TVer広告とは?特徴や配信内容など基本を解説

2015年のサービス開始から現在まで、テレビCMや番組でも沢山露出されてきたので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。そんなTVerではもちろん広告を出すことができますので、徹底解説いたします!

TVerとは?

日本国内の主要民放テレビ局がまるっと1つになった新しいプラットフォームです。人気のドラマやバラエティなど好きな番組650番組以上好きな時間に、すべて無料で視聴することができる、テレビ好きには夢のようなサービスです。2022年4月からはリアルタイム配信がスタートし、リアルタイムで番組を視聴できるようになりました。デバイスは「スマートフォン」「タブレット」「PC」「コネクテッドTV」であらゆるシーンに対応しています。

■アプリダウンロード数

6,000万DL突破。(2023年4月時点)数カ月間で500万DLのハイペースで伸びています。

■月間再生数

3.2億回突破。(2023年3月)昨年同月比の130%近い数値です。

■MUB

2,700万突破。

参照:【TVer】2023年3月動画再生数が初の3億回/月を突破!/累計アプリダウンロード数6000万達成!

ユーザー属性

ユーザーのエリアについては日本の人口動態に近く、関東35%程、近畿20%程、中部15%程、九州10%程といった分布になっています。年齢性別については、日本の人口構成比と比べて、F1層とF2層が非常に多く、全体の30%以上を占めています。ドラマの見逃し配信(視聴)の需要から、女性層が多いのかもしれませんね。
・男女15歳~19歳 :8.7%
・男性20歳~34歳:13.9%
・男性35歳~49歳:17.2%
・男性50歳~64歳:13%
・女性20歳~34歳:13.1%
・女性35歳~49歳:19.1%
・女性50歳~64歳:15.1%
※ビデオリサーチ調べ

TVer広告の特徴

TVer広告は、TVerで動画を視聴する時に、地上波でCMが放送されるのと同様のイメージで、6秒・15秒・30秒・60秒のCM動画を配信できる広告サービスとなります。地上波テレビへのメディア接触が減少する中で、従来の地上波の代わりになるだけでなく、これまでリーチできなかった新たな層にも接触が期待される広告媒体となっています。

広告の配信先はTVer以外にも各民放テレビ局の番組配信サービス(「日テレ無料DATA!」「テレ朝キャッチアップ」「TBS FREE」「フジテレビオンデマンド(FOD)」など)にも配信されます。

■高い視聴完了率

TVer広告で流れるCMの大半がスキップができません。そして、見たい番組があるからこそ視聴しているユーザーがほとんどなので、CMの視聴完了率が95%以上(15秒CMの場合)という高い数値を誇っています。また、有音での完視聴率も高く、SNS広告が2%程度に対して、TVer広告は85%近くとなっており、CMのメッセージを確実に届けることができるメディアとなっています。

■ブランドセーフティを担保する環境

例えば、無料の動画投稿サイトにおける「迷惑系動画」や「著作権を無視した違法コンテンツ」など悪質な動画の中で流れる広告、または誇大広告など内容的に不適切な広告の近くで流れる広告を目にした時、その商品や企業に対してどのようなイメージを持つでしょうか?好意的に受け取る人は少ないばかりか、商品や広告主に対してマイナスな印象を受ける人が多いと思います。

TVer広告では、適切に権利処理がされ、第三者機関が定める基準を満たした優良コンテンツにのみ広告が配信されます。また、広告主やその広告の内容についても、地上波で流れるCMと同程度の審査が義務付けられており、非常に高い水準で自社のブランドセーフティを担保する、安心安全な環境で広告展開が可能です。

■受け入れられやすいCMポジション

地上波で放送されるテレビ番組では、CMが流れる場所(CMポジション)に合わせて、番組の構成が考えられています。例えば、バラエティ番組における「CM前のあおり」やクイズ番組の「CMまたぎでの答え発表」などです。TVer広告においても多くのCMポジションは地上波の場合と同様なので、番組内容の流れの中で自然にCMを接触させることができ、CMを好意的に受け入れてもらいやすいと言えます。

■コネクテッドTV(CTV)でのターゲティング

インターネットに接続されたテレビ端末(コネクテッドTV/CTV)でも独自のアンケートデータを用いてターゲティングが可能です。2023年時点ではおよそ30%がTVデバイスでTVerを視聴しています。CTVの広告市場は急速に拡大しており、2025年には市場規模が約1700億円に達するという予測もあるため、今後ますます重要となってくるポイントです。
参照:コネテッドTV市場規模(日経XTECH)

TVer広告のターゲティング

TVer独自で取得した制度の高いターゲティングとしては、以下3つのターゲティングが可能です。

①属性データ

TVer内のアンケートにユーザー自らが登録した情報を広告配信に活用する方法です。
・性別:男性/女性
・年齢:1歳刻み
・住所:都道府県、市区町村 等
など細かく選択しターゲティングが可能です。

②番組カテゴリー

各コンテンツに設定されている「ジャンル」(ドラマ/バラエティ/スポーツ/アニメ・・など)を指定して広告配信が可能です。さらに「サブジャンル」も設定されているため、ジャンルの中でも「ホラー」や「格闘技」などネガティブと捉えるコンテンツを除外することもできます。

③興味関心

アンケートで取得したユーザーの興味関心カテゴリーでもターゲティングが可能です。「ビジネス」「ファッション」「ヘルスケア」「教育」「スポーツ」「ペット」「ゲーム」など沢山のカテゴリーの中から選択できます。

そのほか、一般的なWEB広告と同様にDMPデータを活用したターゲティングも可能で、広告配信の時間帯指定や接触回数の設定など様々な配信制御を柔軟に行えるのも魅力です。

TVer広告の費用

広告配信プランにはCPM課金と呼ばれる1,000回表示当たりの金額が固定されているメニューCPCVと呼ばれるオークションによる金額変動があるメニューの2種類に分けられます。

■CPM課金について
 メリット :・固定単価でどのくらいの広告視聴があるのかわかりやすい
       ・CPCVのオークション形式よりも優先的に配信がされる
 デメリット:・CPCVのオークション形式であれば安く広告表示を獲得できそうな場合でも、固定の金額で課金されてしまう
       ・離脱が起こった場合にも課金されてしまう

■CPCV課金について
 メリット :・動画を最後まで視聴したユーザーにのみ課金される
       ・オークション形式のため、市況によっては通常の費用よりも安く広告視聴を獲得できる場合がある
 デメリット:・CPM課金よりも優先順位が低いため、十分に広告が配信されないという可能性がある

ここではポピュラーなCMP課金のimp単価(CMが1回配信される際にかかる金額)の金額の説明になりますが、15秒CMでおよそ4円程度、最低出稿金額は50万円というのがおおよそ金額感になります。地上波のテレビCMでは1回のCM枠ごとに費用が決まっており、放映回数も限定的ですが、TVer広告は、期間(原則一週間から)・予算に合わせて低単価で動画広告を配信することができます。なお、お見積り詳細はCM秒数やターゲティング内容などで変動もしますし、あくまでお問い合わせベースとなりますので、ご注意下さい。

TVer広告出稿のスケジュール感

①ヒアリング後、シュミレーションのご提案(約1週間)

ターゲット・エリア・期間・ご予算などをお伺いし、最適な配信プランとシュミレーションをご提案いたします。

②ご発注

実施内容をご確認いただき、ご発注の意思確認をさせていただきます。

③考査(約2週間)

広告主の企業や事業内容に関する「業態考査」、CM内容や意匠に関する「素材考査(CM考査)」の2種類あります。

④広告配信開始

考査完了後、3営業日から5営業日を目安に広告配信が可能となります。

⑤配信結果ご報告

およそ1週間を目途に定期的に配信状況あるいは配信結果のレポートをご報告となります。

上記イメージで、ゆとりをもってお問い合わせから広告配信まで1カ月間を目安にご検討いただくと安心です。

まとめ

TVer広告の概要について、ご紹介しました。生活者のメディア接触状況が地上波から離れる一方で、場所や時間を選ばずに視聴できるTVerの需要はますます伸びていくと思われます。広告としても高い視聴完了率や広告の受け入れられやすさ、ブランディング価値が高まるなど様々なメリットがあります。また、50万円が最低出稿金額ということで、いきなり莫大な広告費が必要になる媒体でもないため、比較的始めやすいと言えるでしょう。

ご興味お持ちの方はぜひお気軽にお問い合わせください!