレックスシアターズ) | 幕間CM・幕間プライムCM | シネアド | 幕間CMは開演前5分枠、幕間プライムCMは開演直前1分枠、シネアドはハーフライト点灯後3分枠 |
| 109シネマズ | 幕間 | シネアド・本編直前シネアド | 幕間は入場開始〜開演の約10分、シネアドは暗転後・予告編前の最大5分 |
| ユナイテッド・シネマ | 幕間アド | シネアド | 幕間アドは全作品で上映、シネアドは作品指定も可能 |
| TOHOシネマズ | — | シネアド | 広告枠の詳細・料金は個別問い合わせ |
表を見ると、どのチェーンも「開演前の幕間」と「開演後のシネアド」の二層構造になっていることがわかります。開演後のシネアド枠は数分間に限られており、その数分間に複数社のCMが順番に上映される仕組みです。
チェーンごとの詳しいメニューや出稿方法は、フリーザロックエージェントの各チェーン別ガイドでも解説しています。
各チェーンとも「幕間」と「シネアド」の二層構造。開演後の枠は数分間しかなく、限られた枠を複数社で分け合っています。
広告主から見た「何分」の意味|枠ごとの視聴環境を比較

「映画館の広告は何分?」という疑問は、広告主にとっては「どの時間帯に流すと、何人に、どれだけ集中して見てもらえるか」という問いに置き換わります。枠ごとの視聴環境を比べると次のようになります。
| 比較項目 | 幕間CM/プレアド | シネアド | 本編直前枠 |
|---|---|---|---|
| 場内の明るさ | 明るい(入場中) | 暗転後 | 暗転後 |
| 着席状況 | 入場途中の人も多い | ほぼ全員が着席 | 全員が着席 |
| 集中度 | 中 | 高い | 最も高い |
| 上映方法 | 全スクリーン上映が中心 | 全スクリーン・作品指定を選べることが多い | 同時期1社限定などの特別枠が多い |
| 向いている目的 | 回数を稼ぐ・長期の認知 | ターゲットを絞った認知・想起 | インパクト重視の新商品発表など |
シネアドの最大の価値は、ながら見できない暗闇のクローズドな空間で、巨大スクリーンと大音量のCMを届けられる点です。テレビやWeb動画のようにスキップされたり、別の画面を見られたりすることがないため、「強制視認性」の高い動画広告と言われています。
一方で、幕間枠は場内が明るく着席率も下がるため、同じ15秒でも「見られ方」が異なります。その分、全スクリーンで長期間流せるなど、接触回数を積み上げやすいメリットがあります。
同じ「本編前の広告」でも、幕間とシネアドでは視聴環境が大きく違います。目的に合わせて枠を選ぶことが成果を左右します。
映画館の広告の尺は何秒?15秒・30秒・60秒の考え方
「何分」と並んでよく聞かれるのが、1本あたりのCMの長さ(尺)です。シネアドは15秒を基本単位とし、30秒・60秒といった長尺にも対応しているチェーンが一般的です。イオンシネマの公表資料でも「長尺CMに対応」と明記されています。
| 尺 | 特徴 | 向いている内容 |
|---|---|---|
| 15秒 | 最も一般的な単位。テレビCM素材を流用しやすい | ブランド名・商品名の認知、店舗の場所告知 |
| 30秒 | ストーリーや商品説明を入れられる | 新商品・サービスの特徴説明 |
| 60秒以上 | 映画館ならではの長尺表現が可能 | ブランドムービー、採用・観光PRなど感情に訴える内容 |
テレビCMでは15秒が主流ですが、映画館では観客が席を立たずに最後まで視聴するため、長尺でもメッセージが届きやすいのが特徴です。上映料金は尺に応じて変わるため、伝えたい内容と予算のバランスで決めるのがおすすめです。
費用の仕組みについては、シネアドの料金を解説した記事もあわせてご覧ください。シネアドは劇場や期間を絞れば5万円からのスモールスタートも検討できる媒体です。
シネアドは15秒が基本。観客が最後まで見てくれる環境なので、30秒・60秒の長尺も効果的に使えます。
本編前の広告で成果を出すための枠の選び方

限られた数分間の枠を最大限に活かすには、次の順番で検討するのが効率的です。
- 目的を決める:認知の拡大か、特定ターゲットへの訴求か、来店促進か
- 枠を選ぶ:集中度を重視するならシネアド、接触回数を重視するなら幕間、インパクト重視なら本編直前枠
- 上映方法を選ぶ:全スクリーン上映で広く届けるか、作品指定でターゲットを絞るか
- 劇場とエリアを選ぶ:商圏内の劇場に絞れば無駄撃ちゼロに近い配信が可能
- 尺と期間を決める:伝える情報量と予算から15秒・30秒・60秒と上映週数を決定
特に作品指定は、観客層がある程度読める点がメリットです。例えばファミリー向けアニメ作品なら子育て世帯、恋愛映画なら若年層の女性というように、作品をフィルターにしてターゲットを絞り込めます。
「何分の枠に、どの作品で、何秒のCMを流すか」を設計することが、映画館広告の成果を左右します。
目的→枠→上映方法→劇場→尺と期間の順に決めると、本編前の限られた時間を無駄なく活用できます。
映画館の広告の時間に関するよくある質問
Q. 上映開始時刻ちょうどに入場しても本編に間に合いますか?
多くのシネコンでは開演時刻のあとにシネアドと予告編が流れるため、本編までに10分前後の余裕があるのが一般的です。ただし作品や劇場によって異なるため、正確な時間は各劇場にご確認ください。
Q. 本編前の広告はすべての作品で流れますか?
全スクリーン上映の広告は基本的にすべての作品で流れますが、映画以外のコンテンツ(ライブビューイングなど)では上映されない場合があります。作品指定の広告は、指定した作品の上映回のみで流れます。
Q. 1本のCMは1日に何回くらい上映されますか?
上映回数は劇場のスクリーン数と1スクリーンあたりの1日の上映回数で決まります。全スクリーン上映であれば、スクリーン数が多い劇場ほど1日の上映回数が増えます。具体的な回数は出稿条件によって変わるため、見積もり時にシミュレーションするのが確実です。
Q. 本編前の広告枠は誰でも出稿できますか?
業種や内容による審査はありますが、大企業だけでなく中小企業や自治体、店舗なども出稿できます。1劇場・短期間からの出稿にも対応しているチェーンが多くあります。
本編前の広告の長さや上映回数は劇場・条件により変わります。出稿を検討する際は、見積もり段階で具体的にシミュレーションしましょう。
まとめ:映画館の広告は『数分間で、最も集中して見られる動画広告』
映画館の本編前の広告は、開演前の幕間(約10分)と、開演後のシネアド・予告編(合わせて10分前後)で構成されるのが一般的です。
広告主が購入できる枠は、主に「幕間CM」「シネアド」「本編直前枠」の3つ。それぞれ視聴環境が異なります。
暗転後のシネアド枠は、ほぼ全員が着席しスクリーンに集中している、強制視認性の高い時間帯です。
尺は15秒が基本ですが、最後まで見てもらえる環境を活かした30秒・60秒の長尺も効果的です。
シネアドは、「中小企業だから無理」「ニッチな商材だから合わない」と諦めるにはあまりに惜しい、コスパと到達品質を両立した動画広告です。
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