テレビCMとは?基本的な内容をこれで網羅!

テレビCMについて、これまで実施したことがなく予備知識が一切無い方、なんとなく知っているけど体系的に改めてインプットしたい方など多くの方にとって、これさえ読んでもらえたら基礎はバッチリ!という内容をまとめています。

民放テレビ局のネットワーク

■系列(ネットワーク)

民放テレビ局の各局はサービスエリアが一定区域に限られており、各局が「系列」と呼ばれるネットワークをつくることで、番組を全国に放送することができます。民放のネットワークは以下の5つとなります。 

民放テレビ局のネットワーク・日本テレビ系列:30局・テレビ朝日系列:26局・TBS系列:28局・フジテレビ系列:28局・テレビ東京系列:6局

■キー局と準キー局

キー局はネットワークの中心となる放送局で、関東の5局(日本テレビ、テレビ朝日、TBSテレビ、フジテレビ、テレビ東京)となります。一方で準キー局は名前の通り、キー局に準ずる立場となっており、関西の5局(読売テレビ、朝日放送、MBS毎日放送、関西テレビ、テレビ大阪)となります。

テレビ番組の種類

CMが流れる番組には細かく様々な種類があります。ここでは代表的な例を紹介していきます。

■ネット番組/ローカル番組

主にキー局が制作し、各系列局で放送される番組を「ネット番組(ネットワーク番組)」といいます。それに対して、各局が独自に番組を制作して、その地区で放送するのが「ローカル番組」です。

■レギュラー番組/単発番組

一般的に2クール(6か月間)継続して放送される番組を「レギュラー番組」といいます。一方で1回から数回のみの放送の番組を「単発番組」と呼んでいます。単発番組の例としてはスポーツの試合中継のものや年末年始の時期のみに放送する特番など不定期な番組です。

■ミニ番組

2つの番組の間で放送され、番組の時間がおよそ5分程度の番組を「ミニ番組」といいます。テレビ局のインフォメーションや、天気予報、ニュースなど内容は様々ですが、広告的な観点では広告主の1社提供になるケースが多く、番組内容と企業イメージが直接結びつきやすいという特長があります。

■通販番組

番組の中で商品を紹介し、視聴者に商品の購入を促す内容の番組を通販番組(テレビショッピング)といいます。60秒や120秒のCM枠で放送するものや、番組枠全てが通販番組になっているものもあります。

番組編成と番組フォーマット

■番組編成

テレビ局が放送する番組とその放送時間などを決めることを「編成」といいます。大規模に番組編成を変えることを「改編」と呼んでいます。通常、編成は2クール(6か月)が基本となっていて、4月と10月に大きな変更(改編期)があります。CMについてもこの改編期に合わせてバイイングを行っていきます。

■番組フォーマット

番組の本編やCMが放送されるタイミング・長さを表すのが「番組フォーマット」です。下の図で色付けしたものが広告やCMが流れるポイントになります。

1つ1つの用語について解説していきます。

■SB(ステーションブレイク)

「ステブレ」ともよばれ、2つの番組の間に設定されるスポットCMです。

■CC(カウキャッチャー)

番組が始まる直前(提供クレジットの前)に流れるタイムCMです。

■提供クレジット

「ご覧のスポンサーの提供でお送りします。(しました)」のナレーションに合わせて企業名や商品名の告知をすることができます。番組の提供秒数(何秒分のCMを買ったか)によって、提供表示の内容(表示・アナウンス)が変わってきます。

■HH(ヒッチハイク)

番組終了直後(提供クレジットの表示後)に流れるタイムCMです。

テレビCMの種類(タイムCMとスポットCM)

テレビCMには「タイムCM」と「スポットCM」の2種類があります。
タイムCMは、番組内のCM枠で放送される番組提供スポンサーのCMです。番組の前後にある「提供クレジット」で企業名や商品名の告知を行うのが一般的となっています。
スポットCMは、番組とは無関係にテレビ局側が決めた時間帯(枠)に放送されるCMです。番組と番組の間(SB「ステーションブレイク」)で流れたり、番組内であってもタイムCMではない設定をされた枠(PT「パーティシペーション」)で流れたりします。

■タイムCM実施期間:原則2クール(26週)CM秒数:原則30秒以上(30秒単位)放送時間帯:提供する番組に応じる提供表示:アリ料金:各番組、枠毎に異なるバイイング先:ネット番組→発局       ローカル番組→各局■スポットCM実施期間:自由CM秒数:15秒(30秒以上も可)放送時間帯:自由に時間取りを設定提供表示:ナシ料金:時間帯や実施月によって変動バイイング先:各局

タイムCM・スポットCMのメリット

■タイムCMのメリット

・同系統の視聴者に継続してCM訴求ができるので、ターゲットに対する「刷り込み」が得意。
・提供につくことで、番組のイメージを企業や商品のイメージに反映させることができる。
・競合企業を排除することができる。(番組によっては競合排除に対して調整が入る場合があります)
・提供クレジットの表示ができる。

■スポットCMのメリット

・放送エリア、期間、ターゲット(時間帯)など柔軟なプランニングが得意。
・CM量が自由に設定できるため、即効性あるキャンペーンなどにも活用できる。

考査について

何十万人もの人が視聴するテレビCMの効果・影響力は絶大です。そのため、実際にCMを行う際には「考査(こうさ)」とよばれる、企業やCMの内容に対する審査があります。

■業態考査

業種や事業内容に対する審査となります。内容によっては放送できる範囲に制限がでてきたり、そもそも放送自体が認められないといったケースもあります。謄本や会社概要など関係する書類を提出する必要があります。

■CM考査

CMの内容が第三機関やテレビ局が定める内容に適しているかどうかをチェックします。CMの内容次第ですが、基本的にはCM内容を示した「絵コンテ」や実際のCMデータを提出し考査を行います。

CMの料金について

実際に放送するとしたら、CMの金額はいくらかかるのでしょうか。結論としては「ケースバイケース」というしかなく、様々な要因で金額が変動していきます。エリアや放送局、番組や放送する時間帯、CM秒数などなどです。たとえば、地方エリアであれば15秒CM1回あたり数万円から実施できる局もありますので、弊社にご連絡いただけたら全国各局のプランをご提案させていただきます!

実施までのスケジュール

状況によりけりですが、初めてのテレビCMだと想定した場合、CMOAまで約3か月ほど時間をいただけると安心だと思います。CM制作や考査など様々作業が発生いたしますが、信頼できる広告会社にまるっとお任せしてしまって問題ないです。

■OA3か月前:放送エリアなど実施内容の決定&CM制作スタート

■OA2か月前:各局の考査(業態考査&CM考査)

■考査終了次第:広告枠バイイング(テレビ局へ正式発注)

■OA2週間前:CM完成

■OA1週間前:CM素材の入稿

まとめ

いかがでしたでしょうか。テレビCMの基本的な内容について解説してきました。

フリーザロックエージェント株式会社では、全国のテレビ局で広告実施が可能で、ご希望に合わせた最適なプランの設計、さらに広告用の動画の制作までまとめて対応できますので、ご興味ある方はお気軽にお問い合わせください!

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